〔ニュース〕4つの基本方針と33の施策を実施・検討へ!千曲市が「千曲市自転車活用推進計画」を改訂

千曲市が「千曲市自転車活用推進計画」を改訂

 

 千曲市は2021年3月31日、千曲市自転車活用推進計画を改訂

令和8年度までの7年間の自転車を通じて、市が目指すべき将来像を発表した。

詳しくは下記の通り…

 

 

 

千曲市が自転車を通じて目指す未来

 

 市民や来街者が、自転車を安全で快適に楽しむことができる環境を創出し、自転車をより身近で快適な移動手段として活用するライフスタイルへ転換することで、地域の賑わい創出や市民の「生活の質」向上を目指します。

 

千曲市と言えばなんと言っても10年以上の歴史を持つ
お馴染みの「信州シクロクロス上山田ラウンド」
台風19号で会場の「萬葉の里スポーツエリア」が被災して2年連続で中止となっているものの
首都圏からのアクセスも良く、千曲市内では最大の自転車イベントとなる。

 

【参照元:Youtube/cyclovision

 

 

基本方針・具体施策

 

 千曲市における基本方針を「基盤整備」「健康・環境」「観光振興」「交通安全」の四つに設定し、延べ33の施策を実施・検討します。

 

 

 基盤整備  市民や来街者の安全で快適な自転車利用に向けた基盤整備の推進

        ・・・計画的な自転車ネットワーク路線整備の推進 など 施策     

 健康・環境 自転車の活用により健康的で環境にやさしいライフスタイルへの転換

        ・・・自転車による環境負荷低減の推進 など 4 施策

 観光振興  千曲川サイクリングロードを核としてサイクルツーリズムの推進

        ・・・レンタサイクル・シェアサイクルの推進 など 13 施策

 交通安全  自転車事故ゼロを目指した自転車ルール・マナーの周知啓発

        ・・・若年層・高齢者への交通安全教育の充実 など 施策

 全体     自転車駐車対策に関する条例の改正

         ・・・千曲市自転車の安全利用及び自転車等の駐車対策に関する条例の改定 1施策     

 

 

 

千曲市自転車活用推進計画(令和3年3月改定/PDFファイル)

 第1章 はじめに
 第2章 自転車を取り巻く環境
 第3章 自転車利用の現状と課題
 第4章 目指すべき将来像・基本方針
 第5章 自転車活用推進の具体施策
 第6章 推進体制・目標指標
 全体版
 概要版

千曲市自転車活用推進計画(令和3年3月策定)

千曲市自転車活用推進計画(当初計画)

 

昨年コロナ禍の中で戸倉上山田温泉で始まった自転車で配達!温泉イーツ
戸倉温泉地域を中心とした「科野さらしなの里サイクリング推進委員会」を中心に
サイクリングと観光・地元産業の活性化を結び付けた活動も盛ん。

 

 

 

自転車に関する人材を輩出する千曲市

 

 現在の長野県自転車界において、千曲市は非常に特殊でユニークな土壌を持っている。

特にここ数年、千曲市からは数多くの若手選手・自転車関係者を輩出

今後こうした「選手」や「自転車を志す若者」を輩出する土壌を育み続けて行けるか?

今回の「自転車活用推進計画」でそれが持続可能か?非常に興味が持たれる。

 

 

千曲市の自転車選手といえば2019年の全日本選手権U-15ロード個人TTに
長野県代表として出場した寺島京那(戸倉上山田中出)
中学生ながら長野県代表チームのジャージを着て全日本選手権を戦った。
今年から高校生となり、高校自転車でも全国大会での活躍が期待される。

 

上田千曲高校で長野県高校自転車界のクライマーとして活躍
現在自転車競技強化を掲げる新潟食糧農業大学で
活躍する畑山俊一(新潟食農大2年)も千曲市の出身。

 

