〔結果〕「第90回全日本自転車競技選手権大会ロードレース」女子U-23で小林あか里(信州大学)が優勝。

〔結果〕「第90回全日本自転車競技選手権大会ロードレース」女子U-23deで小林あか里が優勝。

 

 諸般の事情により、大会が延期された本年の

ロードレース全日本王者を決める

第90回全日本自転車競技選手権大会ロードレースの

女子エリート・女子U-23大会が10月23日㈰に広島県で開催され

信州大学の小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)が

女子U-23で優勝を果たした。

これで長野県関連選手では、2022年度

6人目の自転車競技全日本チャンピオンとなった。

 

 

 

女子U-23リザルト

 

女子U-23リザルト 距離:98.4㎞

順位 氏名 チーム タイム
優勝 小林あか里 弱虫ペダルサイクリングチーム 2:57:04
2位 渡部 春雅 明治大学/Liv 2:57:15
3位 石田  唯 早稲田大学 3:00:20
FDA 岩本 杏奈 日本体育大学 3:13:43

U-23女子:出走7名  完走3名  ※岩本選手はFDA扱い(Finish After Deadline/先頭ゴールによるレース終了扱い)

大会公式リザルト〔PDF/JCF公式※女子エリート含む〕

 

 

 

 

 

2022年 長野県の全日本チャンピオン

 

【トライアル:男子エリート20】

土屋凌我
(無所属:岩村田高出)
6月に小諸市で開催された全日本選手権サイクルトライアル
男子エリート(20インチの部)で全日本三連覇を達成。

昨年の世界選手権で8位、今年のW杯開幕戦では自己最高の7位入賞と
今の長野県で
最も世界に近い自転車選手。

 

 


 

【2㎞個人追抜き:男子マスターズ55歳以上】

羽田野 隆彦
(ルクトスキップ/諏訪市出身)
7月に松本市で開催された全日本選手権トラック競技マスターズ
2㎞個人追抜き(55歳の部)で大会新記録で連覇を達成。
3年ぶりの開催となったマスターズ(壮年)選手権で
3年越しの連覇を達成、表彰台での涙が非常に印象的だった。

 

 


 

【1㎞タイムトライアル:男子マスターズ40歳以上】

小峰烈
(Logisty Jack/松本工高出)
お馴染み日本競輪選手会長野支部長で現役競輪選手の小峰選手
同じく8月に松本市で開催された全日本選手権トラックマスターズ
1㎞タイムトライアル(40歳以上の部)で大会新記録を叩きだし
地元松本市で全日本王者を戴冠!会場を大いに盛り上げた。

 

 


 

【MTBダウンヒル:女子エリート】

松本 璃奈
(Ride Mashiun Specialized/茅野高出)
かつてMTBのクロスカントリーでアジアジュニアチャンピオンに
シクロクロスでは当時高校在学中に全日本チャンピオンを連覇するなど
長野県女子ジュニアオフロード選手の第一人者として活躍。
高校卒業後はMTBダウンヒル競技に主戦場を移し
昨年、今年と全日本二連覇を達成した。

 

 


 

【MTBダウンヒル:女子ユース】

原 つばさ
(白馬マウンテンバイククラブ)
幼少時代からMTBで活躍、昨年以降はMTBダウンヒル競技を主戦場にすると
才能が開花し、昨年・一昨年と女子ユース(U-17)のこの種目を連覇。
今年は国内ダウンヒルのシリーズ戦「DHS」でも現在年間女子リーダーとして活躍している。

 

 

 

 

2022年 今後の全日本選手権スケジュール

 

日程 大会名 開催地
10月29日㈯~30日㈰ 第39回全日本自転車競技選手権BMXレース 大阪府
11月4日㈮~6日㈰ 第35回全日本自転車競技選手権大会(MTB)エリミネーター・ショートトラック 千葉県
11月18日㈮~20日㈰ 第35回全日本自転車競技選手権大会(MTB)クロスカントリー 静岡県
12月17日㈯~18日㈰ 第52回全日本室内自転車競技選手権大会サイクルサッカー&フィギュア 未定
1月14日㈯~15日㈰ 第28回全日本選手権自転車競技大会シクロクロス 愛知県

 

