〔結果〕「2020 全日本学生個人ロードレース大会」長野県関連選手の全結果。

〔結果〕「2020 全日本学生個人ロードレース大会」長野県関連選手の全結果。

 

 非常に大型で強力な台風10号が日本列島に接近して

開催が危ぶまれた、実質今年最初となる学連主催大会

「2020全日本学戦個人ロードレース」

昨日9月5日(日)に、群馬県みなかみ町にある

群馬サイクルスポーツセンターで開催された。

注目の長野県勢は8名が出場。残念ながら

信州大学は、先週の県内の各キャンパスで発生した

コロナウイルス集団感染の影響もあり

無念の出場辞退となった。

県勢の結果は以下のとおり…

全レースの公式リザルトはこちら。(PDF:学連公式HPより/2020.9.8訂正)

 

※なお、今大会はコロナウイルス感染拡大防止のため
 予選を3組に分けて、上位30名が決勝へ進出する
 「予選・決勝方式」で大会が行われた。

 決勝は急激に発達した雷雨の接近により
 選手やチーム関係者・競技役員の安全も考慮して
 レースの途中で周回数が減らされた。

 

 

 

 

 

 

 

予選A組結果

距 離:18㎞(6㎞×3周回) 出場者:67名(完走45名)
※上位30名が決勝進出

1位 依田 翔太 日本大学  ※決勝進出
2位 兒島 直樹 日本大学  ※決勝進出
3位 小野 寛斗 早稲田大学 ※決勝進出
9位 青島 冬弥 明星大学 (飯田風越出) ※決勝進出(2部へ昇格)
11位 山田 拓海 早稲田大学(飯田風越出) ※決勝進出 
30位 橋本 嶺登 長野大学 (中野立志舘出)※決勝進出
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
38位 畑山 駿一 新潟食農大(上田千曲出) ※予選敗退
※ 中田雄大(信州大学)は出走せず

 

 

〔戦評〕

 今年の「大学生大会」最初の公式戦と云うこともあり、試走の段階から多くの選手が「落車による危険」を指摘していた。レースも開幕戦らしく序盤から非常に落ち着いた(慎重)な展開となった。奇しくも長野県の大学ルーキー3名が同じレースでデビューした訳だが、山田拓海(早稲田大/飯田風越出)は集団の前方で常にレースを展開、青島冬弥(明星大/飯田風越出)がそのやや後方、逆に畑山駿一(新潟食農大/上田千曲出)と3年生の橋本嶺登(長野大学)は集団後方に陣取りレースを展開して行った。

山田(早大)は、状況を見ながらアタックをしたり集団を揺さぶるも、上位30名が決勝進出と云うこともあり他の選手も牽制状態が続いた。レースは残り1周となると畑山(新食農大)が集団から遅れ始め徐々に後退。県勢3名を含むメイン集団は約40名程の選手が一塊のまま最終スプリントとなり、そのままゴール。県勢では終始落ち着いたレースマネージメントを見せた青島(明星大)が9位となり、このレースでカテゴリー2(2部)への進出を決めた。また、山田(早大)は11位、3年生の橋本(長野大)も30位と云うギリギリで決勝戦への進出を決めた。一方で畑山は38位で予選敗退となった。

 

 

デビュー戦となった畑山駿一(新潟食農大/上田千曲出)は
緊張の面持ちでスタートを待つ。
後方には橋本嶺登(長野大学)の姿も見える。

 

坂の下で審判車がスタートの合図を告げる。
当初2020年4月18日に飯山で開幕する予定だった学連大会が
凡そ5か月遅れの9月5日にようやく開幕した。

 

序盤から集団の先頭付近に陣取ったルーキーの山田拓海(早稲田大/飯田風越出)

 

レースは3周回と距離が短く、山田(早大)らが揺さぶりをかけるも
集団はほぼ一塊でスプリントとなりそのままゴールとなった。

 

 

 

 

 畑山選手談話

  登りの部分で大きく遅れてしまいました。

 大学デビュー戦での手応えについては…

 とりあえず大学自転車界でもやっていけると思いますが

 もっと練習をして強くなって行きたいと思います。

 

