〔ニュース〕2023年最多!長野県内で11か所で自転車イベントが開催!
2023年5月第3週目の土日となる
5月20日㈯・21日は、長野県内11か所で
自転車イベントが行われ、多くの会場が
サイクリストで賑わった。
とりわけ木祖村では、全日本選手権ロードレース
ならびに、インターハイの長野県ロードレース予選会が行われた。
全日本予選会では、県内外の強豪クラブ・大学自転車競技部
併せて30チームが出場し、2日間・3ステージのステージレースが行われた。
本年のインターハイ長野県予選ロードレースでは
飯田OIDE長姫高校の黒澤響冴(3年)が初優勝を果たし
インターハイ長野県代表の座を手中にした。
また、軽井沢を中心とした浅間山麓地域では
大規模統合型サイクリングイベント
浅間山麓グランフォンシリーズが行われ
特に、長野県内唯一のコスプレ可能なサイクリングイベントである
「グランフォンドKOMORO」や、お馴染みの「グランフォンド軽井沢」
女性のための「グランフォンドとうみ湯の丸」なども開催された。
その他では、恒例の「別所線の日」にあわせた
ランニングイベントとの複合イベントである
「別所線と歩こう!塩田平サイクリング」や
第2回となった「ツールド青木峠R143」なども開催された。
長野県では伝統の1戦となる2daysレース
昨年6年ぶりの復活となり2年連続開催となった。
長野県が元祖である国内アマチュア最高峰のステージレースではあるが
去年露呈した課題が、今年は如実に浮き彫りになった気がする。
5月第3週に行われた自転車イベント
日時 | イベント | 開催地 |
5月20日㈯‐21日㈰開催 | 2 days race in 木祖村(ステージロードレース) | 木祖村 |
第1回実業団おんたけロードレース(個人TT&ヒルクライム) | 王滝村 | |
グランフォンド軽井沢 | 軽井沢町 | |
グランフォンドKOMORO | 小諸市 | |
5月20日㈯ | 別所線と走ろう!「塩田平サイクリング」 | 上田市 |
5月21日㈰ | インターハイ長野県予選ロードレース | 木祖村 |
第2回ツールド青木峠 | 青木村 | |
グランフォンドとうみ湯の丸 | 東御市 | |
グランフォンド嬬恋 | 軽井沢町 | |
グランフォンド北軽井沢 | 長野原町 | |
緑のアルプスあづみのグランフォンド | 松本市 |
ということで…
長野県の自転車関係者としては
これは喜ばしいことなのか??
これをして長野県というところは
自転車マイナー県であるが故に…
これだけイベントが増えた
「我が長野は素晴らしい!」
「長野は本気!」と胸を張るのだが…
巨視的に見てそう思う人間がいる一方で
微視的な部分、参加するサイクリストや
運営する側・地元地域は…
一体どうしてこうなるのか?
「誰と誰」「どことどこ」が
いがみあっていてこうなるのか?
どうにかならないのか?
という声が聞こえてくる。
毎年、こういうことが無いように
このページをやっている訳だが…
果して1つの週末に11もの
イベントが同時開催されることが
本当に良いことなのか?
確かに、規程でこの日・この週に
やらなければ行けない競技大会・イベントも
あることは重々に承知だ。
サイクリングイベントに関しては
殆どが営利目的であり、企業が運営を行う
経済活動になってしまうので
ただでさえ少ない π(パイ)の
熾烈な奪い合いであることも理解出来る。
ただJBCFの時に強く苦言を呈したが
皆が、もう少しずつ
物事の状況を広くとらえて
自転車業界全体の繁栄という大きな視点で
そろそろいい加減にモノを考えて欲しいと思う。
あまりに共食いが酷すぎる。
※地元の「開催疲れ」も見える。
この状況で疲弊してしまうのは
参加する選手たちであり、一般のサイクリストであり
現場の役員であり、地域のボランティア・住民の方であり
何より開催に際して巨額の費用を支払う地域行政でもある。
それは、まわりまわって長野県自転車界全体の
質の低下と、結局は主催者自身の首を絞めることになる。
(もうここ数年、様々なところで十分に質は落ちている)
この傾向は既に、全国各地で開催される
ランニングイベント系で顕著だ。
われわれは、そろそろ学ばないと
いけない時期に来ていると思う。
これを指摘して「しょうがなかった…」
と言った人間がいた。それがたまたま
ある年だけの出来事だったら
その理屈は通る…
しかし、春先のイベントにしても
そうだが、もうこの状況が何年続いているのか?
それさえ気づいていないから
これまでと同じ言い訳を言い続ける
おそらく、このままでは
来年も再来年も変わらない。
最後にもういちど…
少し、自転車界全体という
視点でモノを考えて欲しい。