もくじ
〔告知〕「令和4年 第2回長野県秋季小中学校トラック競技記録大会」レポート&リザルト
おはようございます。
あっという間に週末を迎えます。
さて、いまだに秋季松本市民スポーツ大会のリザルトが来ません。
そこで改めまして、先般2022年10月16日㈰に美鈴湖競技場で行われた
「令和4年 秋季松本市民スポーツ大会」と併催されました
第2回長野県秋季小中学校トラック競技記録大会に出場した
各選手のリザルトと、今回出場した際のレポートを書きたいと思います。
【松本市民スポーツ大会のレポート】
大会レポート
昨年、美鈴湖自転車学校ならびに美鈴湖VELOクラブの
受講生を中心に行われた
第1回長野県秋季中学校トラック競技大会の門戸を
さらに小学生も参加できるようにして記録会を開催致しました。
選手の多くは、この春から夏にかけての美鈴湖自転車学校に参加し
初めてスポーツ自転車に乗り、全員が今年からトラック競技を始め
長野県自転車競技連盟主催の育成チーム「美鈴湖VELOクラブ」で
レースで走るための練習を行いました。
今大会には、最年少の小学4年生の花島聡太選手から
最年長の中学3年生の松村竜誠(Bonne Chance)まで
7名の選手が参加しました。
写真の4人は美鈴湖自転車学校で初めて自転車を始めた為
ほぼ全員が自転車用のジャージを持っておらず
練習も普通の運動着で行っていたため
今回は特別にVELOクラブの小峰コーチが
ジャージを持っていない子たちのために
特別にジャージを用意してくれた。
初めての自転車用のワンピースのジャージに袖を通す選手たち。
また今回、美鈴湖VELOクラブで出場した6名の選手には
当サイトより Team NAGANO 2022 Tシャツを支給した。
これは、長野県代表選手として自覚をもってもらうこと。
そして、自転車学校を通じて得た仲間たちとチームとして
お互い協力をして戦うことを意識してもらうため。
【美鈴湖VELOクラブ出場選手紹介】
#21 上條時幹
氏名 | 出場種目 | タイム |
上條 時幹 | 200mタイムトライアル | 15秒981 |
1㎞タイムトライアル | 1分39秒098 |
今年の夏頃から自転車学校でトラック競技を始め、VELOクラブに参加した
小学5年生の上條時幹は、既にBMXで昨年の全日本選手権に出場するなど
「BMX選手として実績」ある選手で、ピスト自転車でもBMXで培った
抜群の運転操作技術でその資質を垣間見せた。
今回は初めてトラック競技の大会に出場した。
#22 清水京一朗
氏名 | 出場種目 | タイム |
清水 京一朗 | 200mタイムトライアル | 14秒589 |
1㎞タイムトライアル | 1分27秒608 |
昨秋から自転車学校に参加し、この春からピスト自転車を始めた中学1年生。
とにかくこの自転車大好き少年長野県代表のようなメンバーの中でも
無類の自転車好きであり、毎回練習の際には自宅のある松本市内から
美鈴湖まで自走でやってくる。今大会で驚いたのは
写真を編集していて気付いたのだが
初出走となった200mタイムトライアルの写真が
全て笑っているということ。
春先の練習の治に長野県のスポーツ栄養士のコーチから
食事の食べ方について細かく指導されていたが
これからのたくさん食べて…成長して行くのが楽しみな選手。
中学校ではバスケットボール部に所属している。
#23 清水琥太朗
氏名 | 出場種目 | タイム |
清水 琥太朗 |
200mタイムトライアル | 14秒669 |
1㎞タイムトライアル | 1分27秒608 | |
2㎞個人追抜き | 3分04秒977 |
小学4年時にMTBのJrオリンピックに出場し11位でゴール。
