〔告知〕3年連続の県内W開催!「JOCジュニア五輪杯」トラック&MTB競技が松本市と白馬村で開催。

「JOCジュニア五輪杯」トラック&MTB競技が松本市と白馬村で開催。

 

 去る2021年3月8日、、長野県自転車競技連盟は

2021年シーズンの長野県内自転車競技年間スケジュールを発表。

今年も「JOCジュニア五輪杯」トラック競技ならびにMTB競技が

長野県内の松本市・白馬村の両地区で開催されることが発表され

県内でのトラック競技・MTB競技のW開催は今年で3年連続となった。

昨年は夏前の新型コロナウイルス感染拡大の影響で

MTBが中止となり、トラック競技のみの開催となったが

今年は特にMTBの2年ぶりの開催が期待される。

 

 

 

大会予定

 

 

JOCジュニアオリンピックカップ 
トラックジュニア(U-17,U-15)

日 時:2021年7月17日㈯・18日㈰
会 場:松本市美鈴湖自転車競技場(松本市)

 

2020年ジュニア五輪杯受賞の菅原陽斗(東北高)と大野風貴芽(岐阜一高)
※大野(岐阜一高)は二年連続の賜杯となった。

 

 


 

 

JOCジュニアオリンピックカップ 
全国ユース選抜MTB大会

日 時:2021年8月21日㈯・22日㈰
会 場:白馬クロスカントリー競技場 スノーハープ(白馬村)

 

2020年大会は新型コロナウイルス感染拡大により中止

 

 

2020年を振り返って

 

 

〔大会までの経緯〕

 既にお伝えしている通り、2020年大会は新型コロナウイルスの影響で

MTB競技(白馬村)の中止が6月13日に決定、トラック競技も6月16日に延期が決定すると

その後のスケジュールが二転三転し、一時は長野県外での開催も模索されたものの

最終的に一時的に感染者が減った9月20日に当初の予定通り松本市での開催が決定された。

 

 

MTBが中止となり開催が危ぶまれたトラック競技だったが
多くの関係者の尽力により9月20日に開催されることが決定した。

 

 

〔長野県選手の動き〕

 トラック競技は8月12日に松本市での開催が発表されたが、大会出場に際して選手は

自分の持ちタイム等を申告して審査を受けて出場権を得るために、9月20日の大会までに

非常に慌ただしい1か月となった。

 

最終的に長野県から出場権を得たのは中学生の山田愛太(白馬中2年)

高校生の中島壮琉(松商学園2年)の両名に加え、愛媛県の強豪校へ

自転車留学をしている大蔵こころ(松山城南2年/赤穂中出)3名となった。

 

 

長野県から出場することになった山田選手と中島選手

 

 

〔中学生 山田愛太の挑戦〕

 長野県勢で特に目立ったのは、山田愛太(白馬中)で

山田選手は、MTBの強豪選手として活躍を続ける中で

前年の後半からトレーニングの一環としてトラック競技を取り入れた。

 

コロナの影響もあり、大会まで10回もトラックの練習が出来なかったが

そんな中でも、直前に競輪の小峰烈選手(長野県選手会長)が

トレーニングを買って出てくれた他、長野県代表監督の宮崎監督も

機材貸与や調整を行い、当日は同じく美鈴湖自転車学校で指導に当たっていた

金原諒コーチ(長野県強化委員)がアテンダントに入るなど

長野県の自転車関係者が中学生である山田選手の新たな挑戦の後押しをした。

 

 

レース前にローラーで調整をする山田選手
中学生の山田選手にとっては、MTBからトラック競技を始めて
大会を終えるまでが全て新たな体験であり「大冒険」だった。
山田選手の挑戦は長野県の自転車競技関係者にとっても
非常に大きな影響を与えることとなった。

 

 

〔長野県勢の活躍〕

 本大会では、前筆の山田愛太(白馬中)選手が自身初の全国大会で

4位入賞を果たす大活躍を見せ会場を沸かせた他、中島壮琉(松商学園)が10位。

愛媛県でインターハイ3連覇中の強豪「松山城南高」に自転車留学中の

大蔵こころ(赤穂中出)が、2㎞個人追い抜きで3位、ポイントレースでも3位となり

前評判通りの活躍を見せた。

 

 

強豪松山城南高に自転車留学をして2年目の大蔵こころ(赤穂中)は
コロナ禍の中、練習や大会が中止になる中で昨年の自己タイムを更新するなど
強豪校の一員として周囲の期待に応える活躍を見せた。

 

 

〔2020年Jr.五輪杯が長野県に残したもの〕

 本大後、特に山田選手の活躍が長野県自転車界に残したものが大きく

県連盟に今後、どうやって自転車を行いたい小中学生を救い上げて行くか?

どう機材などのサポートを行い、保護者の負担を減らして行くか?

またMTBの他、スキー・スケートを行うジュニア・ユースの選手に対して

どうアプローチして行くか?様々な課題を得ることとなった。

 

一方で、中学生の山田選手の活躍が他の中学生にも大きな希望を与え

9月以降の美鈴湖自転車学校では特に中学生の受講者が増えた。

その他にも、山田選手のようになりたいという小学生の小林洋平選手等も

MTBから練習の一環としてトラック競技を取り入れることとなり

山田選手の挑戦は、長野県内の数多くの自転車関係者に

影響を与えるものとなった。

 

山田選手と走りたい!と小学生の小林洋平選手(MTBクラブ安曇野)が
MTBからトラック競技の門を叩いた。
スタートを指導する宮崎岳人長野県代表監督とアシストする田中比呂喜(JCF1級審判員)

 

 

2020年関連記事

 

 

昨年のJOCジュニア五輪杯は

長野県の自転車競技界に

非常に大きな財産を残してくれた

大会だったと思います。

 

とりわけ一人の中学生の挑戦が

多くの大人たちに考える機会を与え

同世代の小中学生に大きな希望を与えた。

 

数年後に振り返った時に

長野県自転車界の

ターニングポイントになるような

コロナ禍の中でも、非常に

価値ある大会だったと思います。

 

今年はMTBの二年ぶりの開催も

期待されています。

本年もよりよい大会が開催されることを

期待しています。

 

 

関連LINK

日本オリンピック委員会

日本自転車競技連盟

長野県自転車競技連盟