北信越高校自転車競技大会ポイントレースで山田拓海(飯田風越)が優勝!
昨日6月17日、新潟県弥彦競輪場で行われたインターハイ最終予選「北信越高校自転車競技選手権大会」のポイントレースで山田拓海(飯田風越)が優勝。今年のポイントレース北信越高校王者となった。詳しくは下記の通り…
ポイントレース結果
1位 山田 拓海(長野・飯田風越) 46点
2位 上野 (新潟・新潟第一) 46点
3位 北嶋 (富山・氷見) 23点
4位 片岡 (福井・科学技術) 10点
5位 宮下 (新潟・吉田) 4点
6位 山浦 (長野・松本工) 3点
7位 向川 (福井・坂井) 2点
8位 竹内 (福井・科学技術) 2点
スタート直後から山浦(松本工業:画像左から二番目)と先頭を牽引する山田拓海
レースレポート
今年の春先からジュニア日本代表としてアジア戦・欧州ネイションズカップを転戦した山田拓海(飯田風越3年)。当然のことながら県内外からの期待も大きく勝って当然のプレッシャーの中で今大会を迎えた。本人は「2 Days 木島平」の翌日から欧州遠征に出発、そのまま2週間欧州ネイションズカップを転戦。帰国後も強化レースが続き、殆ど休み無しで今大会を迎える過密日程でレースに臨んだ。
長野県大会となった「2 Days 木島コンソレーションレース」で集団先頭を走る山田
《画像:2days 木島平より》
初日から期待されていた種目「3km個人追抜き」で結果が出ず、事前練習を見ていても普段の山田とは思えないほど疲労が色濃く出ていた。満を持して臨んだ大会2日目午前のロードレースでも最終スプリントにこそ残ったものの走りにキレが無く悔しい準優勝となった。
春のセンバツ・個人追抜きで3分29秒420の大会新記録を出した山田拓海だったが
現地に入ってからの練習を見ていても走りに本来のキレが無く
大会初日の同種目では約8秒遅い「3分37秒524」と明らかに疲れが見えていた。
《画像:大会初日3km個人追抜き》
北信越制覇へ厳しい状況となりつつ、迎えた出場最終種目のポイントレース。スタートから何時もの山田らしい積極的な走りで先頭集団を形成、序盤から積極的に先頭を牽引するとメイン集団を一気に周回遅れにして20点を獲得。その後も攻撃の手を緩めずに終始先頭集団を牽引しつづけ、新潟の上野選手(新潟第一)と二人のマッチレースになった。
上野選手(新潟第一)と共に“逃げる”山田拓海
メイン集団を周回遅れにした山田・上野両選手は、その後も互い譲らずポイントを加点して行くと、メイン集団が二つに分団され、再び先頭集団を形成した山田・上野選手のマッチレースとなり最終回へ、最後は山田が最終着順で上野選手を上回り今大会の長野県勢唯一の北信越優勝をはたした。
終始レースを動かし続けた山田拓海は今大会苦しみながらもポイントレースで北信越の頂点に立った。
コンディションだけで無く、《日本代表選手》《長野県中長距離のエース》として精神的にも非常に苦しい大会となったが、こうした状況下でも最後の最後に結果を出せたことで、後々の新たな成長に繋がるターニングポイントになった大会だったと思われる。
いよいよこれから「全日本選手権」「インターハイ」「国体」と極めて重要な大会が続き、今後も《長野県のエース》として大きな期待が寄せられる訳だが、今大会で精神的に大きな成長した山田選手の全国での活躍に期待したい。
普段あまり喜びを表に出さない山田選手がチームメイト達にガッツポーズを見せる
欧州転戦から帰国の山田選手
3kmのタイムが示すように
今大会は相当に厳しかったことと思います。
それでも、最後のポイントレースで
持ち味の積極果敢な走りを見せ
長野県勢今大会初の優勝をもたらしてくれました。
今後も全日本・インターハイ・国体と
大きなタイトル戦が続きます。
その前に、来週に迫った重要な
「期末テスト」もあるそうなので
県サイクリストの皆様には
引き続き山田選手の走りに温かいご声援と
期末テストで落第しないように
厳しいご声援のほど宜しくお願い致します。
関連LINK
間瀬サーキット(ロードレース会場)
飯田風越高校自転車競技同好会(twitter)
松本工業高校自転車競技部(twitter)
伊那北高校自転車競技同好会(twitter)