もくじ
〔レポート〕前島・菊池・小峰選手の応援に初めて競輪場へ行ってきました!
2020年1月27日(月)
普段、お断りをしているHP作成のお仕事ですが…
この日は、深くお付き合いのある
東京にある某自転車団体&イベント運営事務局の
HPを立ち上げて欲しいとの依頼をうけて東京に出張。
たまたま、京王閣開催の競輪に長野県選手会所属の
前島恭平選手、ゴールデンルーキー菊池岳仁選手、さらに
美鈴湖自転車学校講師でお馴染みの小峰烈選手が出場するとのことで
自身初の「競輪」をナイターで生観戦!
長野県の選手を応援することとなりました。
そんな「サイクリング長野」初の競輪観戦記!を
ここに記したいと思います。
尚、急遽これを思いついたために
取材申請などをしていられなかったので
レース中の写真・選手の写真が無いことをご了承下さい。
競輪・長野県選手応援記 -プロローグ‐
事前に…
京王閣で、今をトキメク菊池岳仁選手や
美鈴湖自転車学校で講師をして下さっている
小峰烈選手が出走することは事前に知っていたのですが
そもそも俺、人生で…
競輪に行ったことが無ぇ!
東京に通算して10年住んでたし
平和島競艇場の真正面に住んでたから
競艇場や大井競馬にはちょくちょく
昼飯食べに行ったり、夕涼みに行ってたけど
京王閣ってどこにあんのよ??
と云う訳で、都自転車界の重鎮の方と合流して
今回、競輪場へ連れて行ってもらうことになった。
新宿から京王線に乗って「京王多摩川駅」へ…
迷わずスイスイ進む。
で、小雨模様の「東京オーヴァル京王閣」に到着!
駅を降りると…
人いねぇ!!!
マジか!? 駅を降りて改札からゲートまで
自分達二人だけ…
色々と話を聞くと…
今や競輪はYoutubeで完全ライブ中継されていて
車券もインターネットで販売。
この日は雨ということもあり、特に観客が少なかったそう…。
ゲートで入場料50円を支払って入場!
なるほど!
これは…
川崎劇場だ!!(川崎球場)
パ・リーガーの自分には、毎日見ていた非常に懐かしい光景。
雨の日の「ロッテv近鉄戦」or「ロッテv日ハム戦」
金網のフェンスの向こう側で、鈍色の空を照らすカクテル光線。
響くおっちゃん達のヤジ… 人知れず毎日開催される
名も無き人間劇場。
漂う昭和の香り…
古き良きその時代を生きた人間には
郷愁を感じる懐かしい雰囲気…
残念ながら前島選手のレースには間に合わなかったが
ちょうど菊池選手が、顔見世のウォーミングアップに出て来た。
この時間を利用して…
インフォメーションで車券の買い方の説明を受ける。
※競輪場には初めての人でも車券が買えるような案内係の方がいる。
ここで衝撃の事実が!
とりあえず、菊池と小峰さんの名前の入った
車券を買って記念にデスクに飾ろうと思ったんだけど
競輪って、単勝って無いんだ…
まぁとりあえず、菊池・小峰応援車券だから
二連単で、菊池と小峰さんで「総流し」で購入…
で!
競輪の投票券(車券)って
一切選手の名前が入らないのね…
※後で知ったが、これ実はボックス・流しなどで買うと入らないらしい。
まぁいいや。
そうこうしているとファンファーレが鳴り
第五レースが始まる!
競輪・長野県選手応援記 -菊池編‐
レース前にオーロラビジョンで特集される菊池岳仁
イルミネーションに彩られた敢闘門から
赤色の勝負服に身を包んだ
菊池岳仁が静かに登場する!!
会場は数年に一度のゴールデンルーキー登場に
大きな声援が飛ぶ。
長野から観に来たぞー!!!!
と、連れて来て頂いた都の重鎮が叫ぶ!
いやいや、アナタ生粋の江戸っ子ですやん!
と、俺も負けじと心の中で叫ぶ!!
そんなこんなで第五レースがスタート!
もう緊張でこちらは胃が痛くなる…
レースは先頭誘導員が退避すると
菊池の《逃げ》を警戒した選手達が、菊池の前に出るが
それを鮮やかに交わして菊池が前にスルスルっと出ると
ちょうど残り一周のセンターラインから一気に独走!!
きくちぃぃぃぃぃ!!!!!!
と叫ぶ間もなく…
アッという間に後続を引き離して行く菊池選手。
おぉ!
おぉぉぅ…
おっ、おぅ…
圧勝。
二番手以下の選手に10車身以上つけての圧勝…
正直、勝って嬉しいのだが…
あまりの圧勝ぶりに言葉を失う。
フィニッシュラインで歓声を受ける菊池選手は
初々しくその歓声の一つ一つに
丁寧に頭を下げて応えていた。
自分は誰もいない、第一コーナーで菊池選手を迎えた
「菊池ぃー良く頑張ったー!!!」
と声をかけると
菊池選手は右手で拳をつくり静かに応えてくれた…
自分の存在に気付いたのかどうか?知る由もないが…
この瞬間、今まで身近な存在であった菊池選手は
少しだけ遠い存在になってしまった気がして
それが少し寂しくもあった…
場内に菊池選手のレースのハイライトが流れた。
会場の誰もが驚嘆する圧勝だった。
二連単当配当は文句無く一番人気の250円。
その人気の高さ・期待の高さに
充分に答える結果となった。
残念ながら電話が鳴り
菊池選手のヒーローインタビューを
聞くことは出来なかったが、
ゴールデンルーキーが多くの
ファンに囲まれて両手を挙げている姿を
遠くから見て、胸が熱くなった…
競輪・長野県選手応援記 -小峰編‐
菊池の圧勝のあとは雨が強くなったため
場内の指定席エリアで見ていた。
この間にガールズも含めて数レースを見せてもらったが
初めてみる「競輪」と云う自転車レースを楽しみながら観戦した。
やはり気になるのは我々が普段行う「ケイリン」との違いだ。
なぜ五輪のトラックが1周250mに対して
競輪のトラックは400mや500mがあるのか?
