もくじ
〔お知らせ〕高校で自転車競技をやりたい新入生の皆さんに今やっておいて欲しいこと。
現在、長野県内の各高校が「コロナウイルス緊急事態宣言」の為
休校となっています。そんな中で…
・高校から自転車競技を始めたいのですが…
・インターハイを目指したいのですが…
・高校で自転車部を作りたいのですが…
と言う声を、各地域の自転車屋さんを通じて
自分のところだけで3件ほど相談を受けたので
今回は、そうした声に少しお応えしたいと思います。
現在の長野県高校自転車界の状況
本年のインターハイ・北信越大会は中止となりました。 尚、JOCジュニア五輪トラック・国体・全国ロードの各全国大会については 今しばらくお待ちください。
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先ずは、現在の長野県高校自転車の現状についてですが
既に今年の「国体・インターハイ長野県予選大会」の中止が
長野県自転車競技連盟より発表されています。
インターハイ本戦の開催についてですが、
これは、既に各種報道にある通り4月26日(日)に
開催決定に関するなんらかの判断がされるものと
なっています。おそらく最終予選となる
北信越大会は、その決定を待つものと予想されます。
2020年インターハイへの道
日時 | 大会名 | 備考 |
5月17日(日) | インターハイ長野県予選(ロードレース) | 中止決定(4月8日) |
5月30日(土)・31日(日) | インターハイ長野県予選(トラック競技) | 中止決定(4月8日) |
6月12日(金)・14日(日) | インターハイ北信越予選(ロード・トラック) | 開催未定 |
8月21日(金)・24日(月) | インターハイ自転車競技 | 4月26日に可否に関する発表か? |
※現状、MTB・BMX等はインターハイの種目にありません。
今後、インターハイが開催され
北信越大会も開催となった場合については
高体連・長野県自転車競技連盟などから
アナウンスがあり次第にお知らせします。
今やっておいて欲しい3つのこと
つい先日、高体連の先生方と会議でお会いし、
少しだけ話しをする機会がありましたが
今年の大会に関する見通しは
誰の目にも非常に予測が難しい所です。
新入生の中には、まだ「学校のオリエンテーリング」さえ
終わらないうちに休校になってしまった方も
沢山いることと思います。
そこで、いまこの学校が休みの間に
「やって欲しいこと」「考えておいて欲しいこと」を
三つお願いしておきます。
◆日本自転車競技連盟への登録 ◆高体連への登録 ◆所属校への部活立ち上げのお願いと、顧問探し
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◇日本自転車競技連盟への登録
先ず、いま在宅で出来ることが「日本自転車競技連盟(JCF)」への選手登録。
この登録をすると、JCFより写真入りのライセンスが届きます。これがあれば
ロード・トラック・MTBなど種目に問わず、日本国内の自転車公式競技大会に
出場することが出来ます。逆にこの登録をしていないと、
国内公式戦には、ほぼ出場することが出来ません。
登録に関しては、全てJCFよりオンライン登録で
費用は年間で…
◆ジュニア(17歳・18歳)4000円
◆ユース (15歳・16歳)4000円
詳しくは、長野県自転車競技連盟のHPをご覧ください。
また、ライセンスに関してはレースの際に必ず携帯して下さい。
もし不明な点がありましたら下記へお問合せ下さい。
長野県自転車競技連盟 事務局ライセンス登録問い合わせ専用 e-mail nagano.cf.info@gmail.com |
◇高体連への登録
甲子園を目指す高校野球選手が「高野連」に登録するように
インターハイを目指す自転車選手は「高体連」に必ず
登録しなければなりません。あなたの所属高校に
自転車競技部・同好会があれば、顧問の先生に相談。
もし自転車部が無い場合は、必ず「体育研究室の先生方」や
「体育部局の先生」などに相談して下さい。
◇部活立ち上げと顧問の先生
所属校に自転車競技部が無い場合は、「高体連登録」も含めて
必ず担任の先生等を通して、学校へ部活を立ち上げることを
相談して許可を得て下さい。今後、県大会などに出場すれば
貴方は学校の名前を背負って、学校の代表として出走することになります。
また例えば、日々のトレーニングを、あなた一人で行っているとしても、
学校の課外活動である以上、公式試合の時などは
当然「顧問の先生」もしくは「責任教師」が必要になります。
学校が再開した時の為に、この辺りのことを今のうちに
頭に入れておいてもらえればと思います。
昨年まで所謂「一人部活」で活動した寺島桜太選手(長野南:当時)
高体連大会で引退後は美鈴湖自転車学校でアシスタント講師を務めた。
長野県代表選手になるために…
◇インターハイ代表選手になる為に
インターハイの長野県代表選手になるためには、
例年、5月・6月に行われる長野県大会に出場して
好成績を残す必要があります。
・ロードレース
例年、1県1名の代表があるので
長野県大会で優勝するとインターハイの出場が
有力となる。その他では、北信越大会での成績により
出場枠が異なって来る。(その年の規定を確認)
・トラック競技
北信越大会が最終予選となり、ここでの成績と
基準タイム、他県との兼ね合いにより出場枠と
出場選手が決まる。(その年の規定を確認)
2019年の代表選手は上の画像をクリック
◇春のセンバツ代表選手になる為に
高校野球同様に、自転車競技も「春の選抜大会」があります。
この大会に出場する為には、秋の新人戦(長野大会)で
好成績を残し、北信越エリア他県との兼ね合いにより選抜されます。
2019年の結果は上の画像をクリック