その後、県スポーツ人材発掘プログラム「キラキラっこ」で
自転車ブースを訪れたことが縁でこの春から自転車学校でトラック競技を開始。
このメンバーの中で唯一、春の長野県大会に出場。今大会は二戦目となった。
同じく中学1年生の清水京一朗とコンビで「W清水」として
VELOクラブの中ではコンビで「怒られ役」となっている。
この夏は毎回、所属のサッカー部のリーグ戦の後に
VELOクラブのナイター練習に参加した。
#24 村上真絆
氏名 | 出場種目 | タイム |
村上 真絆 |
200mタイムトライアル | 14秒553 |
1㎞タイムトライアル | 1分24秒490 | |
2㎞個人追抜き | 3分13秒206 |
長野県スポーツキッズ人材プログラム「キラキラっこ」選抜で
この夏から自転車を始めた中学2年の村上真絆
上記の「W清水」同様に最初はビンディングペダルに慣れるところから始め
夏のナイターVELOクラブでは、一人別メニューで
シューズとペダルに慣れるという練習を黙々と行っていた。
それでも夏以降は、長野県のスポーツエリートである
「キラキラっこ」のメンバーということもあり
急成長を見せタイムもこのメンバーの中で
上位に食いこむようになってきた。
#25 花島聡太
氏名 | 出場種目 | タイム |
花島 聡太 | 200mタイムトライアル | 15秒990 |
1㎞タイムトライアル | 1分45秒473 |
既にMTBやシクロクロスでKids選手として活躍中の小学4年生
今回のチームVELOクラブ最年少選手。
今年から本格的にピスト自転車を開始し、既にMTBやシクロクロスなどの
オフロードの経験から
上条選手同様に夏以降急成長を見せての初出場となった。
まだどうしても自転車も大きく、ギアも重いが
この夏以降・今大会までの経験は大きく
冬のシクロクロスシーズンも含めて今後の活躍が期待される。
#26 松村竜誠
氏名 | 出場種目 | タイム |
松村 竜誠 | 200mタイムトライアル | 12秒995 |
1㎞タイムトライアル | 1分20秒141 |
今大会最年長の中学3年の松村竜誠は、既にトラック競技2年目となり
この夏は東日本実業団トラックにも出場するなど、この中では実績十分。
本来は昨年のこの大会に出場予定だったが、昨春の落車で負った怪我の
手術のため昨年は大会に出場出来なかった。来年はいよいよ高校生となり
高体連での活躍も期待される。
チームレポート
今大会、夏の県大会で先にデビューした
清水琥太朗を除く、5名のデビュー戦となり
全員が無事に完走を果たした。
このU-15&U-12のVELOクラブに関しては
夏以降の練習レポートから様々なことを綴って来たが
とにかく、夏の毎週金曜日に行われた「サマーナイトVELOクラブ」以降
選手たちが、心技体・チームワークと全方向的に
素晴らしい成長を見せた。
夏のナイター練習が終わり倒れこむ選手たち
この夏の経験は非常に大きく、見るたびに選手たちが
成長しているようすがよく伺えた。
秋に入り、このチームには「自分たち(仲間たち)で考え解決する」という
課題をもたせ、とにかく仲間同士でのコミュニケーションというものを
自然と出来るように仕向けていたが、今大会では前筆の通り
当サイトから揃いのTシャツを与えることで、
ユニフォームをもらうことの意味(責任感やチームへのロイヤリティ・連帯)
仲間と困難に立ち向かうこと等を、今大会の課題とした。
そうした中で、非常に象徴的だった出来事があった。
2㎞タイムトライアルの際に、レースに出ない選手たちが
率先してラップタイムの読み上げを行った。
チームである以上、自分以外の仲間のことも考え助け合う!
