〔ニュース〕日本代表候補「2022年トラック競技強化指定選手」に梅川風子と大蔵こころが選出。

「2022年トラック競技強化指定選手」に梅川風子と大蔵こころが選出。

 

 日本自転車競技連盟(JCF)は、先週のマウンテンバイクに引き続き

本年の日本代表候補「2022年トラック競技強化指定選手」を発表した。

長野県関連選手では、女子エリートに富士見町出身の競輪選手

梅川風子(チーム楽天Kドリームス/JPCA東京登録)と

女子ジュニアカテゴリーに赤穂中学出身でこの春から早稲田大学へ進学した

大蔵こころ(早稲田大学/長野県登録)の二名が選出された。詳しくは下記の通り

※JPCA:日本プロフェッショナルサイクリスト協会

 

 

 

2022強化指定選手

 

《トラックレース短距離》

2022年1月1日現在
男子 エリート 強化指定選手「A」指定選手(ポディウム)
山崎 賢人 JPCA 楽天Kドリームス/JPCU長崎 1992年生まれ
小原 佑太 JPCA ドリームシーカーレーシングチーム/JPCU青森 1996年生まれ
松井 宏佑 JPCA 楽天Kドリームス/JPCU神奈川 1992年生まれ
寺崎 浩平 JPCA 楽天Kドリームス/JPCU福井 1994年生まれ
長迫 吉拓 岡山 ドリームシーカーレーシングチーム  1993年生まれ
男子 エリート 強化指定選手「B」指定選手(アカデミー)
中野 慎詞 JPCA ドリームシーカーレーシングチーム/JPCU青森/早稲田大学 1999年生まれ
新山 響平 JPCA チームブリヂストンサイクリング/JPCU青森 1993年生まれ
太田 海也 JPCA JPCU岡山 1999年生まれ
市田 龍生都 福井 中央大学 2001年生まれ
女子 エリート 強化指定選手「A」指定選手(ポディウム)
佐藤 水菜 JPCA チーム楽天Kドリームス /JPCU神奈川 1998年生まれ
小林 優香 JPCA チーム楽天Kドリームス / JPCU福岡 1994年生まれ
太田 りゆ JPCA チームブリヂストンサイクリング/JPCU埼玉 1994年生まれ
梅川 風子 JPCA チーム楽天Kドリームス /JPCU東京 1991年生まれ

《トラックレース中距離》

2022年1月1日現在
男子 エリート 強化指定選手「A」指定選手(ポディウム)
橋本 英也 JPCA チームブリヂストンサイクリング/JPCU岐阜 1993年生まれ
窪木 一茂 JPCA チームブリヂストンサイクリング/JPCU福島 1989年生まれ
今村 駿介 福岡 チームブリヂストンサイクリング 1998年生まれ
兒島 直樹 福岡 チームブリヂストンサイクリング/日本大学 2000年生まれ
男子 エリート 強化指定選手「B」指定選手(アカデミー)
河野 翔輝  奈良 チームブリヂストンサイクリング/早稲田大学 2000年生まれ
松田 祥位 岐阜 チームブリヂストンサイクリング 1999年生まれ
山本 哲央 山梨 チームブリヂストンサイクリング/中央大学 2000年生まれ
谷内 健太 京都 京都産業大学 2000年生まれ
女子 エリート 強化指定選手「A」指定選手(ポディウム)
梶原 悠未 茨城 筑波大学大学院 1997年生まれ
古山 稀絵 東京 チーム楽天Kドリームス/日本体育大学大学院 1997年生まれ
内野 艶和 福岡 チーム楽天Kドリームス/JPCU福岡 2002年生まれ

《ジュニア》

2021年12月17日現在
男子 ジュニア 強化指定
田村 一暉 広島 広島県崇徳高校 2004年生まれ
井出 晃太郎 静岡 静岡県星陵高校 2004年生まれ
阿部 英斗 愛媛 愛媛県松山学院高校 2004年生まれ
熊谷 海飛 静岡 静岡県静岡北高校 2004年生まれ
菅原 陽斗 宮城 宮城県東北高校 2004年生まれ
三宅 太生 京都 京都府北桑田高校 2004年生まれ
梅澤 幹太 愛媛 愛媛県松山工業高校 2004年生まれ
阿部 源 愛媛 愛媛県松山学院高校 2004年生まれ
女子 ジュニア 強化指定
大野 風貴芽 岐阜 岐阜県岐阜第一高校 2004年生まれ
大蔵 こころ 長野 早稲田大学 2004年生まれ
池田 瑞紀 福岡 福岡県祐誠高校 2004年生まれ
垣田 真穂 愛媛 愛媛県松山学院高校 2004年生まれ
水谷 彩奈 愛媛 愛媛県松山学院高校 2005年生まれ
岡本 美咲 京都 京都府北桑田高校 2005年生まれ

*「ポディウム」とは英語で表彰台という意味で、国際大会でのメダルを獲得(=表彰台に乗る)するためにトレーニングしているグループ。
*「アカデミー」とは若手選手の育成を目的とし、次世代のメダリスト候補としてポディウムへの移行を目標にトレーニングしているグループ。

 

 

 

 

 

2022主要国際試合

 