2020年に日本大学自転車80年の歴史の中で初めて新設された「E-レース」
その初代全日本学生王者となった八戸学院大の寺澤アンドリュウ(上田西高出)も
同じく千曲市の出身、今年は3年生としてインカレロードレース表彰台を狙う。

 

現在、長野県内においてJCF最年少審判員資格を持つ
寺島桜太(松本情報工科専門学校2年)
既に高校時代から指導力をかわれ、長野県美鈴湖自転車学校で講師として
小学生・ロード初心者向け講座の指導を行う。
今後はプロのメカニックを目指すと同時に指導者としての活躍も期待される。

 

2001年には国体で準優勝、平成に入り歴代長野県自転車代表の中で国体最多入賞7回を誇る
長野県代表自転車チームコーチの湯原正行(長野県自転車競技連盟強化委員)も千曲市の出身

 

 

今の長野県の自転車界に一番足りないものは一重に

自転車に関する人材不足であり

自転車業界に関する全ての分野での若者の育成が急務となる。

 

そうした中で、昨日の記事にも書いたが

現在の長野県で、若い人材を最も多く輩出する飯田市に続いて

25歳以下で多くの人材を輩出しているのは千曲市であり

その原動力となっているのは、千曲エリアを中心に活動する

全国的にも強豪クラブチームである「COGS NAGANO」の影響が大きい。

 

COGSは長野県最年長トラック競技選手の小林英樹選手を始め、

昨年の全日本選手権シクロクロス・シングルスピードで二連覇を果たした牧野崇選手など

偉大なベテラン選手が多く、若手をしっかりと指導している点が

この地域の人材輩出の下支えとなっている。

引き続き、千曲市自転車界の今後に大きな期待を寄せたい。

 

 

この千曲川沿岸エリアを本拠地とするCOGS NAGANO最年長の小林英樹選手
一昨年の壮年選手の国体「日本マスターズ」60歳以上で3位になるなど
県外内で活躍するベテラン選手が多数在籍しており、彼らが若手を指導・育成していることが
千曲市から多くの有望な若手を輩出する要因となっている。
小林選手は来年のワールドマスターズでの活躍も期待される。

 

 

一方でこうした選手・自転車文化を支える

地域の力もまた大きく

このサイトではお馴染みの

戸倉上山田温泉「亀清旅館」の青い目の若旦那で

レンタサイクル「ずくだし」も運営される

タイラー・リンチさん。

 

屋代地域のサイクリストにはお馴染みの

「cafe 自転車屋」さんのご主人と女将さん。

 

姨捨棚田ヒルクライムを主催する

ゲストハウス「なからや」さんなどなど… 

 

長野県内でも、千曲市は自転車関係者に

非常に厚い人材がそろっており

この地域の自転車文化を支えています。

 

 

タイラーさんを始め、地元信州大学自転車競技部が上山田シクロクロスを運営してきた。

 

 

 

萬葉スポーツエリアのその後

 

 2019年の台風19号で大きな被害を受けた「萬葉の里スポーツエリア」

当サイトではその復興を追いかけて来ましたが

昨年末、会場を訪れると整地も終わりいよいよ

流されてしまった「野球場」や「マレットゴルフ場」の復旧作業が

渇水期を利用し、今まさに始まろうとしていました。

また剝がされてしまったアスファルトも整備され

車の乗り入れも可能になり、いよいよ今年冬の復活が待たれます。

 

昨年末の段階では河川敷エリアがきれいに整地されていた。

 

剥がされてしまったアスファルトはきれいに貼りなおされ
自動車での侵入が可能となった。

 

 

 

 

 

 

ショートコラム「夢のはなし」

 

 台風19号で信州シクロクロスの会場であった「萬葉スポーツエリア」が被災して以来、当サイトではその復興を見守ってきました。またそうした活動から去年の1月頃?地元の財界の人とも話しをしたのですが、このエリアをどう復興するか?という意見交換をしました。その際に提案したのは…

