フランス式コーチングセミナー参加レポート

「令和6年 能登半島地震」で被災された全ての皆様に心よりお見舞いを申し上げます。度重なる報道を見ていると本当に圧し潰されるような感情が去来します。特に一昨年お世話になった能登島コミュニティセンターが避難所になっているとのこと…。いまこの時点で出来ることは多くありませんが、当サイトも皆様の御心に寄り添い、皆様と共にありたいと思っております。どなた様も引き続き余震が続いておりますので、先ずはくれぐれも安全にお過ごしください。〔1月5日〕 

フランスコーチングセミナー参加レポート

 3月3日・4日と長野県飯田市でフランス自転車競技連盟公認コーチのフランソワ・アントワン氏によるコーチング講習会が行われた。会場には全国から20名を越える指導者・競技役員が二日間にわたってフランス式の選手育成論を学んだ。初日は主に「フランスの育成システムや組織」について、二日目は「具体的な各年代の選手への指導方法」についての講義を受けた。

夜は、遠山郷にある温泉施設「かぐらの湯」で珍しい塩泉を堪能したあと、この日の宿でもある築120年の古民家を再生した上村山荘に場所を移して懇親会を行った。参加者は地元の郷土料理を楽しみながら闊達に意見交換を行った。セミナーを主催した福島晋一代表は、次回の開催は今のところ未定だが機会があれば是非続編を行いたいと語った。

また、長野県最大の新聞社である信濃毎日新聞はこのセミナーの様子を翌朝の紙面で取り上げた。

 

夜は築120年になる古民家「上村山荘」で懇親会が行われた

 

フランソワ・アントワン氏よりメッセージ

 サイクリング長野ドットコムでは、セミナーに参加出来なかった日本の指導者・指導者を目指す若い方へ向けてメッセージを頂きましたのでここでご紹介いたします。

 

〔日本のみなさまへ〕

 先ず貴方がこのような講習会が開催され時、質問や疑問を持つことは素晴らしいことだと思います。もしいま貴方が一人で仕事をしていたら是非それを皆でやりましょう。一人で何かモノを行うと云うことは非常に難しいものです。グループで取り組むことで更なる力を得る事が可能になります。どうか皆さんの力で(日本の選手・風土・環境により沿った)日本のレースを作りあげて行って下さい。

自転車界において理想的な組織とは、良い選手をつくることです。その上で重要な原理・原則を忘れないで下さい。例えば子供達は一人一人個性を持っています。指導者は彼らがどんな状況やレベルにあるかを常に見守ってあげて下さい。特に子供達の成長については決して急がずに徐々にステージを上げて行くことが大切です。

また、強化・レースの運営にあたり学校やクラブ・自治体と一緒に歩んで行くことは難しいことだと思います。しかし、成功を収めるにはお互い協力しあうことが不可欠です。その中で、議論をすることが向上をもたらします。何か意見を持った時、それが貴方の為なのか?それとも日本の自転車界の為なのか?それを常に自身に問うてみて下さい。それは果たして、日本自転車界の利益なのか?自分の利益なのか?を考えて下さい。

結びになりますが、どうか皆様 これからも良いものを作って行って下さい。

 

2018.4.4  フランソワ・アントワン

 

初来日のアントワン氏は「日本はとても美しい国」と語った。

 

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遠山郷観光協会

かぐらの湯

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