もくじ
〔頑張れ信州〕「第44回全国高等学校自転車競技選手権大会」長野県代表校・出場選手の紹介。
前高体連自転車専門部は、今春3月に福岡・大分両県で開催される
第44回全国高等学校自転車競技大会の出場校並びに出場選手を発表。
昨秋の各地の地方大会の成績を参考に、各地域ブロックより
出場校と出場選手が発表され、長野県からは
松本工業・松商学園の両校が二年連続で選抜された。
大会は3月19日㈮に、福岡県久留米競輪場でトラック競技が開幕、
22日㈪には、大分県日田市オートポリスにてロードレースが開催される。
各校の出場選手は以下の通り…
出場校・出場選手の紹介
《松本工業高校》
加科 爽人(2年生)長野県高校自転車界のエーススプリンター。1年生の秋の長野県高校自転車新人戦200mタイムトライアルで優勝すると、同秋に第51回中部8県対抗自転車競技大会に長野県高校代表に初選出。コロナに揺れた2020年シーズンは、夏のインターハイ長野予選代替大会で得意の200mタイムトライアルとスクラッチで二冠を達成した。ただ、春のセンバツ予選となる「秋の新人戦」では全種目を通じて優勝が無く本人にとっても不本意な結果となった。今回初出場となる春のセンバツは、この冬の成果を問われる大会でもある。
《主な戦績》 2019年 秋季長野県高校自転車新人戦200m TT 優勝
《出場予定種目》
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小松 篤史(1年生)兄である寛武は2017年の松本工自転車競技部主将として同校の北信越準優勝を牽引、姉の真子も同校で2018年の長野県女子代表として活躍。そんな兄姉の活躍もあり周囲の期待も大きい中で、昨秋の新人戦200mタイムトライアルで初優勝を果たすなど著しい成長をみせた。兄姉と同じく短距離を得意とするスプリンターで、競い合いに強い「勝負勘」の良い選手。来年の長野県高校自転車界のエースとしての活躍が期待される。今大会はリザーブ選手登録だが、秋の大会を見ると同校の先輩である加科爽人と大きな力の差がある訳では無い。先ずはバックアップメンバーとして初の全国大会へのサポートをすることでチームに貢献してもらいたい。
《主な戦績》 2020年 長野県高校自転車代替大会200m TT 7位
《出場予定種目》
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《松商学園高校》
中島 壮琉(2年生)長野県高校自転車界中長距離のエース、長野県内ではここ数年着実に結果を残しているだけに関係者の期待も大きく、最終学年となる2021年は全国大会での結果も求められる勝負の年となる。昨年はコロナの影響で全国大会も殆どが中止となり不運なシーズンではあったが、今年はそのぶんも全国の舞台で活躍を期待されている。春のセンバツは、この冬の自転車競技への取り組み方も問われる大会となる。
《主な戦績》 2019年 北信越高校自転車競技大会 1km TT 9位
《出場予定種目》
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全国高校選抜大会日程・出場者名簿〔PDF・全国高体連〕
第44回春のセンバツ長野県予選
【トラック競技予選ハイライト】
昨秋のセンバツ予選となる「秋季長野県高校自転車新人戦」では、長距離のエース中島壮琉(松商学園)・短距離のエース加科爽人(松本工)の独壇場となるかと思われた。しかしながら蓋を開けてみると、200mタイムトライアルで1年生の小松篤史(松本工)が初優勝を果たす波乱の展開で大会が始まった。1㎞タイムトライアルこそJr.オリンピックに出場した中島が2位以下に1秒以上のタイム差をつけて優勝したものの、3㎞個人追抜きでも完勝とはいかず、今大会不調だったスプリンターの加科にコンマ4秒まで肉薄され中島にとっては優勝を果たしたものの今後に課題を残す結果となった。コロナの影響で非常に難しいシーズンとなったが、2年生の調子が今一つ上がらないなかで、初優勝を果たした1年生の小松の活躍が際立った大会となった。
1年生の小松篤史(松本工)が、調子の上がらない2年生達を制して
200mTTで初優勝を果たした。
【ロードレース予選ハイライト】
ロード予選は、初出場となった小山大登(エクセラン高2年)の存在がレース全体・春のセンバツ出場選手選考に大きな影響を与えた。戦前の予想では長野県中長距離のエース中島壮琉(松商学園)の圧勝が予想されたが、レース序盤から中島と小山がマッチアップ。登坂能力に勝る小山と、平坦・下り区間での技術と経験で接戦に持ち込む中島と云う思わぬ図式でレースが展開された。このハイスピードの展開に他選手は周回を重ねるごとに脱落。自身初めての自転車レース出場となった小山は残り3周回(3㎞)で力尽きるものの堂々たる走りを見せた。
代表選考という面でも、最終周回で小山がコースを間違えたために加科爽人(松本工)が2位となり、トラック競技とロードレースの総合結果により僅差で小松篤史(松本工)を逆転し、加科のセンバツ出場が決定した。また、レースの激戦を物語るかのように出場選手全員がゴール後「足を攣り」、表彰式を座って行うと云う異例の大会となった。
今大会、まさに彗星のように現れた小山大登の存在は、2021年の長野県高校自転車界の“勢力図を一変させる予感”を観る者に与えたレースでもあった。
激しいレースに出場者全員が足を痙攣させ、座っての表彰式となった。
(左から:小山大登・加科爽人・中島壮琉)
ゴール後に次々と倒れ込む選手達、出場全選手が全てを出し切るレースとなった。
(レース後に倒れ込む、山村・塩澤両選手)
来年の長野県代表へ文字通り彗星のように現れた小山大登(エクセラン高)
県外校の長野県出身選手
県外校の長野県出身選手は、今年も赤穂中学から
愛媛・松山城南高校へ自転車留学中の大蔵こころ選手(2年生)が出場します。
既に、お馴染みの大蔵選手ですが
2021年が3年生として高校自転車最後のシーズンに臨みます。
※大蔵選手の紹介は下記のLINKをご覧ください。
昨年中止となった春のセンバツの
出場校・出場選手が発表となりました。
先ずは、コロナがおさまり
無事に開催されることを祈ると共に
県サイクリストの皆さんには
今年も長野県高校自転車選手達に
温かいご声援のほどを宜しくお願い致します。
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