 新潟食料農業大学 山口監督談話

  畑山選手についてですが、長野県自転車界から

 貴重な人材をお預かりしていると思っています。

 当面は、先ずは大学自転車界に対応できるような

 「身体づくり」と共に、「集団走行」や

 「下りのスキル」等、技術面の改善・スキルアップも

 取り組んで行きたいと考えています

 今回は結果が出ませんでしたが

 引き続きご声援の程よろしくお願い申し上げます。

 

初戦は予選敗退と云うほろ苦いデビューとなったが
先ずは、怪我無くデビュー戦を終えたことを評価したい。
そして、監督のおっしゃれているように、先ずはじっくりと
大学で通じる為の「基礎体力の向上」と「身体づくり」に取り組んで欲しい。

 

 

 

 

 

予選B組結果

距 離:18㎞(6㎞×3周回) 出場者:67名(完走51名)
※上位30名が決勝進出

1位 棚瀬 義大 朝日大学  ※決勝進出
2位 重満 丈  鹿屋体育大学※決勝進出
3位 山本 哲央 中央大学  ※決勝進出
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
途中棄権 大日方 将人 大阪大学(長野高出) ※予選敗退
※井上凌(信州大学)は出走せず

 

〔戦評〕

 第1組が集団ゴールとなったことで、第2レースはそれを嫌う選手が序盤から集団から抜け出すアクションを起こす展開となった。序盤で3名の逃げが出来るものの、集団はこれをほぼコントロール出来る程度にしつつ、小さなアタックと吸収を繰り返す展開。決して大きな動きとはならないものの、この微妙な展開が選手達の足を疲労させて行く、中盤になると県勢の大日方将人(大阪大/長野高出)が徐々に遅れ始めると、大日方は後方へ下がった選手達と完走を目指すものの残念ながらタイムアウトで無念の途中棄権となった。レースは1組目とは違い、最終局面では縦長の展開となり、レースを積極的に展開した朝日大学・鹿屋体育大学・日本大学などの選手が数多く決勝へ進出した。

 

 

新デザインのユニフォームを着て出場の大日方将人(大阪大/長野高出)

 

 

予選C組結果

距 離:18㎞(6㎞×3周回) 出場者:70名(完走37名)
※上位30名が決勝進出

1位 小出 樹  京都産業大(松本工業出)※決勝進出
2位 中村 龍吉 中央大学        ※決勝進出
3位 佐藤 宇志 明星大学 (下諏訪向陽出)※決勝進出
13位 佐藤 大志 明星大学 (下諏訪向陽出)※決勝進出
※下村忠(信州大学)は出走せず

 

〔戦評〕

 奇しくも3組には、長野県中長距離のエース小出樹(京産大/松本工出)と、今年は実業団の那須ブラーゼンで活躍中の佐藤大志・宇志兄弟(明星大/下諏訪向陽出)と、今大会長野県の優勝候補者が同組となった。レースは序盤から佐藤兄弟と小出が集団前方にあがると積極的に前に出る動きを見せると、佐藤宇志・小出を含む5名の逃げ集団が形成。後続のメイン集団との差をじりじりと離して行くと、上位30名が決勝進出と云うことで、メイン集団も無理には逃げ集団を追わず、逃げ集団の中から小出が見事に1着で決勝進出、積極的な動きをみせた佐藤宇志が3着。メイン集団の先頭でレースを展開した佐藤大志も13位と実力者が存在感をみせつつも、危なげなく決勝戦へ進出した。

 

 

スタートと同時に佐藤兄弟(明星大/下諏訪向陽出)が積極的に集団の前へ出ると
その後ろに小出樹(京産大/松本工出)が付けるかたちでレースが進む。

 

中盤では小出(京産大)佐藤宇志(明星大)を含む4名の逃げが形成
この最終周回に突入する。

 

最後は小出(京産大)が後続を振り払い1着でゴールとなった。

 

 

