〔レポート〕2023長野県代表チーム始動!冬季強化練習「ストレングストレーニング」を開催。

〔レポート〕長野県代表チーム冬季強化合宿「ストレングストレーニング」を開催。

 

 2023年1月21日㈯、松本工業高校体育館で

2023年第1回目となる長野県代表チームの冬季強化練習

「ストレングストレーニング」が行われた。

 

今年はここへ来てコロナ・インフルエンザの再流行もあり

参加者を縮小し、2022年の長野県代表チームの強化選手を

中心にストレングストレーニングが行われた。

 

トレーニングに先立ち

ストレングストレーニングの意義と

適切なトレーニングを行うための方法について

座学講習が行われ、その後は

松本工業のトレーニングルームをお借りして

自転車に必要とされる筋力強化のトレーニングが行われた。

 

詳しくは下記をご覧ください。

 

 

座学講習「ストレングストレーニングの意義・方法」

 

 

ストレングストレーニングの意義・方法

講師:相澤病院スポーツ医科学センタートレーナー 百瀬優規

 

1.ストレングストレーニングの意義
  ・適切なトレーニングとは何か?

2.オフシーズンでのトレーニングの進め方
  ・一般的オフシーズンでのトレーニング順序について。

3.トレーニングの3原則について
  ・漸進性過負荷の原理
  ・可逆性の原則
  ・関節特異性の法則

4.トレーニングを通して高めたい能力とは何か?
  ・パワーとは何か?
  ・パワーと筋力

5.筋力を向上させるためには…
  ・筋断面積と絶対筋力

6.筋肥大させるためには
  ・筋肥大させるためのトレーニングについて

7. 筋持久力を向上させるためには
  ・持久力向上のためのトレーニングについて

8.絶対筋力の向上させるためには
  ・速筋繊維のトレーニングについて
  ・「運動単位の動員数の増加」と「神経の発火頻度の向上」について

9. 筋力を向上させるトレーニング方法

10. パワーを向上させるトレーニング方法

11. トレーニングで鍛える筋と競技動作の繋がり
  ・上半身の筋肉:乗車姿勢の安定やスプリント時のハンドルの引きに繋がる
  ・体幹(腹筋群):乗車姿勢の安定、ペダルへの効果的な力の伝達、腰部への負担軽減
  ・下半身の筋肉:ペダリングの際の引き足など
  ※自転車に乗る上で、どの筋肉がどこへどのような作用をするのか?解説された。

 

今回のトレーニングの資料が選手に配られた。
     

 

実際のトレーニングの前に
選手達に具体的なトレーニング方法について指導する百瀬コーチ
(松本工業同窓会館にて)

 

 

 

 

ストレングストレーニング実習

 

 

 今回は、ストレングストレーニングの

基本的な考え方として…

 

 

トレーニングをする上で、自分はどれくらいの重さを

何回こなすのが適正なのか?

 

 

先ずは、自身の感じる負荷最大値

RM(repetition maximum)から

トレーニング目的(筋肥大・筋持久ほか)に応じた

レップ数(repetition数/回数)の算出方法などが指導され

 

自分が筋肥大目的とした場合

どの程度の負荷で何回数をこなすのか?

というトレーニングにおける指針となる

考え方を教わった。

 

この運動がどこの筋肉に働きかけているのか?
特に高校生に対しては正しいフォームの指導を行う百瀬コーチ

 

自身のおおよその最大出力から
その重さに対して何パーセントの負荷で何回やるか?
トレーニングの目的が大きく変わって来る。
その数値を割り出すためスマホの計算機を使って
目的に対して適切な重さを割り出し・回数を決めて行く。

 

トレーニングの目的が定まり、そのために
自分が何キロの重量で、何回やるか?が決まり
本格的なトレーニングが始まる。

 

成年組は北澤主将・斎藤選手・渡邊鈴選手が参加
北澤主将と斎藤選手が渡辺選手のデッドリフトの補助を行う。

 

昨年の国体中部8県対抗戦で活躍の齋藤健太郎(ヤッホーブルーイング)が
懸垂で能力の高さを見せた。

 

 

 

 

レポート

 

今回は、松本工業高校の体育館にある

トレーニングエリアを利用して開催された。

 

また、年始ということもあり

成年(社会人・大学生など)がまだ忙しい時期でもあり

少年(高校生)を中心のメンバーで開催された。 

 

非常に朝も冷え込んだが、トレーニングを始めれば

受講者全員が汗ばみ、活気のあるトレーニングが行われた。

 

限られた時間の中での

トレーニングとなったが

 

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・ダイナミックストレッチ(動的ストレッチ)
・スクワット
・デッドリフト
・懸垂
・SSC(Stretch Shortening Cycle)

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などが行われた。

 

トレーニング開始に先立って、百瀬コーチから
今日の内容を聞く選手達。

 

恒例の動的ストレッチを行う選手達

 

この冬の信州シクロクロスで大活躍をみせた
青木優人(松本工業1年)

 

選手と共にストレッチに参加する宮﨑監督と
竹岡高体連自転車専門部委員長(松本工業高教)

 

先ずは、フォームの確認を行いアドバイスをおくる北澤主将。

 

最年長の北澤主将が率先的にトレーニングを行う。
懸垂でもこの表情!

 

トレーニングの最後には恒例のジャンプトレーニング

 

 

 

 

講師

 

 

百瀬 優規
松本市出身の理学療法士で、ここ数年の長野県自転車の
冬季フィジカルトレーニングに山本コーチともに参加
2019年には豪州のTEAF(州立専門学校)へ留学。県内の
スケート・野球・バレーボール・ウエイトリフティング各チームの
トレーナーを行うほか、長野県教育委員会の
キラキラっこプログラムのストレングスコーチングも行う。
近年は山本コーチと共に
パーソナルトレーニング・ボディケアの「カラダのメンテ」を立ち上げる。
〔理学療法士〕

 

 

 

 

2023年シーズン前に… 

 

 

 

と云う訳で、今年最初の

長野県代表チームの強化練習でした。

 

これ説明難しいですよね!

特にレップ数のところとか

正しく伝えられているだろうか?

 

それで今回は、コロナに加えて

スペースの問題などもあって

県強化選手のみのトレーニングとなりました。

 

今回は自分も参加してみて

U-17・U-15・U-12・マスターズへ

自転車学校や、VELOクラブへ

上手くフィードバックして行けたらと思います。

 

特にU-15・U-12が

筋力トレーニングをやるとしたら

何をどのくらいやったいいのか?

その辺りも百瀬コーチから

話しを聞いてあるので

今後に繋げられればと思っています。

 

と云う訳で、今年最初の

強化練習会、体調を崩していて

欠席の選手も多くいたので

皆さんもくれぐれも体調に気を付けて

特に来週の寒波を温かくして

体調万全でお過ごしください。

 

 

関連LINK

カラダのメンテ

長野県自転車競技連盟

長野県スポーツ協会