それも競輪を見て初めて知ることとなった。
また、一緒に行った重鎮が、ホームである京王閣の走路の状況や
スタジアムの特性等を事細かに教えてくれたので
とても楽しく観戦することが出来た。
第11レースA級特予選
いよいよ、小峰さんのレースが来た。
美鈴湖自転車学校で講師もしてもらい
お世話になっている小峰さんだけに思い入れが強い!!
競輪新聞各誌では、小峰さんが一番人気!
否が応でも、会場の雰囲気が
競輪独特の緊張感に包まれて行く。
敢闘門が再び派手なネオンに彩られると
オーロラビジョンに選手達が映し出され
黒い勝負服を着た小峰さんが
ゆっくりと後方から競技場に登場した!!
大雨のため、スタートラインで
観戦しているのは自分しかいない。
何とも気まずいが…
小峰さん がんばるぇえええええ!!!!!
と、自分の声が競技場に響くと
レースがスタートする。
レースは先頭誘導員が退避するまでは
大きな動きが無く淡々と周回を消化する。
最終回を告げる鐘が鳴ると…
後方待機の小峰さんが、スルスルっと前へ出て
一気に先頭へ出る。
それに反応し、そのまま、後ろにピッタリと付く
7番の松田選手との一騎打ちになり最終コーナーへ…
そぉーれ!行けぇぇぇ!!!!!
目の前を小峰さんが凄いスピードで通り過ぎ
雨で乱反射するナイター照明の中へ消えて行った。
自分が見ていた所からでは、最後がどうなったのか
解らなかったが、それでも不思議な事に勝ちを確信!
小峰さんの勝利が確定された。
最後は僅か1車輪差まで肉薄されるも
終始先頭を明け渡すこと無い見事な勝利だった。
うぉぉぉぉー!小峰さん!!!!
と、ガッツポーズで小峰さんを迎えると
小峰さんも手を挙げてその声援に応えてくれた。
菊池選手の時とは違い、完全に
自分の声援に応えてくれたのが解った。
しかし…
この直後から、何故か目頭が熱くなってしまって
それ以上は小峰さんを直視出来ず、背を向けた…
二連単当配当は二番人気の370円。
降り頻る雨の中、ヒーローインタビューが始まった。
多くのファンが小峰選手のインタビューに集まった。
まぁもう来てるのバレてるよね。とインタビューに行ったら…
こっち見てるし!!
なんでアイツいるんだ?って目で 見てはる…
案の定バレとりました。
こうなると何となく気まずい…
が… とにかく二人の快勝を観れて大満足!!
と云うわけで…
都の重鎮と大満足で競輪場を後に
西池袋の行きつけの中華料理店で祝杯をあげました。
《最後に…》
今でも一つ心に残っている言葉があります
競輪場に入場して、すぐのところにいた予想屋の
兄さんが、ポロっとこぼした言葉…
今日は長野の日だ!!
《終》
この日出場した長野県選手会 競輪選手の紹介
前島 恭平 選手(98期)
菊池 岳仁 選手(117期)
小峰 烈 選手(98期)
美鈴湖自転車学校では講師も務める小峰烈選手
《各選手の今後の出走予定》
前島恭平選手
奈良競輪場 | 2月14日~2月16日 |
松戸競輪場 | 3月5日~3月7日 |
宇都宮競輪場 | 3月18日~3月20日 |
小倉競輪場 | 3月29日~3月31日 |
菊池岳仁選手
宇都宮競輪場 | 2月7日~2月9日 |
前橋競輪場 | 2月21日~23日 |
伊東競輪場 | 3月8日~3月10日 |
小倉競輪場 | 3月29日~3月31日 |
小峰烈選手
向町競輪場 | 2月19日~2月21日 |
西武園競輪場 | 3月5日~3月7日 |
奈良競輪場 | 3月15日~3月17日 |
立川競輪場 | 3月23日~3月25日 |
と云う訳で、前々から一度
訪れてみたかった競輪に初めて
行ってきました。
本当に運よく色々なラッキーが
重なっての観戦となったのですが
本当に、この一日に語り尽くせない
ドラマがありました。
正直、競輪は「川の向こうの世界」だと
ずっと思ってましたが、いざ行って見ると
そこには良く知っている選手がいて…
競輪は、もっともっと我々にとって身近な
世界でも良いはずです。
今後の競輪界との関係については模索するとして
前島・菊池・小峰選手のような競輪選手が
長野県にもいること、そして、そんな選手に
憧れる子供達が出てくるような環境が作れるように
少しずつ変えて行きたいと思います。
是非、信州の競輪選手にもご声援の程宜しくお願いします。
関連LINK
KEIRIN.JP(競輪公式HP)
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