〔告知〕世界アンチ・ドーピング機構(WADA)「2024禁止表国際基準」〔日本語版〕の発表について。

〔告知〕WADA「2024禁止表国際基準」〔日本語版〕の発表について。

 

 

  今年も年末恒例、世界ドーピング防止機構(WADA)より

2024年の国際ドーピング規程となる

 

 

世界アンチ・ドーピング規程
2024禁止表国際基準

 

 

以上が発表され、12月までに

日本アンチドーピング機構(JADA)による

日本語翻訳版が発表されました。

 

 

スポーツ界においてドーピングと言えば

一時期は自転車競技と切っても切れないほど

深い関係だった時期があり、

その暗い歴史については、自転車競技以外のスポーツを

されている方も聞いたことがあるかと思います。

 

 

ドーピングに関しては過去にこのサイトで

「交通安全」と同様に非常に強く啓蒙している

テーマであり、今年もぜひこの規定を

県内全ての自転車競技者・スタッフ・指導者・保護者の

皆さんに読んで頂ければと思います。

 

※今年も自分は、全てを完璧に読んでいませんが掻い摘んでポイントを書いておきます。
 毎度のお知らせになりますが、ドーピングについて… というよりも
 この分野(科学)の進歩は日進月歩です!今日の情報がもう明日には使えないことも多々あります。
 必ず最新の情報を常に調べるようにして下さい。

 そして、心配事があれば「長野県のスポーツファーマシスト」に必ず相談してください!
 この記事を通じて一番伝えたいことは、非常に専門性が高いがゆえに
 常にこの「ドーピング」という分野に興味を持っておくこと。
 それが唯一、「ドーピング禍」から自分を遠ざけてくれる術であると思って下さい!
 これを何よりも望んでいます。

 

 

 

2024 WADA 国際基準

 

 

 

 

2024禁止表国際基準
世界アンチ・ドーピング規程
〔2024年1月1日発効〕

 序文

 常に禁止される物質と方法 
 ・無承認物質
 ・蛋白同化薬
 ・ペプチドホルモン、成長因子、関連物質および模倣物質
 ・ベータ2作用薬
 ・ホルモン調節薬および代謝調節薬
 ・利尿薬および隠蔽薬
 ・禁止方法(M1-M2-M3)

 競技会(時)に禁止される物質と方法
 ・興奮薬
 ・麻薬
 ・カンナビノイド
 ・糖質コルチコイド

 特定競技において禁止される物質
 ・ベータ遮断

 

  2024年禁止表国際基準〔PDFファイル/JADA公式HPより〕 
 ※今後アップデートされることがあります常に最新のものをご確認下さい(2022年12月06日現在)

 

 

〔JADA公式インフォメーション〕

 

 

 

 

2024のポイント!「トラマドール」について

 

 

昨年末にこの記事を書いた時にも

ピックアップしましたが、2024年から

この禁止表に トラマドール が追加されます。

 

WADAでは、来年から全面禁止となるトラマドールですが

UCI規定により、2019年に自転車競技では

その使用を禁止しています。

 

我々、自転車界においては大きな混乱は

無いものと思いますが、昨年のツールドフランスでは 

この物質の検出により選手が記録剥奪処分となっています。

改めて、トラマドールについての情報確認をお願いします。

 

〔JCF発表〕

 

 

 

身近にいます!スポーツファーマシスト!!

 

 

 毎年のお知らせなのですが!

日本には、スポーツ薬学を専門とした薬剤師さんである

スポーツファーマシストという資格を持った方がいます。

2023年現在、長野県内には45名の専門薬剤師さんが登録されています

 

特にこの中には、自転車関係者の方もいますし

専門を「自転車競技」とされている方もいます。

 

自分は、ここでこうして啓蒙することしか出来ないのですが! 

選手・スタッフ・保護者の皆さんで「心配ごとがある方」

もしくは「これってどうなのさ?」と言った質問があれば 

お気軽にスポーツファーマシストの方に相談頂ければと思います。 

 

長野県内のファーマシスト検索はこちら

 

〔スポーツファーマシスト公式HP〕

 

 

 

過去のドーピングに関する記事

 

 

 

はい、という訳で

年末恒例の「来年のドーピング規程」に関する

お知らせでした。

 

 

それで

 

 

毎年この記事を書く理由って 

とにかく、選手・スタッフ・指導者・保護者… 

一人でも多くに、この問題に

興味を持ってもらいたい! 

 

 

ここに書いてあることを

一字一句違わず覚えろ!とは言わない。

これは、学校の試験じゃない!!

 

 

そんなことより、常にこの問題に対して

興味を持っていて欲しいということです。

 

 

こうした薬学・生理学に関することは

非常に専門性が高くて、化学の進歩は

日進月歩であるからこそ

本当に大切なことは

新しい情報が出た時に

常に興味をもってナナメ読みでもいいから

問題に触れておいて欲しいということです。

 

 

過去にも書きましたが

ドーピングスキャンダルに

巻き込まれた経験があるからこそ言います!

 

 

日頃こうした問題に対して興味を持つこと。

その好奇心こそが唯一「迫る危機」を

遠ざけてくれます!!

 

 

最後に、例年この基準が発表されると

今度は年明けに「日本スポーツ協会」より

「アンチドーピング使用可能リスト」が発行されますので

発表になり次第にお知らせ致します。

そして、現在使用している薬剤などに

不安や疑問がある選手は

お近くのスポーツファーマシストにご相談下さい!

 

関連LINK

日本アンチ・ドーピング機構

日本スポーツ協会

世界アンチドーピング機構(WADA)



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