「第55回北信越高校体育大会自転車競技大会 」三日目の長野県勢レポート
一昨日、富山県で開幕した本年のインターハイ最終予選となる
第55回北信越高校体育大会自転車競技は
本日6月17日㈯が大会三日目、本日がトラック競技最終日となり
全ての競技で決初戦・順位決定戦が行われた。
朝一番のチームスプリントでは松本工業が3位。
4㎞速度競走では酒井優太郎(松本工3年)が3位。
ケイリンでは山田愛太(白馬高2年)が準優勝。
注目のポイントレースでは、上里翔瑛(松本工3年)が
前日の個人追抜きに続いて優勝、黒沢響冴(飯田OIDE長姫)が準優勝と
各種目でインターハイ出場権をほぼ手中にした。
トラック競技は午前中で全日程を消化。
午後は明日開催が予定されるロードレースが行われる
高岡市へ移動して、到着した学校から試走を行い
翌日の大会最終日のロードレースに向け練習を行った。
大会三日目のレポートは下記のとおり。
【長野県出場選手】
大会三日目の様子
トラック競技最終日は昨日とはうって変わって
朝から厳しい日差しと暑さの中で開催された。
最初の競技となったチームスプリントで力走を見せる
松本工〔酒井・上里・横林組〕
1分08秒31で3位となった。
昨日の4㎞速度競走予選では第1組2位で決勝進出を果たした
酒井優太郎(松本工3年)
この日もホーム・バックで2本を獲得して
先頭責任を完了。最終順位も3位となり
この種目でのインターハイ出場へ大きく前進した。
レース開始の9時以降、急激に気温が上がり熱中症になる選手が続出。
前日の不安定な天候から一転して非常に過酷な気温となり
4㎞速度競走に出場した酒井(松本工3年)は、
レース後にアイスベストと氷で涼をとる。
ケイリン順位決定戦には1年生の松村竜誠(駒ヶ根工)が出場。
今大会では県勢で唯一の1年生のトラック競技本戦出場選手となった。
ケイリン順位決定戦(7位~13位)では、岡庭(飯田風越2年)と
松村竜誠(駒ヶ根工1年)が2着・3着争いとなり
僅差で岡庭が2着、松村が3着。これにより全体の順位では
岡庭が8位、松村が9位となった。
ケイリン決勝では優勝候補の山田愛太(白馬高2年)が出場
残り1周までは得意の展開に持ち込み必勝態勢かと思われたが
残り半周で急に失速し惜しくも準優勝。
レース後に「重いギアを選択したことが失速の原因」と
悔しさを滲ませたが、インターハイ出場をほぼ手中にした。
ポイントレースでは、長野県勢が躍動。
マツコウの上里・山口、飯田長姫の黒澤が積極的にレースを展開。
上里は毎回得点のうえ、あわやパーフェクトゲームの
圧勝で今大会二冠を果たした。
上里の圧勝ばかりに目が行きがちだが、
黒澤(飯田OIDE長姫3年)と山口(松本工3年)が
積極的にレースを展開したために
集団が活性化、そのスピードについて行けない選手が続出。
長野勢の強さが目立ったレースとなった。
長野県ワンツーを決め長野県の応援席の声援にこたえる
上里(松本工3年)と黒澤(飯田OIDE長姫3年)
スプリント順位決定戦(5位~8位)には片田(松本工3年)が出場。
3着となり全体では7位入賞となった。
最終種目となったスプリントでは、位決定戦にはこの大会で
大車輪の活躍を見せる横林海斗(松本工3年)が出場。
1本目・2本目と連取され4位となったが
インターハイ出場へ希望が残る成績でトラック競技を終えた。
午前中を持って、三日間のトラック競技の
全日程が終了した。選手・チームスタッフ・審判団は
昼食後に高岡市へ移動。選手は公式練習を行った。
大会最終日のみどころ
日時 | タスク | 備考 |
6月18日㈰ | ⑱女子ロードレース ⑲男子ロードレース |
10:00レース開始 高岡市城光寺公園特設コース |
大会最終日は午前10時よりロードレースが開催される。出走は北信越5件26名の選手がエントリー(各校最大3名)となる。城光寺公園特設コースは、野球場と陸上競技場が併設されている高台にある総合公園を周回する。コースレイアウトは上り下りに加えてテクニカルで一部狭いコース幅の場所もあり選手は落車に最新の注意が必要となる。
長野県では既に黒沢響冴(飯田OIDE長姫3年)が長野県大会優勝でインターハイ本戦の出場権を持っている。注目は昨年のインターハイ出場の酒井優太郎(松本工3年)と、今大会ここまで「3km個人追抜き」「ポイントレース」二冠の上里翔瑛(松本工3年)の二人。さらに、飯田風越・駒ヶ根工業の二校の動きにも期待したい。コースレイアウトが当初の予想よりかなりアップダウンがあり、テクニカルであることから再三となるが、先ずは最低限としてしっかりとリスクマネージメントをすること。そのうえで登坂区間で離されないようにしたい。
また、各校1位の選手は既に出場権を持っている。そのうえでこのレースに出場権を獲得に行く選手は、誰と誰を行かせて良いのか?誰を行かせてはいけないのか?レース前に事前にライバル選手をピックアップして、競走中にレースマネージメントをしっかりとすることが求められる。
例年であれば北信越の枠は10前後、既に5県のチャンピオンが出場権を持っているため、出場権を持たない選手のなかでしっかりと5位以上の上位に入りたい。
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という訳で、長いようで
アッという間の?大会も
明日が最終日となります。
明日はロードレースですが
非常にテクニカルなコースで
一部、道幅が狭く、路面が危険な
ところがあります。
その辺りは、試走に出た選手たちが
細かく教えてくれたのですが、
逆にいえば長野の選手は
危険個所を分かっているはずです。
先ずは落車しないこと。
そのうえで一つでも上の順位で
ゴールしてほしいと思います。
明日はいよいよ今年のインターハイ予選最終日です!
引き続き、県サイクリストの皆様には
信州から熱い御声援のほど宜しくお願い申し上げます。
頑張れ、信州!!
関連LINK
令和5年インターハイ公式HP(高体連)