〔レポート〕サイクルサッカーの世界へ… たちかわサイクルサッカークラブ訪問。

ケンミンの知らないサイクルサッカーの世界

 今日は火曜日と云うことで、どこかのテレビ番組と別のテレビ番組を掛け合わせたかのようなタイトル…。

我ながら「サイクルサッカー」を扱うにあたってどういうタイトルを付けて良かったのか解らなかった… 自分の才能の限界を感じた訳ですが、生まれて初めてサイクルサッカーの練習を見て来たのでレポートします。

きっかけは東京都車連・自転車普及委員会の日置事務局長にお誘い頂き「たちかわサイクルサッカークラブ」の練習を見学させて頂くことになりました。そこで見たものは、直向にサイクルサッカーに取り組む小学生から社会人までの選手達と、それを運営・サポートする方々。規模は小さくともその取り組みは非常に「熱」を感じるものでした。

長野県との関係も深くサイクルサッカーの合宿は県内の北相木村で行われているそうで、今後県内からも選手が生まれて来ることを期待しつつレポートを書いて行きたいと思います。

 

初めて見るサイクルサッカーとは…

 

 

 先ず上の動画を見て下さい。ルールですが…

 

〔ルールについて〕

 ◇コートサイズ:14m×11m (フットサルと比べても半分以下)

 ◇選手は2名ずつ

 ◇試合時間は7分ハーフ(7人制ラグビーと一緒)

 

〔自転車や機材について〕

 自転車は接触が多い為にクロモリフレームが多いようですが、それ以上にホイールに相当の負担がかかるようで、スポークの振れ取りが常に必要となって来るそうです。また、ハンドルはほぼ上部へ垂直になっておりプレーに適した作りとなっています。またギア比はほぼ1:1だそう…

 

たちかわサッカークラブ代表で昨年の世界選手権日本代表の松田鋼選手

 

ただし!この自転車は最初に普通に乗れるまでに少し時間がかかります。ピストバイクと同様にギア1枚のシングルスピードなので、ロードバイクだけにしか乗らない人には最初戸惑いもあります。また、このバイクのサドルは極端に後ろについている為、ピストバイクの要領でサドルに座って漕ぎ出そうとすると前輪が見事にウィリーして自転車ごとバク転→失敗できます。(←これ俺やりました)

 

〔服装について〕

この競技の服装に関しては、ヘルメットは必着では無く「被ってもいい」そうですが、実際には誰も被らないそうです。その他では、シューズは接触が多いのでハイカットのシューズ。ただし、ソールが厚くなるとペダリングの感覚が失われるのでレスリングシューズ等が理想とのこと。また、体育館の床を保護する意味でペダルはゴム又はプラスチック製に限られるそうです。サッカーでは必着の「すね当て」ですが、これも任意でいいそうです。

 

〔ボールについて〕

 ボールは布を巻いて作られており、充分な強度・硬さと軽さを兼ね備えています。大きさは「松本手毬」の一番大きい7号を一回り小さくした程度のサイズ。フットサルのボール同様に体育館内でのバウンドを抑えたローバウンドボールで殆ど弾みません。自転車のタイヤでお馴染みのTUFO社が作っているそうです。

 

 

たちかわサイクルサッカークラブの練習

 たちかわサイクルサッカークラブの練習についてですが、現在は小学生から社会人まで約10名程度の選手・スタッフで活動しているそうです。因みに都内では唯一のクラブチームだそうで随時練習見学や体験会も受け付けています。

 

この日は小中学生による紅白戦が行われていたが!子供達のバイク操作に衝撃を受ける!!

 

非常に興味深かったのは、小中学生の選手達のバイクコントロールがロード&トラック選手のそれとはレベルが違うこと。競技が違うと云えばそれまでだが、同じ自転車と云う乗り物に乗ってここまで乗りこなせるものか?と大きなカルチャーショックを受けた。自分も長野県内でプロアマ年齢問わず様々なサイクリストを見るが、サイクルサッカーの小学生を見るともう別次元の衝撃を受けた。それは、先日のコモンウエルスゲームのハロンを9秒台で走るとか、1kmを1分切るとかそういう衝撃に似ていた。

そういえば、年始のJCF講習会で小学生には全ての自転車競技をやらせるのが望ましいと言っていたが、もし小学生でこれだけ自転車に乗れる基礎と筋力・神経がある子ならばトラックやMTB・BMXどの種目を選んでも相当高いレベルで自転車を操ることが出来ると痛感させられた。

 

昨年の世界選手権日本代表の赤津陸選手にシュートしてもらいました!バイク操作とスピードに注目

 

そして、この競技は非常に小さい頃に培った技術が後々大きく影響する。これは始めるのが早ければ早いほど有利なスポーツであることも良く解った。トップカテゴリーに限って言えば、大人になってやろうとしても、子供の頃から遊び感覚でやっていた選手には技術面と、感覚面を養う部分でもなかなか追い付けないと感じた。逆に言えば自転車を操るということを極めるというのはそれだけ難しいことだと痛感した

 

サイクルサッカーの基礎技術について↑非常に興味深い。

 

しかしながら、自転車に乗っている人であればこの競技はトレーニングの一環に是非取り入れてもらいたいスポーツで自転車技術の向上や体幹の強化などに繋がる上に、やはりボール競技ならではの面白さもある。是非興味を持たれた方には体験会に参加して欲しいと思います。

 

高校生以上の選手達は激しいコンタクトも… スピードと迫力は観戦しても面白いスポーツ!

 

今後も当サイトでは、日本のサイクルサッカー界を引っ張る

たちかわサイクルサッカークラブを応援して行きたいと思います。

また長野県にも合宿にやってきます。興味のある方は是非

体験や見学に行ってみて下さいね!

(もしご希望の方いらっしゃったら当サイトでも紹介します)

頑張れ、ニッポンサイクルサッカー!!

 

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関連Link

たちかわサイクルサッカークラブ

東京都自転車競技連盟普及委員会

JCFインドア自転車競技HP