〔レポート〕「UCI-3 2018 Coupe du Japon白馬国際大会」白馬スノーハープ《後編》

「令和6年 能登半島地震」で被災された全ての皆様に心よりお見舞いを申し上げます。度重なる報道を見ていると本当に圧し潰されるような感情が去来します。特に一昨年お世話になった能登島コミュニティセンターが避難所になっているとのこと…。いまこの時点で出来ることは多くありませんが、当サイトも皆様の御心に寄り添い、皆様と共にありたいと思っております。どなた様も引き続き余震が続いておりますので、先ずはくれぐれも安全にお過ごしください。〔1月5日〕 

Coupe de Japon白馬国際大会レポート〔後編〕

8月11日・12日に白馬スノーハープで行われた「Coupe de Japon白馬国際大会」の2日目に行ってきました。この日はお盆にも関わらず200名を越える選手・チームスタッフが集結。真夏の白馬で熱き戦いが行われました。前回の午前の部〔前編〕に引き続き、今回は午後の部〔後編〕をお伝えします。

地元の観光協会等が売店を設営、選手・観客のオアシスとなった。

 

・午後の部開始
正午より男子マスターズが、5分の時差発走で女子エリート・マスターズ・ジュニア・ユースが発走となった。県勢の男子マスターズは50歳以上の部に藤本信和(チームサイクルマインド)、40歳以上の部に澤田雄一(チームサイクルマインド)がエントリー。一番暑くなってくる時間帯で力走を見せた。

暑さの中で坂道を激走する澤田選手(チームサイクルマインド)

登りで前を追う藤本選手(チームサイクルマインド)

マスターズ40で優勝した石川選手は同じくキッズ高学年の部で優勝した石川七海選手と親子で表彰台へ

 

・女子は全カテゴリーが同時出走
女子は成年・壮年・少年女子(ユース/ジュニア)の全カテゴリーが同時発走することになった。このレースには小林加奈子(MTBクラブ安曇野)と小林あか里(MTBクラブ安曇野)が共に出走。カテゴリーこそ違うが奇しくも親子が同時スタートと云う珍しい一幕が見られた。

中央の#1小林加奈子(MTBクラブ安曇野)の後方から小林あかりがスタートする

女子はジュニア選手を中心にレースが展開される。特に今年のアジア戦日本代表の3名、川口うらら(Sonic-Racing:兵庫)、小林あか里(MTBクラブ安曇野)、松本璃奈(TEAM SCOTT:長野)が激しく競り合う展開は見応え充分の好レースとなった。

2018年アジアチャンピョンジャージで出走の川口選手(Sonic-Racing:兵庫県)

先月の全日本選手権でJr日本チャンピョンとなった小林選手(MTBクラブ安曇野:長野県)

この日は3番手を走る展開となった松本選手(TEAM SCOTT)

 

女子エリートは小林加奈子(MTBクラブ安曇野)がここ数戦の好調をここでもアピールする走りで独走態勢を築くと2位以下に4分近い差をつけ逃げ続ける。マスターズはこの日ただ一人の出走となった北島優子(Power Sports SICK)が力走を見せる。

小林選手(MTBクラブ安曇野)は地元で安定した強さを見せる

全日本マスターズ3位の北島選手(Power Sports SICK)は坂道に苦しみながらも力走

 

・熱戦となった女子の結果は…
混戦のジュニアは川口選手が1位でゴール。県勢は小林あか里選手が2位、松本璃奈選手が3位となった。エリートは小林加奈子選手(MTBクラブ安曇野)が2位以下に4分の差をつけて圧勝。マスターズは北島選手が優勝となった。

女子Jrの優勝は川口選手、2位は小林あか里選手(画像左)3位は松本選手(画像右)

女子マスターズ優勝は北島選手(Power Sports SICK)

女子エリートは小林加奈子選手(MTBクラブ安曇野)が地元信州で見事な優勝

 

・最終レースは男子エリートとジュニア…
この日最後のレースは男子エリートとジュニアの時差発走となった。先にスタートする男子エリートには、アジア&日本王者の山本幸平(Dream Seeker:松本市)の他に平野星矢(ブリヂストン:長野俊英出)、沢田時(ブリヂストン:長野市)の国内トッププロ選手が出走。

アジア王者ジャージで登場の山本選手(Dream Seeker:松本市)

指示を送る小林監督(ブリヂストン:飯山市)と平野選手(ブリヂストン:長野俊英出)

 

男子ジュニアでは先月の全日本選手権で入賞した野村拓未(MTBクラブ安曇野)と片桐翼(Team GRM)、ロード・シクロクロスと三刀流の橋本嶺登(長野大)が出走した。

スタート同時にライバル達と競り合う#402野村選手(MTBクラブ安曇野)

 

・雲が消え晴天になると条件はより過酷に…
日中の一番暑い時間帯に皮肉にも雲が消え気温が再び上がり始めると、レースはより過酷なサバイバルレースとなる。特にピットエリアでの補給と給水エリアでしっかりと水分を取ることが大きな鍵となった。

頭から水を被る竹内選手(drawer THE RACING)と平野選手(ブリヂストン:長野)

ニュートラル給水所に準備されたボトル

 

・各選手が消耗戦の様相を見せ始める…
 日差しが強くなる中で山本幸平(Dream Seeker:松本市)が大きく抜け出す展開になる。追う選手達にとっては同時に自分自身との熾烈な消耗戦となり始める。それは傍から見ているとまさに自分との根比べにも見えた。

先頭を独走する山本選手(Dream Seeker:松本市)にとってもそれは自分自身との闘いのように見えた。

補給食を口にする小林聖選手(スワコレーシング)

汗を滴らせながら力走する橋本青空(MTBクラブ安曇野)

暑さとキツい登りで蛇行しながらもボトルを取りに行く片桐選手(Team GRM:長野)

厳しい登りに苦戦する橋本選手(長野大)

力走するデフリンピックMTB日本代表の箭内秀平選手(日本ろう自転車競技協会:東京都)

 

下り区間をこなす宮津旭(PAXPROJECT:埼玉県)

 

・白馬の熱い夏の日が終わる…
 大熱戦となったCoupe de Japon白馬国際大会。最終レースとなった男子エリート&ジュニアはエリート優勝が山本幸平(Dream Seeker:松本市)、ジュニア優勝が藤木雄大(Pro Ride:滋賀県)となった。

男子エリート優勝は山本選手が、3位には沢田選手、4位に平野選手と県勢が活躍した。

男子Jrは5位に野村選手(MTBクラブ安曇野)が入賞した。

 

大会の全リザルトはこちら(PDF)

 

真夏の白馬で行われたMTBの祭典は

好評裏に終了。先月の全日本に続き

全てのカテゴリーで県勢の活躍が

目立ちました。今後も長野県のMTB選手達に

ご声援をお願い致します。

 

関連記事


関連LINK

マウンテンバイクリーグ

Coupe de Japon白馬国際大会(MTBリーグより)

長野県自転車競技連盟