この萬葉スポーツエリアの「野球エリア・マレットエリア」をぐるっと一周するアスファルトで覆われた自転対応の1㎞オーバルを作ってはどうか?普段は地域の方のお散歩コースであり、地元サイクリストが安全にのんびり走れるような場所を作れないかと…

現在長野県内には、閉鎖空間で走れる自転車競技場(ピスト自転車専用)は1か所だが、ロードバイクなどで気軽に走れる閉鎖自転車場はゼロ。上山田はCOGSのような自転車コミュニティもあるし、千曲サイクリングロードで郊外からもサイクリストがアクセスしやすく、市民が年齢・レベルに問わず安心して走れる自転車オーバルがあることは、市民の健康にも寄与する。

また、海外では数多くみられる自転車オーバルも、日本国内には全国10か所も存在しない。それが千曲市に出来るのであれば、姨捨山などの山岳コースと平坦練習場の両方のトレーニングができ、さらに新幹線沿線かつ、高速道路の分岐点であるという地政学上の利点も考えれば、夏場は各チームの合宿地にな得る。また、それを受け入れられる宿泊施設も戸倉上山田温泉街にある。

その他のメリットとしても、岐阜県の「平田クリテリウム・シリーズ」のように若手の登竜門となる大会を毎月開催するようであれば全国から少年少女達とその保護者が毎月、上山田を訪れる…。そうした土壌を作れば地元の子供達もおそらく自転車に興味を持つことになる。

 

 

市民がのんびり走れる自転車専用のコースは長野県には存在しない。
ところが、海外へ行けばけっこうこうした公営の施設が存在し
一昨年の学連シンポジウムに来ていたメルボルン大学チーム曰く
メルボルン市内にこうした自転車コースが30か所以上ある。

 

 

 シェアサイクルは、千曲市の場合は近隣で新幹線の駅を有する「長野市」「上田市」と同じ土俵で相撲をとっても戦略的優位性は観られないし、日々老朽化して行くシェア自転車の減価償却も考え10年後「負債」となる可能性が高いが、こうした施設を全国に先駆けて作ればそれは10年後は「無形の資産」となり得る…と提案しました。

それと、技術的な話として、近い将来E-bikeのバッテリーが「世界共通の基準」に向かって行く、その流れはテクノロジーが進歩して行く中で必然の流れで、果たしてこれを早急に導入するかは慎重に検討する必要があることなど専門的な話までしました。

こういった話が出来たことは、長野県の自転車界にとっても「夢のある良い話し合い」でした。残念ながら千曲市にオーバルは出来ないけど、それでもこうした提案をしたことで地域の人達が「自転車」という分野に興味を持ってもらえたことは最大の収穫だったと思います。

 

※実は「コラム:自転車があまり盛んでない地域に自転車コミュニティが出来るまでの小さな物語」を書いたのは、そこにどうやって自転車コミュニティを作るか?を示したこうした背景があった訳です。

 

 

 

 

 

という訳で千曲市のお話でした。

かたい話でつまらんと思うので

ゆるい話を…

 

突然ですが!

 

千曲市の自転車関係でいま一番自分が

興味のあること…

 

長野県ご当地キャラNo.1の

萌えキャラ?とも囁かれる

 

千曲市のキャラクターあん姫が

自転車に乗れるのか?? です。

 

個人的に県内では、坂城町のねずこん

立科町のしいなちゃんと

千曲市のあん姫が好きなのでぜひ

自転車に乗って欲しいですね!

 

アルクマみたいに長野県代表チームの

ユニフォーム着てくれたら嬉しいけど?

やはり何時もの着物のほうが可愛いかな… 

 

凄く楽しみです。

 

あん姫が自転車に乗ったあかつきには

一昨年から懸案の信州クロスグッズの

上山田ラウンドグッズをあん姫で

作りたいなと思っています。

 

 

 

関連LINK

千曲市「温泉サイクリングマップ」

信州千曲観光局

温泉イーツ公式HP

ずくだし

cafe自転車屋

亀清旅館