4月15日~ インタナショナルトラックミーティング(ベルギー)
4月21日~ UCIネーションズカップ第1戦(イギリス)
5月12日~ UCIネーションズカップ第2戦(カナダ)
6月18日~ アジア選手権
7月2日~   UCIネーションズカップ第3戦(コロンビア)
7月28日~ ジャパンカップ(伊豆予定)
9月13日~ 第20回杭州アジア大会(中国)
10月12日~ 世界選手権(フランス)

 

 

長野県関連選手

 

梅川風子
(山梨学院大出‐チーム楽天Kドリームス)
富士見町出身の現役ガールズ競輪選手(登録は東京)
学生時代はスピードスケート選手として活躍
一昨年の全日本ケイリン女王。
昨年は初めて日本代表チームとして欧州遠征に出走、世界選手権にも出場した
今後の女子日本短距離界を担う一人。

 

 

 


 

大蔵こころ
(早稲田大学‐松山学院出)
赤穂中学卒業後、単身で高校自転車の名門「松山城南高」(現:松山学院)に
自転車留学を果たすと、1年生時にJOCジュニアオリンピック杯で優勝
インターハイ・国体ロードで入賞。準地元となった愛媛県で開催された
シクロクロス全日本選手権ではジュニア全日本女王を戴冠するなど活躍。
3年のインターハイでは銀メダル2つを獲得するなど
華々しい活躍を見せて、この春から早稲田大学へ進学。
今後も、トラック・ロード・シクロクロスとマルチな活躍が期待される。

 

 

 

 

昨年の2020年東京オリンピック

おそらく、これを読まれている方の中で

最も近くでレースに関わったのは

自分だと思います。

 

そこで思ったのは

世界は本当に凄いということ。

 

200mのタイム計測は、出場全員が9秒台。

9秒前半の選手と、9秒後半の選手の差

僅か「0.5秒」の遅れは

既に大差であり入賞すら出来ないということ。

 

野球で言えば、世界記録のスピードボールを

世界記録のパワーで豪快にスタンドに

ホームランをぶち込むような

世界記録の応酬… 

 

 

なるほど初めて世界との差をみせつけられた…

 

 

いまもこれを書いていて

選手がスタートの時に踏み込むパワーが

この腕に記憶となって残っています。

※凄い選手はスタートの時に自分の体重ごと持ってかれるんですよ…

 

それでも、日本は少しずつ世界と

戦える体制が整っています。

 

 

ただし… 

 

 

日本代表チームがメダルを獲ろうが

アルカンシェル(世界一のジャージ)を獲ろうが

残念だけど、もうそれでは日本国の中では

殆ど話題にならないことは既に証明されている。 

 

 

だからこそ、我々現場にいる人間が感じるのは

いまこそ自転車界の裾野を広げなければならない。

 

 

地道に一人、また一人とファンを増やして行く。

そのファンが10人となり、100人となり

やがて大きな渦となり、その声が

選手の背中を押して、日本が世界一になった時に 

初めて日本の自転車界に熱狂が訪れる。

 

 

いまこの時、世界一になることは

個人とそれを支えたチームの勝利に過ぎない。

それでも良いと言うならば、本当にそれだけのこと。

明日も我らが自転車界は、今日と同じ日が続くだけ。

 

 

日本自転車(界)の勝利とはなにか? 

 

 

少し言葉足らずですが、書き出せば朝になってしまう…

 

 

トラックの日本代表チームには

今後の日本自転車界全体の浮沈がかかっていると思います。

 

当サイトとしては、しっかりと活躍を伝える

そのショカツの小さな役割を続けて行くつもりです。 

 

長野県内のサイクリストの皆さんも

是非、先ずは梅川・大蔵両選手を覚えて頂くところから

応援をして頂ければと思います。

 

 

※今のJCF・JKAそしてトラック日本代表チームは本当にこう言いそうで怖い。
 五輪で金メダルを獲ったら、世界一になったら明日からバラ色の未来!と。
 「先ず金メダル」「先ずアルカンシェル」!話しはそれからだ!!と考えているならば
 今はもう令和で、それも既に4年過ぎていることを伝えたい。
   何時までも自転車村の小さな世界にいないで、自転車の外に目を向けて
 自転車界の外から、自転車界を見つめ直すことをオススメしたい。

 金メダルの先になにがあるのか?アルカンシェルの先に何があるのか?
 どうして「日本」として、特にトラック競技は莫大な費用を使ってまで
 金メダル・アルカンシェルを目指すのか?
 そこをキチンと考えているのかが?見えてこない。

 競輪の車券を売るために金メダルを目指す?
 競技者を増やすためにアルカンシェルを目指す?

 そういうレベルの話しであれば、既に結果は見えている。

 MTBの強化指定選手発表の時に、少なくともMTBは強化方針でここにちゃんと触れていた。
 (MTBの強化方針を黄色くハイライトしてあるので読んで欲しい)

 先日、サイクルモードに行って痛感したが
 もはや自転車界のメインストリームは「競走」にあらず。

 自転車に費やされる最先端テクノロジーも「より速く・より遠くへ」から
 全く違う、モビリティとのLINKへと移り出していることを
 あそこに展示されていた自転車たちが何よりも如実にそれを教えてくれた。

 今思うことは、JCF・JKAその他の自転車団体には
 自転車界は一体どこへ向かっていて、何が目標なのか?明確にして欲しいと思う。
 でないと、現場にいる者たちが本当に道に迷ってしまうから…


関連LINK

トラック競技ハイパフォーマンスセンター(HPCJC)

長野県自転車競技連盟



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