もくじ
〔特別寄稿〕乗ってみませんか、タンデム自転車!
今回は外部からの特別寄稿第二弾として二人乗り自転車「タンデム自転車」について、立川市のたちかわ創造舎のサイクルステーション事業の中の人気講座『タンデム自転車の安全な乗り方教室』の講師であり、東京都自転車競技連盟普及委員会の松本敦副委員長より寄稿頂きましたので是非ご覧ください。
ふつうのバイクと大差ない値段
日本ではまだポピュラーな存在ではないタンデム自転車。
だが、本格的なスポーツ用のタンデム車がリーズナブルな
価格で買えるようになった。
「半分の自治体が公道走行を認めましたから、タンデム自転車の扱いを昨年から増やしました」
とは、アメリカの自転車ブランド「KHS JAPAN」の
ゼネラルマネージャーである今井裕之さん。
KHSジャパンは車輪サイズが
・20インチ(税抜き14万円) ・26インチ(同16万円) ・650B(同20万円) ・700C(同24万円)の完成車を販売。 |
ふつうのスポーツバイクと大差ない価格なのは驚きだ。
「タンデム・ミラノ」(24万円)は
700×28Cタイヤでドロップハンドル
30スピード 完成車重量18kgのモデル。
タンデム・ミラノ自転車インプレッション
筆者もさっそくタンデム・ミラノに試乗してみた。
タンデムはふつうの自転車より長くて重い。質量がある。
だからスタートでペダルとグンと踏み込んでの
初速アップが安定した走りに肝心だ。
コーナリングでのフレーム剛性感はバッチリだし
ディスクブレーキの効きもいい。
目が不自由なご本人やボランティア団体からお問い合わせいただくことも多いです。
3月からはパイロットの身長が160cm台でも対応するXSサイズを追加します。
と今井さん。
これまでのSサイズは身長170cm以上ないとフィットしなかったのだ。
タンデム・ミラノの画像とスペックはこちら
パイロットとストーカー二人の役割
ちなみに…
タンデムで前に乗る人はパイロット。操縦に責任を持ち、後ろに乗るストーカーの信頼を得る配慮をする。それがパイロットの役目。
ストーカーは、機関車の釜(ストーブ)に石炭を焚べてパワーを与える人を指す。ペダルを踏んでパワーを提供し、操縦をしようとしない。それがストーカーの役目。
パイロットとストーカーには、親密なコミュニケーションが求められる。親子、夫婦などが、ひとりでは実現できないスピードを体験できる。2020年TOKYOパラリンピックでも、迫力あるレースを観戦できる!
千曲川ならレンタル体験できる
長野県は、最も早くタンデム自転車の公道走行を許可した県のひとつ。外国人が多い観光地の軽井沢があったので、複数のハンドル・サドル・ペダルという2人分の乗車装置がある自転車利用を公安委員会が認めたのだろうとのことだ。
タンデム自転車交流会のウエブで確認すると10年前は長野県、兵庫県、山形県だけでタンデム自転車の公道使用が認められていましたが、今や22府県で走れます。
2019年2月現在、山形県、新潟県、富山県、群馬県、千葉県、静岡県、山梨県、長野県、愛知県、京都府、大阪府、滋賀県、兵庫県、広島県、島根県、山口県、高知県、愛媛県、宮崎県、大分県、佐賀県、鹿児島県の22府県で公道走行が可能。4月からは茨城県でも乗れるようになるはずだ。
まずは、大事な人と一緒にタンデム自転車に乗ってみてほしい。千曲川沿いにある飯山の「信越自然郷アクティビティーセンター」(TEL0269-62-7001)ではママチャリ型だがタンデム自転車のレンタル(4時間で2,00円、8時間で3,000円)がある。
「まずはパイロットが1人で慣熟走行してタンデム自転車の扱いに慣れましょう」とは
「たちかわ創造舎」におけるタンデム乗り方教室講師のアドバイス
2017年に東京都心で開催されたタンデムの国際レース
鍛え抜かれたペアのアスリートが繰り出すアタックは大迫力
マレーシアが勝利を収めた。
パラサイクリングのタンデムでは日本選手も健闘している
2014年にはパラ世界選手権で田中まい・鹿沼由理恵ペアが
ロードタイムトライアルで優勝
レポート・写真: 松本 敦(バックス事務所)
サイクリング長野より
今回は、美鈴湖自転車学校等でもお馴染みの松本敦さんにタンデム自転車について寄稿頂きました。御存知の方も多いかと思いますが、県内では多くの場所でタンデム自転車のレンタルが可能です。また、グランフォンド軽井沢ではタンデムフォンドと云う全国でも珍しいタンデム自転車で参加のサイクリングイベントもあります。
今年は大学タンデムNo1を決めるインカレが8月に美鈴湖で行われる他。来年の2020年東京パラリンピックでも世界のトップ選手の走りを見ることが出来ます。何かと話題の多いタンデムですが、是非県内の各地域で体験してみて下さい。
興味のある方はぜひ、たちかわ創造舎のタンデム教室にもご参加下さいね!
東京都自転車競技連盟普及委員会 松本敦 副委員長
第一回美鈴湖自転車学校にも参加して頂いた。
関連LINK
KHS JAPAN(公式HP)
バックス事務所(Facebook)
|