それが自然と出来ていた。
特にこちらから色々と指示した訳ではないが
お互いが、何時ものように「あーでもないこーでも無い」と話し合い
出場しない選手がストップウォッチでラップタイムを取り
それを、みんなで走っている選手に伝えている姿が
このチームが、チームとして機能し始めていることを
如実に物語っていた。
2㎞個人追抜きで力走する村上選手にラップタイムを計測し
伝える上条選手と清水京一朗選手
レースが終わって強く感じたのは
やはり、どの選手も大なり小なりの緊張感があって
そのデビュー戦の緊張感を共に乗り越えたからこそ
生まれた一体感・連帯感。そして、安堵感が
最後に彼らを一つにしていた。
今後、上條選手はBMXの全日本選手権へ
松宗選手は四日市で開催される全国ジュニア自転車競技大会(ロード)へ
花島選手は信州シクロクロスへと
各自が、それぞれの得意とする競技へと散って行く。
そんな中でも、今回のTシャツが
今回共に走った仲間や、このTシャツを着る
全てのサポーターの方と繋がり
苦しい時にその背中を押してくれる
自転車は個人競技ではあるが
決して一人だけで走っている訳では無い。
多くの人の支援やサポートがあって
自分は走れている。それを忘れないでほしいと思います。
そして、自転車選手でいる限り
このデビュー戦と、緊張や仲間と走った時間を
何時までも覚えておいて欲しい。
最後になりますが…
美鈴湖自転車学校、ならびにVELOクラブに
一年間ご支援・ご声援を頂いた
すべての皆様に改めまして心より御礼申し上げます。
大会を終えて…
美鈴湖VELOクラブは、2020年に自転車学校’(普及)の
次のステップとして、長野県連盟主催の育成チームとして
設立されました。
今年は、夏のJOCジュニアオリンピックで
U-15の小林洋平選手が1㎞タイムトライアルで準優勝。
U-17で山田愛太選手がケイリンで準優勝。
さらに、マスターズの全日本選手権
50歳以上の部で河野仁選手がスプリント4位という
輝かしい成績をのこしてくれました。
一方で今回のVELOクラブのU-12&U-15 チームは
この春の自転車学校から始まり
育成チーム「美鈴湖VELOクラブ」として
初めて「年間シーズンを通じて」シリーズで育成を行いました。
前々から小中学生を「年間シリーズ」で中長期スパンで
育成出来ないか?という根強いリクエスト・意見があったなかで
競輪選手会の小峰選手が、夏以降は毎週ナイターで指導を行い
今回チームとしてデビューすることが出来ました。
今回デビューした子の半分以上が
ほぼ今年から自転車を始めた子たちで
全員が今年から初めてピスト自転車に乗った子たちです。
中学生は、所属校でそれぞれの部活に所属しており
どこにでもいる普通の子供たちです。
今後も、長野県では自転車競技をやってみたい子たち
特に未経験の子供たちに幅広く門戸を広げ
自転車競技ならびに、自転車文化の発展に
寄与して行きたいと思います。
毎週金曜日の夜、皆で練習した日のことを大切にしてほしい。
そして、宮崎監督・小峰コーチや、パラリンピアンの小池岳太選手
競輪の堀江さん、榊山来実・平林武流 両コーチ
細かいルールも指導して下さった田中比呂喜審判(JCF1級審判員)など
様々な人たちの支援があったこと
毎回、競技場へ送迎してくれた保護者の方への
感謝を忘れないで欲しい。
ということで…
これで、春からの自転車学校
ならびにVELOクラブの
今年の一定の成果は
出せたのではないか?と思います。
やはり、子供たちに
モノを教えるというのは
とても難しくて、根気がいる!
忍耐もいる!
子供が元気ならば
指導者・スタッフは
最低限、その子供たち
以上に元気でエネルギーが無いと
子供たちをマネージメント
出来るはずもない…
本当に小峰選手会長は
大変だったと思いますし
苦労も多かったと思うのですが
それ故に選手たちはもちろん
スタッフ達にとっても得たものは
大きかったし、共に成長が出来たと思います。
返す返すも…
自転車学校ならびにVELOクラブに
深い御理解とご支援頂いた
すべての皆々様に心より御礼を申し上げます。
今後も引き続き
ご支援賜りますようお願い申し上げます。
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