長野県「高齢者ヘルメット着用推進モニター事業」の実施結果について。
先ず、ここのところシーズン前の多忙につき
ホームページの更新が疎かになっていることをお詫び申し上げます。
長野県自転車業界では、新年度に向けて様々なことが決まっていますが
諸々のお知らせにつきましては、各主催者・主団体の公式発表を
待ってからなるべく早く皆さんにお伝えしたいと思います。
さて昨年来、長野県で行われていた
高齢者ヘルメット着用促進モニターの実施結果について
昨日3月8日に長野県警察本部交通企画課と
長野県県民文化部よりレポートが上がっているので
サイクリストの皆様にもお知らせ致します。
高齢者ヘルメット着用推進モニター事業の実施結果
事業概要
長野県内在住の自転車用ヘルメットを所有していない高齢者の中からモニターを選任し、各自が選んだヘルメットを自転車利用時に着用していただき、その感想等を今後のヘルメット着用促進の取組に役立てることを目的として実施。
実施結果
①モニターの属性など
・県内14市町村から参加(主に65歳以上の高齢者)
・モニター数:73名(男性:38人 女性:35人)
・ヘルメットタイプの選択について
◇スポーツタイプヘルメット選択者:19人
◇帽子型ヘルメット選択者:54名
②この事業以前にヘルメットを着用していなかった理由
・購入するほどの必要性をかんじていなかったから(37%)
・生活圏(短距離)でしか乗らないから (25%)
③モニターとしてヘルメットを着用した主な感想
・今後も着用したい(78%)
・ヘルメットに多様なデザインがあることを「知らなかった」(69%)
実施結果を踏まえ、県民の皆様へ ・事故は自宅付近の生活圏でも発生しています。近場への外出時こそヘルメットを着用しましょう。
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プレスリリース〔PDF/長野県公式HPより〕
昨年、当サイトのホームタウンである
上田市が県内でもいち早く
高齢者のヘルメットモニターを募集しました。
その際に、ヘルメットに関して
本体の安全基準についてなどの話しをしたのですが
先ず、ここ数年の長野県の
それは本当に多くの方の努力の賜物だと思います。
一方、昨年度の県内で起こった自転車死亡事故の
ほぼすべて(昨年度はその他の要因は1例だけ?)が
高齢者の頭部へのダメージによるものとなっています。
我が家もそうなんですが…
高齢者なかなかヘルメットを被ってくれませんよね。
(自分も既に分類上は老人ですが…)
もう大正・昭和の人は被らないことが
習慣となってるので
本当の意味での普及は難しいと思います。
ではどうするか?
どうかお孫さんに
「おじいちゃん・おばあちゃんヘルメット被って♡」と
言ってもらってください。
ヘルメットに関して、当サイトは
語り尽くしていますが
自転車による死亡事故が一件でもなくなるように
特に、選手・スポーツサイクリストの皆さんにも
サイクリング・フォア・オールの精神を基に
こうした安全への取り組みにも
理解・協力をしていただければと思います。
最後に、今回のヘルメットモニター
正直言って、もう少し情報がほしかった…
高齢者視線で「今後こんなヘルメットが欲しい」とか、
今後も使用したい人が78%なら、使用したくない2割の人は
どうして使用したくないのか?とか…
警察やお役所はこの仕事の内容でOKでも
我々自転車業界としては、この事業を通じて得られる
フィードバックがあまりに薄すぎて
今後へのアプローチ(改善)に繋がらない。
自転車競技者(ライセンス保持者)の皆さんへ
競技者の皆さんの競技中・練習時のヘルメット着用は
「UCI国際ルール」・「JCFルール義務」です!
確かに、日本国内の道路交通法を含め法的義務ではありません。
それよりも当サイトが上級者・経験者の皆さんにお願いしたいことは
特に「選手ライセンス」を保有している競技者が率先してヘルメットを被ることで
後に続くスポーツ自転車愛好家の方や、子供達のお手本になって下さい。
※特に「あご紐」に注意して正しい着用の上ヘルメットを装着してください。
JCF競技規則集 第3章「競技者の装備」第8条 3項 4項
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もうライセンス保持者に、色々というのもナンセンスかも知れませんが
自転車に乗らない人が「自転車って格好いい…」そんな憧れを持つような
立ち振る舞いをしてもらえれば最良です。
関連LINK
令和2年度「交通統計」(長野県警察)