〔速報〕大学「RCS第二戦飯山ラウンド」で高校生の畑山駿一(上田千曲)が大学生を退けて3位入賞の快挙!

RCS第二戦飯山ラウンドで畑山駿一が3位表彰台の快挙!

 

 本日4月29日(祝)飯山菜の花ロードレースと共催で行われた大学連盟主催「全日本学生ロードレースカップシリーズ第二戦飯山ラウンド」で、長野県の高校生として出場した畑山駿一(上田千曲高校3年生)が大学生70名を相手に堂々たる走りを見せ3位表彰台にあがった。

昨年のこの大会のクリテリウム(周回レース)部門で、小出樹(京産大:松本工出)が2位、橋本嶺登(長野大:中野立志館出)が3位となり、共にルーキーのデビュー戦で表彰台に上がる快挙を果たしたが、現役の高校3年生が大学大会で表彰台にあがることは非常に稀なケースで畑山の表彰台は県高校自転車界の一つの偉業ともいえる。

 

 

 

ヒルクライム二本勝負を好タイムで二本揃える

 

 畑山選手は地元の高校生選手として大学のカテゴリー3(ディビジョンⅢ)にオープン参加で出場した。今日のヒルクライムは2本走った合計タイムで順位が決まるシステムで、畑山は1本目を18分05秒の好タイム(トップは17分44秒)で大学生達を驚かす。すると二本目は高校生ながら最前列からのスタート。日大勢や他の強豪校の選手からも既に一目置かれる存在となった。

その後、一本目の直後に行われた二本目も18分50秒と力強い走りを見せ、最終合計タイムは出走70名中3位となり高校生ながら大学生の大会で表彰台に乗る快挙となった。

 

二本目のスタート時には高校生ながら名門日大勢と肩を並べてスタートを待つ
70名の強豪大学生の最前列に立つこととなった。
(画像:一番右)

 

 

RCS飯山ラウンドカテゴリー3結果

オフィシャルリザルト(学連公式:PDF)

順位 名前 大学名 一本目 二本目 合計 昇格
1位 神原昂太 北海道大学 17分44秒 18分19秒 36分03秒  ✔
2位 菊地優吾 東北学院大学 18分05秒 18分27秒 36分32秒  ✔
3位 畑山駿一 上田千曲高校 18分05秒 18分50秒 36分55秒  
4位 三浦隆也 東海大学 18分25秒 18分40秒 37分05秒  ✔
5位 久保一真 日本大学 18分24秒 18分51秒 37分05秒  ✔

畑山選手は高校生(高体連選手)の為ディビジョンⅡ(2部へは昇格出来ず。)
※2部選手は例年であればインカレ本戦への出場権獲得。

 

 

 

東北信育成練習会として

 

 畑山選手は東北信育成練習の選手として、昨年の冬から自転車に取り組む姿勢を近くで見させてもらいました。思えば、昨年のこの大会で高校生2年生ながら大学生相手に完走。Mt乗鞍一般部門で3位、大学連盟の山形ヒルクライムでも入賞して、昨春から秋にかけてクライマーとしての確かな素質を見せ始めていました。しかし、昨秋の県高校新人戦でのトップ選手に周回遅れにされる大惨敗。冬以降は外から見ていて大きな伸び悩みを感じました。そこで畑山選手は、新年に入ってから自転車練習というよりも「基礎体力」を全面的に上げることに取り組み始めました。その成果として、今大会は得意のヒルクライムで好走したことは自身にとっても、一つ成長を感じたことと思います。しかし、畑山選手を近くで見て来て、彼の持っているポテンシャルはこんなものでは無いと思っています。

 

昨年の学連山形村ヒルクライムで力走する畑山選手

 

 

 レース後、まだ走り足りずウズウズしている畑山選手。そんな姿を見ていると、まだまだこれが通過点に過ぎないと確信しました。現在、県内には長野県ロード三期連続優勝中の絶対王者「飯田風越高校」が君臨しています。とりわけエース山田拓海は今この時、日の丸を付けて日本代表としてアジア選手権を戦っています。そして、シクロ世界戦の日本代表として戦った鈴木来人(伊那北)もおり、6月の県大会までにこの二人の高校日本代表に迫らない限り、インターハイ出場も、長野県代表のジャージに袖を通すことも出来ません。

 

 

 

 

そうしたライバル達との戦いが畑山選手と長野県高校自転車界のレベルを引き上げて行くものと思います。これを読んでいる畑山選手はもちろん、畑山選手の活躍を見て「悔しい」「俺も出来る」と思っている長野県高校自転車選手全てのますますの技術・体力・心理面での向上を望みます。インターハイのロードレース長野予選は5月19日、トラック長野予選は6月1日・2日となります。

 

多くの選手の奮起を期待しています。

 

 

 

関連LINK

全日本学生自転車競技連盟

長野県自転車競技連盟

上田千曲高校