2018年3月11日(日)に明治神宮外苑で行われた第12回明治神宮外苑大学クリテリウム。今年は長野県関係選手8名が出場した。既に信州大の小林弘幸がC3クラスで優勝したことをお伝えしたが、2017年度シーズンを戦い終えた長野県大学生選手達をリザルト共にお知らせする。
もくじ
男子大学生グループ3《A組》
この日最初のレースとなったグループ3のA組には、芋川郁斗(高崎経大:長野県出身)と熊野勇介(信州大)の2名が出走した。序盤から熊野は集団前方、芋川は集団後方から前方を伺う展開で周回をこなす。最終スプリントに残った熊野は、優勝者と僅か1秒差、3位とは同タイムと云う僅差で4位入賞を果たした。
集団の後方から前方を伺う芋川(高崎経済大:画像左)
熊野(信州大)は終始集団前方でレースを行い4位入賞を果たした
《最終結果》1.5km×4周=6km 29名出走:22名完走
順位 | No | 名前 | 学校名 | 学年 | タイム | タイム差 | 平均時速 |
優勝 | 185 | 松浦響 | 朝日大 | 1 | 9分06秒 | - | 39.5km/h |
2位 | 178 | 田部功明 | 立教大 | 1 | 9分06秒 | 0秒 | 39.5km/h |
3位 | 188 | 土橋勇斗 | 大産大 | 3 | 9分07秒 | 1秒 | 39.4km/h |
4位 | 184 | 熊野勇介 | 信州大 | 2 | 9分07秒 | 1秒 | 39.4km/h |
20位 | 165 | 芋川郁斗 | 高崎経大 | 2 | 9分29秒 | 22秒 | 38.0km/h |
最終リザルト(学連HPより)
男子大学生グループ3 《B組》
最初のレースで熊野(信州大)が惜しくも表彰台を逃したものの4位入賞を果たし良い流れの県勢。二番手で登場したのは1年生の兼平優希(信州大)。4周回と云う短期決戦で兼原は相手をよく観ながら冷静なレース運びを見せ、最後は3位とタイム差無しの僅差で4位。表彰台を逃し本人は悔しい思いをしたかも知れないが、県勢としては緒戦から二戦連続4位入賞を果たし第三グループに流れを繋げた。
兼平(信州大)は落着いたレース運びで4位入賞
《最終結果》1.5km×4周=6km 29名出走:25名完走
順位 | No | 名前 | 学校名 | 学年 | タイム | タイム差 | 平均時速 |
優勝 | 222 | 手嶋豊 | 関西大 | 2 | 9分00秒 | - | 40.0km/h |
2位 | 208 | 鷲巣怜 | 明星大 | 2 | 9分03秒 | 3秒 | 39.8km/h |
3位 | 204 | 千葉将太 | 東京大 | 2 | 9分11秒 | 11秒 | 39.2km/h |
4位 | 216 | 兼平優希 | 信州大 | 1 | 9分11秒 | 11秒 | 39.2km/h |
最終リザルト(学連HPより)
男子グループ3 《C組》
3組目は昨年の長野県代表の園原昌樹(日大:飯田風越卒)、小林弘幸(信州大)、そして4年生でこれが引退レースとなる高橋翔(信州大)の3名が登場。レースは諮らずも3名全員が集団中央にポジションを取り積極的に先頭を伺う展開となった。最終局面に向かう中で園原と高橋が集団内の接触に巻き込まれ順位を下げてしまうものの、小林は最終スプリントで鹿屋の選手を振り切り見事優勝を治めた。
引退レースとなった高橋翔(信大:写真中央)と並走する園原(日大:桜色のジャージ)
積極的に先頭を牽引する小林(信州大)
《最終結果》1.5km×4周=6km 31名出走:28名完走
優勝し来季はクラス2へ昇格する小林
順位 | No | 名前 | 学校名 | 学年 | タイム | タイム差 | 平均時速 |
優勝 | 248 | 小林弘幸 | 信州大 | 1 | 9分11秒 | - | 39.2km/h |
2位 | 256 | 長松大祐 | 鹿屋体大 | 1 | 9分11秒 | 0秒 | 39.2km/h |
3位 | 241 | 金子征誉 | 立教大 | 1 | 9分12秒 | 1秒 | 39.1km/h |
4位 | 239 | 園原昌樹 | 日本大 | 2 | 9分14秒 | 3秒 | 39.0km/h |
14位 | 247 | 髙橋翔 | 信州大 | 4 | 9分17秒 | 6秒 | 38.8km/h |
最終リザルト(学連HPより)
男子大学生グループ2 《A組》
待望の優勝をおさめた県勢。ここから一つ上のカテゴリー「グループ2」のレースとなり、昨年ケイリンで目覚しい活躍を見せた長野県代表の堀江省吾(信州大)と寺尾駿(信州大)の2名が登場した。レースは短距離種目に強くスピードのある堀江が序盤から集団先頭で展開を作る。後半は逆に寺尾が上がって勝負を仕掛け見せ場を作った。残念ながら多くの部員を擁し数的優位を作った強豪校には及ばなかったが、来期に向けて大きな可能性を感じるアタックを見せた。
持ち味のスピードで序盤から仕掛ける堀江(信州大)
レース終了後に沿道の声援にこたえる寺尾(信州大)
《最終結果》1.5km×8周=12km 43名出走:33名完走
順位 | No | 名前 | 学校名 | 学年 | タイム | タイム差 | 平均時速 |
優勝 | 84 | 堀込統吾 | 法政大 | 2 | 17分33秒 | - | 41.0km/h |
2位 | 88 | 池西拓海 | 明治大 | 3 | 17分34秒 | 0秒 | 41.0km/h |
3位 | 81 | 勝又高陽 | 法政大 | 3 | 17分34秒 | 0秒 | 41.0km/h |
17位 | 101 | 寺尾駿 | 信州大 | 2 | 17分41秒 | 7秒 | 40.7km/h |
28位 | 100 | 堀江省吾 | 信州大 | 3 | 17分47秒 | 13秒 | 40.5km/h |
最終リザルト(学連HPより)
高橋翔(信州大4年生)引退レース
今年の信州大学 “唯一の4年生” である高橋翔がこのレースを持って引退をした。高橋は最上級生として今シーズンの信州大学を牽引し続けた。それは単にイチ部活として下級生を引っ張るだけでなく、ここ数年信州大が当番を務めた信州シクロクロス上山田大会などの総務運営なども率先して行い地域社会や県競技界における信州大の役割をしっかりと果たし、その真摯な姿は県競技界からの信頼も厚かった。
2018シクロ東京を走る高橋翔
レース後、高橋は今後について大学院に進み長野県内のチーム「B-soul」で実業団登録をして今後も走り続けると明るく語っていた。
最後のレース不運はあったものの、同走した1年生小林が優勝と云うかたちで高橋の花道を飾った。それは同時に、高橋からのバトンを小林が一番近くで引き継いだと云うことを意味することかも知れない。既に来月、期待の新入生が入部して新しいシーズンの開幕を迎えるが、受け継がれて来た信大のバトンを下級生達が来季どう未来へ繋いで行くのか?来シーズンも長野県大学自転車界の雄として名門の飛躍に期待する。
大学生活最後のレースを走る高橋翔