〔告知〕2年連続松本開催「2023全日本自転車競技選手権大会マスターズトラックレース」大会要項発表。

「2023全日本自転車競技選手権大会マスターズトラックレース」大会要項

 

 

 本日6月5日㈪、壮年選手(35歳以上)の

トラック競技日本一を決める

2023全日本自転車競技選手権大会トラックレース(マスターズ)の

大会実施要項が発表された。

 

既に発表されているとおり

2023年の同大会は二年連続で

松本市美鈴湖自転車競技場で開催が決まっており

昨年は、長野県関連選手3名が

日本チャンピオンジャージに袖を通した。

今年の開催概要は以下の通り。

 

 

 

大会概要

 

2023 全日本自転車競技選手権大会 トラックレース (マスターズ)
実施要項
主 催 日本自転車競技連盟
協 力 長野県自転車競技連盟
期 日 2023 年 7 月 15 日(土)~17 日(祝月)
会 場 松本市美鈴湖自転車競技場
イベントタイプ トラック競技
参加資格 (1)2023 年度(公財)日本自転車競技連盟および UCI 加盟国で
競技者登録を完了した日本国籍を有する 1988 以前生まれの
男子及び 1993 年以前生まれの女子。
(2)UCI 登録チームと競技者として契約していない事。
(3)申し込み時点でトラックの UCI ポイントを保有していない事。
(4)当該年度中(2023 年 1 月 1 日から同 12 月 31 日の間)は
自転車競技をエリートとして参加・活動しない事。
国体参加、都道府県対抗大会参加を含む。
(5)自転車競技に耐えうる体力と技術を備え、心身ともに健康である事。
ライセンス 必要
種目/定員

男子マスター
① 個人パーシュート 24 名
② タイムトライアル 36 名
③ スプリント 24 名
④ スクラッチ 24 名 (男子全カテゴリ統合)
⑤ チームスプリント A 10 チーム (男子 3 名計 135 歳未満)
⑥ チームスプリント B 10 チーム (男子 3 名計 135 歳以上)
※男子チームスプリントにおいて 4 名以上にて選手登録をした場合
A、B 振り分けについてライセンスコントロール時に出走メンバーを
確定しどちらの種別に出走するかを申告すること
(メンバー構成により種別に変動が出る場合)。

女子マスター
① 個人パーシュート 10 名
② タイムトライアル 12 名
③ スプリント 10 名
④ スクラッチ 20 名 (女子全カテゴリ統合)
⑤ チームスプリント 10 チーム (女子全カテゴリ統合)
※女子チームスプリントは2名でのチーム編成とする。
ただし、男女各種目において一定数を満たさなかった場合は中止することがある。
また大会全体の総出場数を勘案し標準人数を変更する場合が有る。
チームスプリントにおいては個人のチーム名とは異なる
特別チームを編成することを認めるが、統一したユニフォームで出走のこと。

カテゴリー 男子 35-39 歳 1984-1988 年生まれの競技者 (IP 3km / TT 1km)
男子 40-44 歳 1979-1983 年生まれの競技者 (IP 3km / TT 1km)
男子 45-49 歳 1974-1978 年生まれの競技者 (IP 3km / TT 1km)
男子 50-54 歳 1969-1973 年生まれの競技者 (IP 2km / TT 500m)
男子 55-59 歳 1964-1968 年生まれの競技者 (IP 2km / TT 500m)
男子 60 歳以上 1963 年以前生まれの競技者 (IP 2km / TT 500m)
女子 A 1974-1993 年生まれの競技者 (IP 2km / TT 500m)
女子 B 1973 年以前生まれの競技者 (IP 2km / TT 500m)
男子 40 歳代、50 歳代のカテゴリ毎の参加者が種目別に 3 名以下の場合,同年代のカテゴリを統合する。
スクラッチ競技においては男女とも全カテゴリを統合、また団体種目においてはカテゴリ混成を認める。
募集期間 2023年6月14日(水)18:00受付開始、先着順とする。
2023年6月28日(水)23:59受付終了。
参加費 個人1種目につき 10,000 円、
男子チームスプリント 15,000 円
女子チームスプリント 12,000 円とする。
応募方法 エントリーサイトより
その他 本競技会は、日本アンチ・ドーピング規程に基づくドーピング・コントロール対象大会である。
運営企業/団体 日本自転車競技連盟
お問合せ 〒141-0021 東京都品川区上大崎3-3-1 自転車総合ビル5階
(公財)日本自転車競技連盟 業務部
メールアドレス gyomu@jcf.or.jp

大会公式要綱〔PDF/日本自転車競技連盟公式〕

 

 

 

 

 

昨年大会の記事

 

 

 

 

ショートコラム「今後のマスターズに望むもの」

 

 

 日本の自転車界において

このマスターズ自転車競技というものに

真剣に向き合う自転車メディアって殆ど無いんですよね…

 

 

それで!

 

 

去年、全日本マスターズの開催中の際に

西日本のチームの皆さんたちに

ちょっとお話があるんですが!と呼ばれて

「サイクリング長野さんお願いがあります」と

以下の問題を、是非ホームページでとりあげて

JCFに提言して欲しいと…

 

 

 

・1種目1万円は高すぎる

・65歳以上の部を作って欲しい

 

 

この二点の見解について取り上げます。。

 

 

これはシクロクロスの時もマスターズ選手から言われたし

去年のマスターズ国体でも凄く陳情されたことなんですよね。

 

 

※シクロと言えば、長野県最高齢選手の茅野選手も
 2019年の全日本選手権で「表彰台で65歳以上の部・70歳の部を作って欲しい!」と
 訴えていましたよね。

 

 

正直、審判や競技役員のほぼボランティアなので

スマン!審判・役員のためにスマンが

参加費1万円についてはガマンしてくれ!

