福井国体ケイリンで堀江省吾(信大)が5位入賞
福井国体は大会四日目のトラック競技最終日、成年男子ケイリン決勝で堀江省吾(信州大)が5着となり、今大会のトラック競技で長野県二人目の入賞者となった。
決勝は地元福井県の選手を応援する大歓声のなか、堀江が場内アナウンスで紹介されると会場からは県内外にファンの多い堀江を応援する声が多く聞かれ、恐らくそれは福井県選手の次に大きなものだった。
スタート後は先頭誘導員が退避するまでは比較的穏やかに行われ残り一周を告げる鐘の音と共に集団が一気に加速。ここまで逃切りで勝利して来た堀江だが、それは他の選手にとっても最も警戒すべき展開。各選手が堀江をマークして進路に立ち塞がるかたちとなり逃げを許さない。
こうなると何時もの堀江であれば最終回の2コーナーあたりからズルズル後退を始めるのだが、ここから今大会での成長を感じさせる走りを見せる。残り半周で開き始めた差を一気の加速で詰め、不利な展開でもその状況を打破しようという必死の気持ちが伝わって来る走りを見せた。
残念ながら1着はとれなかったものの最後の最後まで気持ちを切らさずにゴールを駆け抜けた。その走りが今大会のケイリン5位と云う素晴らしい結果を長野県にもたらすこととなった。
今大会の勝ち上がり
成年男子ケイリン一回戦
1位 成貞 琳平 岡山県
2位 梶原 海斗 福岡県
3位 清水 勇人 愛知県
4位 森本桂太郎 愛媛県
5位 堀江 省吾 長野県
6位 菊池 雄幸 長崎県
※9月26日 敗者復活戦へ
ペーサーに率いられ最後尾を走る堀江省吾(長野県)
成年男子ケイリン敗者復活戦
1位 堀江 省吾 長野県 11秒287 ※二回戦進出
2位 桑名 僚也 埼玉県
3位 山元 大夢 石川県
4位 姫野 正志 兵庫県
5位 亀谷 昌慈 岐阜県
インカレに続き国体でも敗者復活戦を1位通過
成年男子ケイリン二回戦
1位 阿部 将大 大分県
2位 滝本 幸正 新潟県
3位 堀江 省吾 長野県 ※準決勝進出
4位 徳田 匠 京都府
5位 中村 友哉 三重県
6位 中村 圭祐 広島県
最終周回に得意の逃げを見せての3位予選通過
成年男子ケイリン準決勝
1位 堀江 省吾 長野県 ※決勝進出
2位 寺崎 浩平 福井県 ※決勝進出
3位 東矢 圭吾 熊本県 ※決勝進出
4位 大澤 勇騎 青森県
5位 吉岡 衛 奈良県
6位 阿部 将大 大分県
集団から一気に抜け出す堀江の完璧な逃げが決まり準決勝を1位で通過スタンドが大歓声に包まれる。
成年男子ケイリン決勝
1位 寺崎 浩平 福井県
2位 山根 将太 鳥取県
3位 釘尾 真幸 鹿児島
4位 東矢 圭吾 熊本県
5位 堀江 省吾 長野県
6位 阿部 将大 大分県
決勝戦に望む堀江は不思議と落着いてリラックスしているようにも見えた。
非常にドラマチックな戦いを見せた堀江。最後の最後まで諦めない姿が多くの感動を呼んだ。
トラック競技の長野県勢の中で
最も熱い戦いを見せた堀江選手
その戦いぶりは長く語り継がれる内容でした。
素晴らしい戦いを見せてくれた堀江選手に
敬意を表すと共に勇敢なその姿は
信州サイクリストの誇りです。
今後もどんな「堀江劇場」をみせてくれるか
ますます期待をしています。
ぜひ胸を張って信州に帰ってきてください。
そして、堀江選手を温かく迎えてあげてください。
最後にもう一度、素晴らしい戦いを見せてくれた
堀江選手の健闘を心より称えたいと思います。
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