男子決勝結果

距 離:66㎞(6㎞×11周回) 出場者:90名(完走44名)
※急な悪天候(雷のため)によりレースが短縮された。

 

1位 依田 翔太 日本大学 
2位 棚瀬 義大 朝日大学
3位 重満 丈  鹿屋体育大学
7位 佐藤 宇志 明星大学 (下諏訪向陽出)
13位 橋本 嶺登 長野大学 (中野立志舘出)
15位 小出 樹  京都産業大(松本工業出)
22位 佐藤 大志 明星大学 (下諏訪向陽出)
30位 青島 冬弥 明星大学 (飯田風越出)
39位 山田 拓海 早稲田大学(飯田風越出) 

 

 

〔戦評〕

 午前のレースで予選を通過した90名で、今年の学生日本一を決めることとなった決勝!県勢は6名が出走した。レースは序盤から、予選で積極的にレースを動かした小出(京産大/松本工出)佐藤兄弟(明星大/下諏訪向陽出)山田拓海(早稲田大/飯田風越出)が積極的に前へ出る展開となる。一方で青島冬弥(明星大/飯田風越出)は中盤でチームメイトと待機、橋本嶺登(長野大学)も後方でレースの展開を先ずは見極める作戦をとる。レースは2周・3周と好調の佐藤宇志(明星大)と小出(京産第)の先頭牽引が続く… 

この序盤の激しい攻防の頃から、少しずつ晴れてはいるものの雷の音が遠く聞こえ始める。

レースは、中盤にさしかかると、今度は山田(早大)が積極的に集団を揺さぶり前へ出る動きを見せる。しかしながら、逃げを得意とする選手の飛び出しを集団が容易には容認せず、小さなアタックはあるもののレースはやや膠着状態の様相を見せながら残り7周回に差し掛かろうと云うところで、いよいよ空が暗く雷が近くなってくると、大会本部はレース短縮を決定し残り3周回がアナウンスされる。

この時点で逃げていた選手を、集団は一気に吸収すると残りはあっと云う間に1周回。この時点でここまで後方待機だった橋本(長野大)が先頭でコントロールラインを通過する。この間も局地的に鍔迫り合いはあるものの決定的な動きは無く、レースは集団で最終スプリントに入るとそのままゴールとなった。

目視で順位を確認できない程の集団ゴールであったが、県勢で最上位は終始レースを動かし続けた佐藤宇志(明星大)が7位入賞、最終回に一撃必殺を狙った橋本(長野大)もタイム差無しの13位でゴールとなった。その他では小出(京産大)も積極的に動いての15位、同じく存在感をみせた山田(早大)が39位で今大会を終えた。

 

 

決勝スタートを待つ佐藤宇志(明星大)と青島冬弥(明星大)
後方には山田拓海(早大)の姿も見える。

 

レースは序盤から佐藤宇志・小出樹が集団を牽引する。

 

予選9位で2部昇格を決めたルーキー青島冬弥(明星大/飯田風越出)はチームメイトと
集団の真ん中あたりでアシストとして出られるように待機をしながらレースを進めて行く。

 

もう一人のルーキーである山田拓海(早大/飯田風越出)はチームメイト2名の為に
積極的に前へ出てレースを展開して行く。

 

陽炎が立つほどの暑さの中を各校の試合に出ない選手達による水分・補給食の補給が開始される。

 

小出(京産大)が水分の補給を受ける。

 

非常に厳しい暑さの中で、雷が鳴り始めレースは残り3周回へ短縮された。

 

残り1周回で先頭に立った橋本嶺登(長野大)がコントロールラインを通過する。

 

最後は日大の依田が集団スプリントを制して今年の学生個人ロード王者となった。
この集団内に佐藤宇志(明星大)と橋本嶺登(長野大)がタイム差無しで入った。

 

 

 

と云う訳で、今年の

全日本学生個人ロードでした。

県勢は非常に良く頑張って

見せ場を数多く作れたと思います。

また改めて、加筆したいと思います。

先ずは速報まで…

 

 

 

関連LINK

日本学生自転車競技連盟

群馬サイクルスポーツセンター