もくじ
「2023長野県美鈴湖自転車学校3月」スポーツバイクメンテナンス講座。
本年最初の長野県美鈴湖自転車学校を
3月25日㈯ 松本市美鈴湖自転車競技場にて行いました。
今回はシーズン前ということもあり、初めて
スポーツバイク基礎メンテナンス講座を行いました。
今回はまだシーズン前にも関わらず
小学生から一般の方まで20名が参加し
スポーツバイクの基本のメンテナンス方法や
工具の使い方、分解・組み立て方法について行いました。
また、今回は保護者の方も受講して頂きました。
また、当日は生憎の雨天だったため
走行練習は行いませんでしたが、自分で
整備した自転車で三本ローラーによる
室内練習を行いました。
レポートは以下の通りです。
スポーツバイク基礎メンテナンス講座
スポーツバイク基礎メンテナンス講座
・メンテナンスの重要性 ・自分の自転車に異常が無いか確認する ・工具の使い方 ・整備を行う上での姿勢 ・先ずは分解してみよう ・掃除やメンテナンスの方法 ・ケミカル類の使い方 ・組み立ててみよう。 ・自分の自転車に異常がないか?確認して乗ってみよう。 ・実走は雨のため三本ローラー練習にて…
今回は、「小学生組」「中学生組」「高校生組」「一般組」と4組に分けて実習を行いました。全員が先ずは空気の入れ方から日常の点検方法、さらには分解・組み立てまで行いました。また、今回は数ある自転車の中でも最もシンプルな構造であるピスト自転車の仕組みを見ながら講義を行いました。また、各組にあわせたレクチャーを行いました。
全ての部品に意味があり、ネジ1本でも無くなってしまえば
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小学生班
担当講師:大島理彦(長野県代表コーチ)
講義のあと実習を行う小学生班、この日は小学3年生から小学6年生までが参加。
先ずはタイヤを外すことにチャレンジする。
タイヤを外している途中に空気が足りないことに皆が気が付き
協力しながらタイヤに空気を入れて行く。
大島コーチにギアの消耗具合について指導を受ける
皆が実際に減ってしまったギアを触ってみて
どの程度「ギアの山」が減ったら交換のタイミングか?を学ぶ。
また、大島コーチが減ってしまったけど
捨てられないギアの話を
小学生たちにしていた。
そのギアは、もう消耗して使えなくなってしまったギアだけど
使えなくなるまで一生懸命に練習した証でもある…
そこまで使ったギアというのは
愛着が沸いて、捨てられなくなってしまう…
大島コーチの話しはモノに対して愛情を持って使い。
それを大切にすることを子供達につたえていた。
分解後、組み立てを終えて再度各部分に
ゆるみなどが無いか?確認して行く。
中学生班
担当講師:平林武流(イナーメ信濃山形)
中学生班も分解から行って行く
チェーンピンを外す鈴木名人(ボンシャンスACA)
初めてギアリングを外す清水京一朗(美鈴湖VELOクラブ)
分解しながら同時に清掃を行う中学生班
グリスアップを始め、ケミカルの使い方も教わった。
高校生班
担当講師:金原諒(長野県自転車競技連盟強化委員)
先ずはタイヤの外し方を学ぶのは
今年から上田千曲高校自転車競技部を復活させる
中山旺星選手(上田千曲高)
金原コーチにチェーン引きの付け方や、チェーンの張り具合について学ぶ
上田千曲高の3名。競技を行う上で非常に重要なことで終始熱心に聞いていた。
全員がチェーンのテンションのかけ方や適正値を体感しながら
調整して行く。
高校生はより複雑な構造を持つロードバイクの構造や
足回り・ギア回りの調整方法を学んで行く。
一般・社会人班
担当講師:宮﨑岳人(長野県代表チーム総監督)
元競輪選手の宮﨑監督は、競輪学校で学んだ
自転車メンテナンス方法や、メンテナンスに関する
心構えなどをレクチャーして行く。
プロである競輪選手は、自転車の整備不良は
絶対に許されないことであり、選手は非常に厳しく
自転車の整備・調整が求められたことなどを話し
自分も聞いていて非常に勉強になることが多かった。
社会人班も分解・調整・組み立て・確認と
午前中の短い時間のなかで非常に多くのことを学んだ。
実走練習
残念ながら、雨のため美鈴湖競技場での
今季の走り初めは出来なかったものの、自分で
点検した自転車で、三本ローラー走行を行った。
今回初めて三本ローラーに乗った方もいたが
1時間もしないうちに皆が乗れるようになった。
また、一般の方の中には…
「家に帰って三本ローラーを買っちゃいました!」という
報告もいただけました!