◇国体・長野県代表選手になる為に
国体に関しても、5月・6月の長野県大会に出場して
好成績を残す必要があり、その成績に応じて
長野県強化指定選手の指名を受け、その中から合宿を行い
本戦出場選手が決まる。
但し、国体は現在の規定上(出場登録人数に制限があるため)
トラック・ロードの両方を行っていないと選抜出来ない。
その他の大会については、強化指定選手を中心に
県大会などの結果を参照のうえ、例年選抜を行っている。
過去の長野県国体代表選手はこちら。
2019年の国体代表選手は上の画像をクリック
2019年の中部8県対抗戦代表選手は上の画像をクリック
長野県代表出場大会
山梨県民大会 | 9月上旬頃 |
国民体育大会 | 9月下旬頃 |
全国都道府県大会 | 10月頃 |
中部八県対抗自転車競技選手権 | 10月・11月頃 |
トラックの練習について
特に国体出場に関しては
トラック競技の習得が必須となってきます。
最近、トラック練習は、ロード・MTB問わず
全ての自転車競技において、非常に基本的な
ペダルをまわすと云うスキル向上に
非常に有効とされているため
現在、長野県自転車競技連盟では
高校・大学の新入生や、他競技の方、一般の方が
美鈴湖で気軽にトラック練習が行えるような
システムを準備しています。
4月20日現在、美鈴湖自転車競技場が閉鎖中ですが
再開場しだい、「初めてのピスト講習会」等を
行う予定だそうですので暫くお待ちください。
昨年好評だった美鈴湖自転車学校「始めてのピスト練習会」
高体連大会とJCF大会
高校で自転車を始めると高体連の大会の他に
JCF主催の全国大会もあります。これは、高校サッカーが良い例で
高校3大タイトル(春の選抜・インハイ・国体)の他に
クラブチームで活躍する同年代の選手を含めた
「全日本選手権大会」
「JOCジュニアオリンピック」
「四日市全国Jr.ロード」
等の全国大会があります。これらの大会に出場する場合も
JCFの選手登録が必要となりますので必ず登録をお願いします。
※国体はクラブチーム所属でも参加可能
大会名 | 時期 | 区分 |
春の選抜高等学校自転車競技大会 | 3月中旬頃 | 全国高体連 |
全日本選手権 | 6月中旬頃 | JCF |
インターハイ | 7月下旬頃 | 全国高体連 |
JOCジュニアオリンピック(トラック) | 8月中旬頃 | JOC/JCF |
国体少年の部 男女 | 9月中旬頃 | 日本スポーツ協会 |
四日市全国Jr.ロード | 10月下旬頃 | JCF |
昨年の全日本選手権ロードタイムトライアルで優勝
日本王者となった山田拓海(飯田風越高:当時)
昨年のJOCジュニア五輪(トラック)で優勝の大蔵こころ(松山城南高:赤穂中出)
昨年の四日市全国ロードを走る13番の中島壮琉(松商学園)
その他の競技
高体連では「ロード」「トラック」の二競技だけですが、
JCF登録をしていれば、MTBやBMX他、人気のシクロクロスへの
参加も可能です。
MTBでは、昨年の全日本選手権で小林あか里(松本蟻ケ崎:当時)と
松本一成(諏訪実業)が年代別の全日本王者になった他、
シクロクロスでは、大蔵こころ(松山城南:赤穂中出)が
同じく年代別の日本女王となりました。
このように、JCFライセンスで別の種目への出場は特に問題が無いのですが
ただし、高体連と「実業団」・「大学連盟(学連)」等の他団体との
二重登録に関しては、同種目であっても細かい規定があるので
注意と確認が必要です。
※大学主催大会でもオープン参加として高校生の出場が認められる場合もありますので
登録の際は必ず、「登録規定」「大会規定」を確認してください。
昨年のMTB女子ジュニアで全日本女王の小林あか里(MTBクラブ安曇野/松本蟻ケ崎:当時)
昨年の大学連盟主催大会で、オープン参加の高校生ながら
3位表彰台の畑山駿一(上田千曲:当時)
新入生の保護者の皆さんへ
高校で高体連登録をして自転車を始める場合は
以上のようなことが必要です。また、未成年の自転車選手の
親御さんは、JCF(日本自転車競技連盟)登録の際に
アンチドーピングに関する親権者の同意が必要となります。
その際には、競技者登録要綱の中の
「未成年競技者における親権者からのドーピング検査に
対する同意書の提出について」を熟読して頂き、
登録時に同意書をJCFにお送り頂けますようお願い申し上げます。
昨年最後の県大会が終わり、大学・高校の最終学年の生徒が記念撮影を行う。
今年は既に長野県大会が中止となりこの風景が見られないのが残念だ…
初めて、高体連とJCF登録に関して
突っ込んだ記事を書いたのですが
なかなか説明が難しく
解り辛く申し訳無く思っています。
とにかく、高校生
とりわけ新入生は、入学して
僅か2~3日で休校となり
本当に大変な思いをしていると聞いています。
当サイトとしても、本当に何も出来ず
歯がゆいのですが、特にこれから
自転車を始めたい
中・高・大学生に対しては
出来る限りのサポートをして行きたいと思います。
既に、貸出用のローラー等は全てお貸していますが
他にも自転車に関することで、心配ごとや
お困りのことがあれば相談して頂ければ
出来る限りお答えしたいと思います。
とにかく、再三このサイトで申し上げているように
いまは、コロナにうつらない・うつさないを
何よりの課題として、どなた様も安全に
過ごして頂ければと思います。
尚、長野県以外の高校生の皆さん・保護者の皆さんは
規定が違う場合がありますので、お住まいの地域の
「高体連」もしくは、「各都道府県自転車競技連盟」へ
お問合せ下さい。
各都道府県自転車競技連盟のLINK(長野県自転車競技連盟公式HPより)
関連LINK
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