2018年コモンウェルスゲーム観戦記①
4月4日から15日まで11日間にわたって行われた英連邦のオリンピック「第21回コモンウェルスゲーム」今大会はおよそ70か国・275種目が行われました。サイクリング長野ドットコムは大会期間中に自転車競技を見学。トラック競技・MTB・ロードタイムトライアル・ロードレースを見学して来ました。本日からはそのレポートを少しずつリリースして行きます。
大人気だった大会マスコット「ボロビー」は原住民の言葉でコアラ
コモンウェルスゲーム自転車競技種目
コモンウェルスゲームにおける自転車競技は下記の通り。トラック・MTB・ロードと基本はオリンピックに準ずるがトラック競技に関しては一部パラサイクル競技も含まれる。
【トラック競技】
・スプリント(男女)
・チームスプリント(男女)
・タイムトライアル(男子1000m・女子500m)
・個人追い抜き(男子4000m・女子3000m)
・団体追い抜き(男女4000m)
・ポイントレース(男子40km・女子25km)
・スクラッチ(男子15km・女子10km)
・ケイリン(男女)
・パラサイクル〔タンデム〕スプリント Bクラス(男女)
・パラサイクル〔タンデム〕1000mタイムトライアル Bクラス(男女)
ケイリンでは大会史上初めて女性が先導を務めた
【マウンテンバイク】
・クロスカントリー(男女)
豪州で人気のMTBはネラングのトレイルコース頂上付近まで多くの人が詰めかけた。
【ロード】
・個人タイムトライアル(男女)
・ロードレース(男女)
個人TTは海沿いの街カランビンで行われた。
ロードレースは男女共に地元豪州が完璧なレースを見せ盛り上がった。
各自転車競技種目につて
【トラック競技レポート】
個人的に思い入れがあったチャンドラーベロドロームで行われたトラック競技は、地元オーストラリア代表サイクロンズのゴールドラッシュで大いに盛り上がった。とりわけトラック競技のチケットは事前に前売り券が全てが売切れる盛況ぶりで、これは豪州で人気の高いネットボール・ホッケー・7人制ラグビー等も凌ぎ、大会通じて最もチケットが取りにくい競技と言っても過言では無かった。
大会最終日!今日から画像解禁!
初めてチャンドラーに足を踏み入れたのが15年前。今日こんなに素晴らしい施設でこんなに大きな国際大会の最終日を迎えてます!本当にあの時はこんな未来を想像できなかった。不思議な縁を感じてます。 pic.twitter.com/VEMfIDSbN2
— サイクリング長野.com (@cyclingnagano) 2018年4月8日
トラック競技は各日とも予選の行われる「午後の部」と決勝の行われる「夜の部」の二部構成となっており観客の入替が行われた。また、特筆すべきはチケットの値段であり決勝(夜の部)のチケットは約1万7500円と高額ながらも全てが売切れ、インターネットのオークションでは3万円を超える値がつけられていた。(この件に関しては、後日この大会の問題点と2020年への提言として改めて記載する)
女子スクラッチで完勝した豪州代表
【マウンテンバイクレポート】
地元豪州代表の快進撃と高額チケット完売により大成功裏に終わったトラックに続いて行われたのが若者に人気のMTB。ゴールドコーストの玄関口にあるネラングのトレイルコースで行われた。隣接する野外トラック競技場部分をコースのスタート・ゴール地点としてそこだけ有料としたが、ここも大会開会前に全てのチケットが完売。なおも多くのファンが普段静かな林に詰めかけた。
MTBは女子CXが行われてます。会場は山頂部まで大観衆がつめかけてます。先ほど一人でトレッキングしてきた雑木林も人で溢れています!上空はヘリコプターが二台出ておりとても華やか。レースはイングランドとカナダがマッチアップ!スコットランドと豪州が追ってます。
pic.twitter.com/PZQbhQVpoe — サイクリング長野.com (@cyclingnagano) 2018年4月12日
トラックで順調にメダルを獲得した地元豪州だが、MTBではイングランド・カナダ・NZ勢に完敗を喫しメダルはゼロに終わり強化としては課題が残ったが、会場は一部険しい山道区間もありそこに多くのファンが訪れた訳だが、事故無くマネージメントした運営は素晴らしく興行としては大成功と言える大会となった。
険しい山道ながら多くの人間を安全に観戦させるべく運営の様々な工夫が垣間見れた。
【ロード種目レポート】
ロード種目は、個人TT・ロードレース共にゴールドコースト空港近くの海沿いの街で、自然動物保護センターもあるカランビン地区で行われた。海沿いから閑静な住宅街まで様々な地域を周回するコースだったが、コース沿いの家々には旗やポスターが配られており非常に華やかだった。沿道の家々の協力も多大で多くの人が家の前に出て思い思いに大会を盛り上げていた。
サイクロンズが残り二周回の坂で一斉にアタック。これが綺麗に決まり一気にプロトンが崩壊。カナダ・イングランド・NZも一気に人数をへらす。終始後方待機スコットランドがカウンターを繰り出し逃げを打つも数的優位を作り出したサイクロンズの必勝体制。 pic.twitter.com/XO6kDlJegk
— サイクリング長野.com (@cyclingnagano) 2018年4月14日
一方、地元豪州代表はTwitterにも書いた通り男女共に完璧なレース運びを見せた。とりわけ女子チームはフィジカルだけでなく、非常に高いインテリジェンスを見せ会場を大いに盛り上げた。
沿道のいたる所にパブリックビューイングが設けられていた。
次回は今大会の素晴らしかった点や問題点と2020年への提言などをUpする予定でいます。お楽しみに。
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