小中学生はお馴染みの三本ローラーでしたが
冬季シーズン離れ離れになっていたため
久しぶりの仲間との再会となったため
走りながらも話題が尽きなかった模様。
大島コーチから様々な課題を出されながらも
それに対応して行く小中学生たち。
高校生はお互いの走りを確認しながら走行練習を行う。
ただ、どうしてもダッシュをする際に
お尻がポコポコ浮いてしまう傾向があった。
その問題に対して、鈴木来人プロが
お手本を魅せながらペダリングについて指導して行く。
高校生たちはお互いにスマホのムービーを撮影しながら
改善に取り組んでいた。
3月プレシーズンの美鈴湖自転車学校についての
報告は以上の通りです。先ずは、自転車学校初の
メンテナンス講座が無事行われて良かったです。
年齢に限らず、機材スポーツである以上は
ちゃんと整備された自転車に乗ることは
選手の最低限の責務であり・義務である。
このことは、ちゃんと国際ルールにも記載されています。
これは、競技であろうとサイクリングイベントだろうと
街乗り・通勤通学であろうと鉄則です。
最低限の整備を知ってもらうということで
これを特に小中高校生に、このシーズン前の時期に
行えたことは意味のあることだと思います。
今後もこうした講習会を定期的に行えればと思います。
講師紹介
大島理彦(ラブニールあずみの) 長野県代表として長年活躍。自転車競技の他、スキー競技・ピアニストとしての顔を持つ。自転車競技引退後に日本スポーツ協会の公認自転車コーチの資格を取得すると、一昨年末から美鈴湖ベロクラブのコーチとして、昨年から美鈴湖自転車学校の講師もつとめる。また昨シーズンは「2days race in 木祖村」でU-23長野県代表ロードチームの「長野県選抜チーム」の監督をつとめた。今回は「小学生班」を担当した。 ※日本スポーツ協会公認自転車コーチ
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金原 諒(長野県自転車競技連盟) 飯田風越高校で活躍、2015年には長野県高校強化指定選手にも選ばれる。2018年にはJCF公認審判員3級試験に合格、翌年からは長野県唯一の現役大学生審判員として県内各大会の運営に従事した他、自転車学校や各練習会の講師としても大車輪の活躍をみせた。2020年からは最年少で「長野県自転車競技連盟強化委員」に大抜擢を受け、現役の中学生・高校生選手の良き兄貴ぶん「カナハラ先輩」として後輩からの信頼も厚い。TOKYO 2020パラリンピックではロードレースの大会競技役員としても活躍した。今回は「中学生班」を担当。 ※長野県自転車競技連盟強化委員
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平林 武流(イナーメ信濃山形) 高校時代は松本工業高でインターハイ・国体それぞれ長野県代表として活躍。大学時代は学連登録では無く実業団登録選手として活躍した。昨夏から美鈴湖VELOクラブにアシスタント講師として参加し主に小中学生の補助を行った。今回は「中学生班」を担当。新年度より新社会人として長野県を離れることになり、これが最後の講師となった。今後暫くは新社会人として忙しい日が続くと思うが、また近い将来で若手の指導をして欲しい。 ※2017年長野県高校代表
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宮﨑 岳人(長野県代表総監督) 第51期競輪選手として活躍、引退後に長野県代表自転車チームの総監督ならびに、長野県自転車競技連盟強化委員長に就任。今年から長野県連盟主催のトラッククラブチーム「美鈴湖ベロクラブ」を立ち上げ、県自転車競技の底辺拡大と育成を行う。今回は「社会人班」を担当した。 ※長野県自転車競技連盟強化委員長
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4月自転車学校について
さて、4月の自転車学校についてですが
いよいよ本格的に走行が出来るかと思います。
今年も、老若男女問わず、経験を問わず
誰しもに門戸を広げて
誰しもが楽しく学べる自転車学校でありたいと思います。
4月に関してですが、現状では
14日㈯で各方面と調整をしていますので
改めてご案内いたしますので暫くお待ちください。
※「JCFスポーツバイク基礎スキル講座」「初めてのピスト講座」を予定
また昨年は、出張自転車学校を2回行いましたが
今年も美鈴湖を出て、出張自転車学校を行う予定でいます。
是非、これを読んでいる皆さんの近場でも出来るように
少しずつ務めて行きたいと思いますので
是非みなさまの御理解・ご協力を賜りますよう
お願い申し上げます。
また、自転車学校から
競技を目指したい方を対象にした育成クラブ
美鈴湖VELOクラブも隔週程度のペースで
開催したいと思いますのでご参加くださいますよう
お願い申し上げます。
《美鈴湖VELOクラブ4月日程》
ということで、プレシーズン自転車学校
スポーツバイクメンテナンス講座を
行いました。
シーズン初頭ということもあり
ここに色々と書いていたら
千文字を越えたので
書いた文章をボツにしました。
4月の自転車学校については
また原点に戻って
・JCF基礎スキル講座
・初めてのピスト
以上を行いたいと思います。
今年も楽しく・安全に
誰にも開かれた自転車学校を
目指して及ばずながら
お手伝いを出来ればと思います。
今年から御支援頂く皆様
ボランティアで指導頂く
講師陣の皆様にも
心より…
今シーズンもどうぞ宜しくお願い申し上げます。