JCFマウンテンバイクイベントカレンダー(JCF公式サイト)

JCF BMXイベントカレンダー(JCF公式サイト)

JCFシクロクロスイベントカレンダー(JCF公式サイト)

JCF室内自転車競技イベントカレンダー(JCF公式サイト)

※既に「トライアル」「ロード」「トラック」「パラサイクル」は終了。

 

 

 

 

【コラム】全日本選手権に思う。

 

 ちょっと、全日本選手権女子ロードに関しては

言いたいことが沢山あるんだけど、とりあえず

簡略的に当サイトとして思ってることを

軽く喋ります(ショートコラム)にします。

 

 

 

ショートコラム
全日本選手権に思う

 

 先ずは、先般の記事でも書いたのですが

本当に良く全日本選手権女子ロードが開催出来たと思います。

正直もう6月に開催が延期になってゴタゴタ裁判沙汰?とかになって

 

 

もう うやむやに今年は中止で…

 

 

そんな方向になるだろうと思っていました。

改めて、開催地広島が良くぞ受け入れてくれたと思います。

 

 

あんなドタキャン騒ぎがあって、顔に泥塗られるようなら

もしも自分が「地元の財界」やら「旅館業界の人間」であれば

 

 

ふっざけんなよ!もう二度とやんなくていいよ!

自転車は金輪際二度とお断り!!出禁だ!!

 

 

と不愉快極まりない!はずだったと思います。

 

 

 

また、裁判沙汰になるようなこと…

普通であれば、多くの人はそんな

火中の栗を拾うようなこと

関わりたく無いのが「一般の人の感覚」です。 

 

 

そんな状況でなお、自転車界に手を差し伸べてくれた

広島県・開催地広島市の地域の皆さんには

少なくとも自分は、感謝の言葉しか無いです。

 

 

女子エリートで優勝した樫木選手は

新たな時代の到来を感じさせる素晴らしい戦いぶりを見せ

文字通りニューヒロイン誕生の大会でした。

この先も、この勝利の価値が変わることは無いでしょう。

 

 

ただ、自分としてそれ以上に想うところは…

 

 

今回に関しては、突然のドタキャンと変更によって

ここへ辿り着けなかった選手達のことです。

 

 

6月当初は35名がエントリーした今大会…

延期となった今大会のエントリーは18名でした。

この出られなかった選手達の胸中を想えば 

その無念やいかばかりか。

 

 

 

自分にとっての今大会のハイライトは

想いを巡らせてみても、すべてここにたどり着きます。

 

 

※いいですか、女子は皆がみんなプロじゃない。普通の大学生(一般学生)は
 今の時期凄く忙しいし、アマチュア選手は国体が終わったばかりです。
 国体で1週間も空けて、普通の社会人がそんなに有給だって使えない!
 他にも金銭面の問題だってあります…
 ファンの方にも、プロ優先・エリート優先で考えるのも良いんですが…
 全日本選手権はそれだけじゃない!層が薄い自転車業界で
 それだけを常に優先していたら自転車は必ず衰退します。

 

 

 

今大会最悪だったことは…

 

 

日本で最も権威ある大会で無くてはならない

全日本選手権という大会の

権威と信頼が失墜したということ。

 

 

毎回問題となり、ただでさえ

開催地が見つからない(どこの自治体もやりたがらない)

全日本ロードの開催地。

 

 

今回は、広島が火中の栗を拾ってくれたけど、

こんなトラブルメーカーな大会を

次回どこの地域・自治体が誘致し開催してくれるのか?

 

 

そして、6月の騒動でとあるチームの監督が

悲壮な声明をだしてましたが、業界全体(特に現場)にも

非常に大きな影を落としたことは確かです。

 

 

そして、忘れてはいけないこと。 

 

 

この全日本選手権にまつわる騒動は、女子ロードだけでなく

今年のMTB競技でも、大会一か月前に突然に変更が起こって

選手達が騒然とする事態となったことを

今年の自転車界のハイライトとして書き加えて起きます。 

 

 

最後にもう一度、問いたいことがあります。

 

 

ご存じの通り、自分は自転車業界外の人間です。

そんな他のスポーツから来た外様から見て…

 

 

全日本選手権の大会の本来の意義って

JCFも指導者も選手も

自転車業界全体が良く分かっていないんだと思います。

 

 

全日本選手権って何のためにやるんですかね?

