〔夏休み特別企画〕日本自転車の聖地 大阪府堺市「自転車博物館」に行ってみた。

「令和6年 能登半島地震」で被災された全ての皆様に心よりお見舞いを申し上げます。度重なる報道を見ていると本当に圧し潰されるような感情が去来します。特に一昨年お世話になった能登島コミュニティセンターが避難所になっているとのこと…。いまこの時点で出来ることは多くありませんが、当サイトも皆様の御心に寄り添い、皆様と共にありたいと思っております。どなた様も引き続き余震が続いておりますので、先ずはくれぐれも安全にお過ごしください。〔1月5日〕 

自転車の聖地「自転車博物館」探訪

 大阪には世界の希少な自転車を集めた自転車の博物館があります。サイクリング長野は今回その貴重な自転車が蔵車されている堺市「自転車博物館サイクルセンター」へ行ってきました。これから大阪へ行った際、是非訪れてもらえれば幸いです。

 

自転車博物館探訪記

 

自転車博物館へは、長野県からの場合は先ずは大阪駅から環状線に乗って「JR大阪駅→JR天王寺駅→JR百舌鳥駅」もしくは「JR大阪→JR三国ヶ丘駅→JR百舌鳥駅」が一番安くて便利。

 

大阪の山手線である「環状線」に乗って天王寺経由の場合は大阪と和歌山を結ぶ「阪和線」に乗り換える。大阪と云えば「喜連瓜破駅」を代表する難読駅名。自転車博物館の最寄り百舌鳥駅は「もず」と読む。尚各駅停車でおよそ20分ほど。

 

電車を乗る上で要注意なのが阪和線は各駅停車に乗る!快速に乗ると華麗に最寄り駅である「百舌鳥駅」をスルーします。(自分は過去にこれをやりました…)快速に乗ってしまったら一つ手前の「三国ヶ丘駅」で乗り換える。

 

百舌鳥駅で下車したら、駅前のファミリーマートを道沿いに歩いて行く。駅からは仁徳天皇陵に沿って歩き、一度左に曲がるだけで初めての人にも解りやすい。

 

駅から2~3分歩くと教科書でお馴染みの仁徳陵古墳(現在は大仙陵古墳)が見えて来る。平地から見るとなかなか解かりづらいものがあるが、ここが紛れも無くあの歴史の教科書の最初の部分に出て来る仁徳天皇陵。

 

最初の信号を左に曲がり、閑静な住宅街に差し掛かるあたりにあるのが今回の目的地「自転車博物館」。因みに大人は200円、大~中学生100円、小学生50円、子供無料です。

 

自転車博物館は、世界の希少な自転車の収蔵の他、自転車競技の歴史、自転車の構造学的な学習。その他に多くの貴重な蔵書を持つ資料室もあり、自転車に携わる人は一度は訪れるべき聖地としてこの日も多くの人が見学をしていました。

 

最初に訪問客を迎えてくれるのが、自転車の原型となったドライジーネは19世紀のドイツで発明された人力の二輪車。車体もタイヤも全てが木製で駆動原理は現在のキックバイクに近い。

 

非常に興味深かった「今上天皇陛下」の献上自転車。ヘッドマークが菊の御門で当時の堺の自転車職人達の技術粋を集めた自転車。工業製品としてもさることながら、当時の自転車の造形美も感じさせられる。

 

希少な自転車の展示以外でも、自転車の歴史、各競技の歴史や競技説明などをシアターで見ることが出来る。動画ではなかなか懐かしい選手なども紹介される。

 

2階には自転車の構造を学べる体験コーナーなどもある。特にブレーキシステムの紹介やハブダイナモや変速機システムの紹介等は子供でも分かりやすいように実際に手や足を動かしながら体験出来る

 

ツールやジロ、世界選手権の偉大なチャンピョン達の駆ったバイクやジャージも展示されている。その他にも日本人選手の五輪出場時の自転車等も多数展示されている。

 

自転車博物館と云えば様々な自転車が蔵車されている収蔵庫。ここには日本が初めて世界の自転車競技に挑戦したバイクを始め、多くの日本人選手のバイク。その他にも珍しい実用車等も収蔵されている。

 

また、自転車博物館には毎夏地元の子供達が多く写生に訪れる。この日も多くの子供達が自転車を前に絵を描いていた。こうして子供達に地元の産業文化を伝える役割も果たしている

 

毎年ここで書かれた自転車の絵画コンクールが行われ、その年の優秀作品が展示されている。こうして単に博物館としてではなく、自転車文化の普及・地元の青少年健全育成にも大きな役割を担っている。

 

自転車ファン必見は、多くの資料を集めた蔵書室。ここには各実業団・大学競技部・連盟等の歴史書の他に大会記録集や、自転車雑誌のバックナンバー、自転車メーカーのカタログ等自転車に関する様々な文献が集められている。

 

折しもインターハイ自転車競技最終日の翌日。少し長野県の高校自転車のお勉強もしてきました。興味深かったのは、第1回のインターハイで岡谷南高の五味選手が2位。国体では、少年の部が初めて出来た翌年の第6回の広島国体で上田千曲高の池内選手が優勝。その年の国体の少年の部で長野県は準優勝しているということ。非常に面白い資料を見ることが出来ました。

過去の国体の結果(1回~65回までPDF)

 

そんな訳で「自転車博物館」探訪記いかがだったでしょうか?大阪へ行った際は是非とも堺市まで足を延ばし、古墳群を見学しながら自転車の歴史に思いを馳せてみて下さい。また、自転車体験講座や大人向けの自転車学校や教室なども定期的に行われています!是非HPもチェックしてみてください。

 

 

自転車博物館詳細

自転車博物館サイクルセンター

住  所:堺市堺区大仙中町18番2号

TEL.072-243-3196

FAX.072-244-4119

アクセスはこちら

※12台分の無料駐車場あり

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