〔レポート〕信州イチの自転車イベント「Rapha Super Cross NOBEYAMA 2019」《後編》

「令和6年 能登半島地震」で被災された全ての皆様に心よりお見舞いを申し上げます。度重なる報道を見ていると本当に圧し潰されるような感情が去来します。特に一昨年お世話になった能登島コミュニティセンターが避難所になっているとのこと…。いまこの時点で出来ることは多くありませんが、当サイトも皆様の御心に寄り添い、皆様と共にありたいと思っております。どなた様も引き続き余震が続いておりますので、先ずはくれぐれも安全にお過ごしください。〔1月5日〕 

〔レポート〕信州イチの自転車イベント「Rapha Super Cross NOBEYAMA 2019」《後編》

 

 信州に自転車関連イベントは数々あれど、名実共にこの大会ほど熱狂的に盛り上がるイベントは他に無し…。今年も全国から数多くの熱狂的な自転車ファンとライダーを迎え「Rapha Super Cross NOBEYAMA」が11月23日(土)南牧村野辺山の滝沢牧場で行われた。今年は大会2日目が誰もが参加できる「野辺山グラベルチャレンジ」と云う新しいオフロードイベントを催したため、シクロクロスの大会自体は全1日の日程で行われた。大会はアジア最高峰の「UCI-1クラス」・「国内リーグ戦のJCX公式戦」・「信州クロス」の三つの大会の共催となり、出場選手もエリート選手から未就学児、60歳以上のシニア選手も出走。今年も応援の大声援とカウベルの音がの野辺山に鳴り響いた。今年のUCI大会のレポートは以下の通り…

 

 

 

レポート《後編》

 

 

 

大会はいよいよUCI国際レースとなる。最初にジュニアレースがスタート!
同時にマスターズ1部(CM1)の選手が出走する。

 

前節の飯山ラウンドのジュニアで優勝の松本一成(TEAM SCOTT JAPAN:諏訪実)

 

CM1(マスターズ1部)の先頭を独走する石川正道(Champion System Japan Test Team:千葉)

 

粘土質エリアを自転車を担いでこなすCM1の瀬戸正幸(ベーグルワン:神奈川)

 

ジャンピングエリアをこなすCM1の松田英裕(BASILISCUS/Pep cycles:愛知県 )

 

泥の部分が深くなり自転車にまとわり付く状況になると
選手達は押して「粘土質の土」のエリアをこなして行く。

 

ピットエリアで自転車交換をする松本一成(TEAM SCOTT JAPAN:諏訪実)

 

ジュニアカテゴリー(高校生)の表彰台に立つ3名、諏訪実高の松本一成(TEAM SCOTT JAPAN)が準優勝。

 

いよいよこの日のトリとなるUCI女子レースがスタート

 

オープニングラップを先頭で戻って来たのは今井美穂(CO2bicycle)

 

昨年の全日本女王、今年は日本王者ジャージを着る松本璃奈(TEAM SCOTT JAPAN:茅野高出)が先頭を追う。

 

シケインを飛び越える望月美和子(SAGISAKA/Egg’s豊田店) 

 

今年のMTBエリミネーターの日本女王 川崎路子(PAXPROJECT)は前節の飯山ラウンドに続き出走。

 

軽快にシケインを越える早瀬久美(日本ろう自転車競技協会)

 

3番手を力走する赤松綾(SimWorks Racing)

 

唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)は4番手争いを繰り広げた。

 

今年の野辺山クロスは2位に約1分の差をつけて今井美穂(CO2bicycle)が優勝。

 

報道陣からのフォトリクエストにこたえる1位から3位の選手達。
〔画像左から:テイラーホワイト(Richard Sachs Cyclocross:米国)今井美穂(CO2bicycle)赤松綾(SimWorks Racing)〕

 

 

いよいよ男子エリートの招集が始まる。

 

NZから毎年派遣されるジェレミー・クリスマスUCIコミッセール。
「長野県の皆さんに台風災害のお見舞いを謹んで伝えて欲しい」と言付かる。
今年で6年連続6回目の野辺山参戦。

 

宇都宮ブリッツェンのサポーター応援旗が野辺山に揺れる。

 

ブリッツェンサポーターの声援を受けて小坂光(宇都宮ブリッツェン:佐久長聖出)がスタートを待つ。
カテゴリー1はおよそ100名近い選手がエントリーした。

 

レースがスタートすると最初にコースに現れた織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)が
バニーホップ(乗車したまま)でシケイン障害を越えて行く。

 

自転車から降りてシケインをこなす横山航太(シマノレーシング:篠ノ井高出)と
乗車のままシケインをこなす竹之内悠(東洋フレーム)

 

前節の飯山ラウンド、地元で表彰台に上がった竹内遼(FUKAYA RACING:飯山高出)が
多くの女性ファンの声援を受けて力走する。

 

ミスターシクロクロス小坂正則(スワコレーシング)がフードエリアに差し掛かる。

 

日が暮れ始めだいぶ暗くなってきたフードエリアを力走する松本駿(TEAM SCOTT JAPAN:長野県登録)

 

粘土質の土が再び重くなり始め自転車から降りて農場エリアをこなす
戸谷亮司(京都岩井商会レーシング:長野県登録)

 

前方の選手を追い力走する山田憲司(スワコレーシング)

 

日が暮れて気温が下がってくる中で皆が完走を目指しひた走る。

 

エミル・ヘケレ(ZEKOF TEAM:チェコ)が2位に22秒差をつけて優勝を果たす。

 

2位は日本王者の前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)ファンの声援に応えながらゴール。

 

3位は村上功太郎(松山大学)今シーズンは全カテゴリーで
若手の台頭が著しく、世代交代のターニングポイントの年と
なりそうな予感を感じさせてくれる。

 

今年の野辺山シクロクロス最後の表彰台に立つ3名

 

全レースが終了し今年も野辺山に花火が打ちあがる。
※仕事ふられていたので電線が映ってしまいましたすみません…

 

今年の野辺山クロスの全カテゴリー終了、翌日はいよいよ
今年から始まるダートのサイクリングイベント
野辺山グラベルチャレンジを待つ。

 

大会が終了するとポツポツと雨が降り始めた。選手やサポーターが足早に宿へ向かう…

 

と、いうことで

かなり駆け足で今年の野辺山クロスを

お伝えしました。本当に沢山の方が

今年も野辺山を訪れました。

圧巻だったのは、レース後に大会協賛で

お馴染みの清里にあるレストランROCK

行ったのですが、18時の段階で長蛇の列。

駐車場は自転車を積んだ車が並びました。

また、宿泊の帝産ロッジもレース関係者や

選手が例年より多く宿泊していた気がします。

次回は今年初開催のグラベルチャレンジ。

なるべく早くアップするようにしますので

期待し過ぎず!お楽しみに!

 

 

関連LINK

スーパークロス野辺山(公式HP)

滝沢牧場(会場)

信州シクロクロス(シクロクロスミーティング公式HP)

日本シクロクロス競技者主催協会(AJOCC)