どこの国で… どこの国の… 誰のため… にやるんですか?

 

 

そこを、完全に錯誤してしまっているんですよね。

だから話がどんどんと変な方向へ複雑に大きくなってしまっている

 

 

日本国内で、日本人のためにやる大会。

そのために、どこまでも心通った大会であってほしい。

 

 

それは、現役選手だけのためじゃない。

開催地域やファン、サポートする現場のスタッフたち

そして、未来の自転車選手達が憧れる大会で無い

結局、自転車界は「絶滅種」のままなんですよ。

 

 

 

これは本当にレベルの低い話しをしています!最低限の話です。

 

 

本当に… この声が誰か心ある人の

考える糧になってほしいと切に願います。

 

 

あぁ…そうそう!あと一つ!大切なこと!!!

 

 

あとで、国体での自転車選手の表彰式での賞状を受け取る選手の対応が最悪で

他のスポーツから来た人間が見たら驚いたって話をしようかと思うのですが!

(これ普段、自転車を見ない普通のメディアの方も違和感に気づいていた…)

 

 

今回は賞状を渡す側の人間の対応もなかなか見どころがありましたね。

スピーチはユーモアがあっていいんですよ。

面白いスピーチは大歓迎です!

笑いがあっても 涙があっても!どこかの総理大臣のように

「感動した!」と叫んでもいいんですよ。

 

 

しかし… 

 

 

初老になるまで、賞状を片手で持って

講評を述べて渡すってのは…初めてみた。

やっぱり自転車界らしい (笑) 

※俺さぁ、色々と問題おこるじゃん⁉ こういう所だと思うんだよね…

 

上に立つ人間があれならしょうがないなと

つくづく思わされました。

 

全日本選手権…それを軽いものとしている

象徴のような出来事でした。

 

 

夏の甲子園の決勝戦のあと、あんな軽い表彰式は

絶対に行わない。 そもそもあんなトラブルはあり得ない。

 

 

それは、だいぶ出場校が減ったけど

全国3500校の頂点を決める大会とは

それだけ重いということ。

 

 

多くの人間がガチで試合を行い。

その裏に3499チームの無念の涙があるということを

誰もが知っているから。

 

 

軽いんだよ!自転車の日本一を決める大会は!!

他の競技から見た人間から見たらペラっぺらだよ。

そして、自転車の全日本選手権がそうあるのは

どうしてか?

 

 

という訳で、最後はお小言で締めます。

 

 

 

 

ということで、今回の「全日本女子ロード」は

自転車関係者の誰もが

本当に色々と考えさせられる大会でした。

 

改めて、言っておきたいのは

誰がいけない?という犯人捜しでは無くて

自分のような外のスポーツ界の人間から見ると

自転車界の甘さ?というか迷走?

とにかく業界を一括りにして

非常に稚拙というか未成熟だな?と思わされるんです。

 

ただそうした混乱の中で信州大学の小林選手が

U-23で優勝したことは、長野県の自転車界にとって

今年のハイライトとなる出来事でした。

 

で、ちょっと申し訳なかったのですが

小林選手の写真が無くて、信州大学に

画像をもらおうとしたら、そういえば!

外苑クリテに出ていたよな…

ということで、弱虫ペダルチームでは無く

その時の写真になってしまいました。 

(外苑クリテは、当サイトは取材申請出してオフィシャルを取っているので…)

 

昨夜、一般の方から、弱虫ペダルに関する

問い合わせをもらって、関連の方に丁寧に

対応して頂いたのに申し訳ありません。

弱虫ペダル関連の皆さんにもお詫びいたします。

 

という訳で、小林選手ですが

アジア戦から連戦での優勝です。

先ずはしっかり休んでもらい

今後、直ぐにMTBの全日本選手権も控えています。

こちらはアジア王者として追われる立場になります。

引き続き県サイクリストの皆さんには

温かいご声援のほど宜しくお願い致します。

 

 

 

関連LINK

弱虫ペダルサイクリングチーム

信州大学自転車競技部

広島県自転車競技連盟

日本自転車競技連盟