と思ったのですが…

 

 

 

問題は「65歳以上の部」についてです。

 

 

 

これは自分も強く必要性を感じるんですよね。

大会全体のプログラムを作るうえで、

この「65歳以上の部」というのを1つ追加するって

色々と大変なんですよね。

過去の番組フォーマットも見直さなければいけないし… 

 

 

ただ、それをしても

自分もまた「65歳以上の部」が必要だと思うのです。

それは、昨年の県高齢者大学での自転車についてや

2025年問題と自転車にも無理やり関わらさせられて

痛感したのですが、全ては今後の「人生100年時代」を見据えてのことです。 

 

 

確かに「人口減少問題」もあるけど

当面の間、日本は超高齢化社会になることは避けられない。

その中で健康寿命という側面からもそうですが

数あるスポーツの中で、自転車が生き残るためには

過去にもバーチャルサイクリングの際に問題提起したとおり

「生涯スポーツとしての自転車」もまた盛んにして

行かなければならないと思います。

※60歳になって自転車に乗るのでは遅すぎるし
 60歳という年齢で自転車を辞めるという環境もまた宜しくない。

 

 

 

それで、ここまでは

誰もが理想として思いつくことんだろと思うのですが…

 

 

 

ウチは「サイクリング長野」なのでちょっと

他所とは違った視座でアプローチをしたいと思います。

 

 

昨年マスターズの「全日本」と

マスターズ国体「日本スポーツマスターズ」の

エントリー状況を分析してみて

非常に興味深い傾向がみられました。

 

 

 

2023年60歳以上エントリー数

全日本選手権

日本スポーツマスターズ

開催地:松本市

開催地:紫波町(岩手)

60歳以上の部 14名

60歳以上の部 11名(6部)
65歳以上の部 14名(7部)
合計25名

2023全日本選手権マスターズエントリーリスト〔PDF〕
2023日本スポーツマスターズ岩手大会リスト〔PDF〕

 

 

 

良く見て欲しい。

ここにマスターズ選手たちの

声がデータとして凝縮されている。

 

 

 

60歳代のマスターズ選手の多くの声として

 

 

「60歳以上というカテゴライズをする」と参加者が減り 

「65歳以上というカテゴライズをする」と参加者が増える。

 

 

 

これ、わかりますかね??

 

 

60代後半の方々が口々に聞こえてくるのは

自分たちが「60歳以上の部」には出場するのが憚られる。

それは、60歳と60歳後半では

本当に体力の差が他の年代に比べて激しすぎ

同じレベルで競走することに安全面も含めて

非常に気兼ねがあるとのこと。

 

 

 

自分はまだ初老なので解らない部分があるが

確かに、61歳と70歳が同じカテゴリーというのは

ちょっといくら何でも無理がある。

 

 

ただ再度ここでデーターを持って伝えたいことは、

65歳の部を設立することで

60歳代全体の参加者が増えるということを

JCFは忘れないで欲しい。

 

 

 

※松本よりも地理的に不利な岩手紫波でこの数字だということも考慮

※去年のマスターズ国体のスプリント予選の「65歳以上の部」12名というのは全世代で参加者が多かった。

 

 

 

他の業界から来たからこそ思うのだが、

JCFというか、自転車業界って

ヨーロッパの概念に縛られ過ぎている。

 

 

本当にこの業界は、悪いことでも欧州のマネをしたがるし

欧州に無いことを主体的に行おうとはしない。

 

 

長寿という面では、欧州よりも優れている日本のはずなのに

主体性を持って動くことが出来ないし、いまの日本全体にも言えるが

日本が世界に先駆けて何か新しいことをやろうという気概が無いから

日本発の新しいムーブメントや商品・価値観が全く生まれてこない。

 

 

日本という国には「競輪」という独自のスポーツが存在していて

2000年にはオリンピックにも採用された。日本発祥のスポーツは

当時は「JUDO」と「KEIRIN」しか無かった。

 

 

 

こういう話しを知って欲しい。

 

 

こんな日本が没落して行く今だからこそ海外のマネじゃない!

日本が世界に先駆けて何か新しいムーブメントを起こして欲しい。

あと、自転車界にこういう「アナライズ」が出来る人材や

「問題提起が出来るメディア」を育てて欲しい。

 

 

そんなことを願いながら

今日のお小言を終わります。

 

2022年大会初日競技終了後のフォトセッション

 

やっぱりマスターズ部門というのは

小中学生のJr.五輪と同じくらい

大切な部門だと思っています。

 

自分が美鈴湖VELOクラブから

頑なに「壮年」という言葉を

消さないのも、この先の未来を見据えて

若者も大切だが…

 

 

中高年や高齢者という世代にいかにして

スポーツを行ってもらうか?

 

 

これが早晩、社会的にも大きな課題となると

思っています。そして、県でも発言しましたが

競走や実走だけでなく

バーチャルサイクリングも含めて

自転車というものが来る未来のなかで

社会的に重要な役割を担わなければならない。

それは、自転車産業の生き残りをかけた

戦いだとも思っています。

 

 

こんなことを書くと、殆どの人が

ついて来れなくなってしまうのですが(笑)

 

とにかく、今夜自分がいいたいことは

長野県マスターズの皆さん

全日本選手権の応募が始まります!

ということで…

 

今宵はここまでにしとうござりまする。

 

 

関連LINK

日本自転車競技連盟

サイクルカフェピラータ

長野県自転車競技連盟