〔レポート〕10月1回目の開催!小中学生・壮年競技準備者対象「美鈴湖VELOクラブ」練習会。
2022年10月1日㈯、美鈴湖自転車競技場にて
小中高校生・マスターズ(壮年)のこれから競技を目指す方々を対象とした
長野県自転車競技連盟のクラブチーム『美鈴湖VELOクラブ』の
10月1回目の練習会を行いました。
午前中は、来週が国体本選のため長野県代表トップチームが
最終の調整だったため、育成チームのVELOクラブは
15時からの練習となりました。
ここ数回、天候に悩まされましたが
この日は秋晴れの天候に恵まれて
壮年1名・高校生1名・中学生3名・小学生3名の合計8名。
また、イナーメ信濃山形の平林武流選手が
アシスタント講師として参加してくれました。
詳しくは下記をご覧ください。
※今回ですがVELOクラブ、タイム計測を中心に行い
自分が計時係をやっていた関係で写真がありません。
申し訳ありませんがご了承下さい。
10月第1回練習レポート
今回は、いよいよ10月16日㈰に
デビュー戦を迎える、小中学生を対象に
出場種目となる「ハロン(200m)・1㎞・3㎞」の
タイムトライアル計測を行いました。
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◇ウォーミングアップ周回練習20周
《休憩》今日の説明
◇1㎞タイムトライアル〔タイム計測〕
◇3㎞タイムトライアル〔タイム計測〕
◇ハロン(200m)タイム計測
◇最終ミーティング
・今回の練習の感想とコメント
・来週の予定
・来月の市民祭への説明
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今回は特に3㎞(競技場9周)のタイム計測を行いました。
参加者は初めての3㎞に挑戦。各自の1周ごとのラップタイムを
黒板に書きだして、自分が9周という時間の中で
どう走ったか?を可視化し、各自がペース配分などについて
話し合うという「コミュニケーション」と「考える力」を
テーマとしました。
小学4年生から50歳を越える壮年選手まで7名が参加。
先頭を走るのは小学5年生でBMXの上條選手
3㎞タイム計測は、受講者に何も教えずに
とにかく自由に3㎞(9周回)を走ることを指示した。
一方で、1周辺りのLAPタイムを表記して
何も制約が無い「9周・約5分間」という時間の中でどのような走りをしたか?を可視化した。
それを見た受講者はお互いの走りについて自然と話し合いを行い。
どんな走りが理想なのか?を互いに考え合う良い機会となった。
そのラップタイムをグラフ化したもの。
何も指示をせず自由に走らせたことで、何分で走ったか?遅いのか?早いのか?という
フィジカル的な側面よりも、むしろマネージメント側の視点としては
何も分からない状態で課題を与えた時に子供達はどんな行動をするのか?
受講者の「心理面」「考え方/戦略性」「行動パターン」など
サイコロジカル面での非常に良いデータを得ることが出来た。
特にこの夏、小中学生と学校や日常生活での様々な話しをしてきて
各自のおおよそのキャラクターや指向性を把握していたが
このワーキングレートは各受講者個々の
性格と非常に密接にリンクした結果だと感じた。
練習が終わった後のミーティングは、とにかくは年齢に関係無く
お互いの感想やコメントを言う時間を重視した。
普段、離れ離れに生活をしているクラブのメンバーなので
こうした時に、自分が何を感じて・どう思うのか?お互いに
忌憚なく共有する時間を作る。各自が必ず1回以上発言するような機会を設けました。
とにかく自転車学校を通じて…
自転車は個人スポーツで、幼い子ほど親が熱血コーチとなってしまい
その弊害として、野球やサッカーをやっている同年代の小学生選手達に比べて
著しくコミュニケーション能力・自己解決能力が低い傾向を強く感じるます。
何かあれば自転車の子供達は安易に親の所へ指示を聞きに行ったり・顔色を伺う。
また、個人スポーツ故に小中学生時に身に付けなければいけない
団体生活での能力がなかなか育めないのが自転車競技の特徴でもある。
そうした部分を極力回避すべく、自分が管理に入る時は、出来る限り
子供達同士で「考え」・「いま起こっている問題は何なのか?」を提起し
子供達自身で問題を解決するようにしている。
少なくとも自分が担当の時は技術は教えないことを重視している。
(技術はプロの小峰コーチ、トップ選手だった湯原・大島コーチに任せている)
10月2回目のベロクラブについて
来週ですが、国体遠征のため多くの関係者が不在ですが
指導者は小峰コーチが行ってくれます! 16日の大会前最後の
練習会となりますので、長野県大会に出場する選手は
是非御参加下さい。次回は…
10月8日㈯ 13:00から16:00まで
※未だに秋季長野県大会の募集要項が出てないのですが…
〔10月VELOクラブ日程〕
という訳で、10月1回目のVELOクラブ
無事に終了しました。
VELOクラブなんですが…
小中学生ですよね。
本当に目覚ましい成長をしているなと
改めて思いました。
前も言ったのですが、自転車学校を始めた頃は
親の為に自転車をやっている…
そんな子が少なく無かったんですよね。
親は完全に自分の子供が自転車を好きだと思い込んでる。
だけど、子供は自転車をやることで
親が喜んでくれる… だからやっていると。
特にランバイク?キックバイク?は見ていて
子供が我が親の為にすり減るほど
気を使っているのを見て
健気というか、いたたまれないんですよね。
これも前に言ったのですが、自分は海外にいた頃
本当にその国のスーパーエリートが集まってくる
エリート校にいて、学問でもスポーツでも
そういうケースを沢山見て来て
多くがハッピーエンド… にはならないんですよね。
正直、自転車学校の意義に苛まれたこともあったんですよね。
ただ、ここへ来て…
自転車大好き少年の長野県代表みたいな
キャラが集まっているというのは
本当に「パンチ力」を感じます。
まぁ良くぞ、これだけ濃いメンバーが
集まったなぁと思わされるし
自分は自転車業界の人間じゃないからこそ
思うのですが…
長野県の自転車業界って本当に幸せだなと思います。
この子たちは、ちゃんと育てれば
どこまでも伸びて行くと思うんですよね。
子供達の「好きだ!」という純粋な気持ちは
ここまで熱量あるものか?と、初老の自分は思わされます。
まぁ、自分が昔いた業界
野球とかサッカーとかって
中学生になるともうここまで純粋な想いだけで
競技をやってないから…
それ故に、何時も
この子達の「想い」を果たして
競走という小さな世界の勝った・負けたで
挫いてしまっていいのか?
コイツは世界に数多いる自転車選手よりも
自転車工学のPh.Dとかを取らせた
ほうがいいんじゃないか?とか…
好きな気持ちを最大限に伸ばしてやるならば
どう道を示してやるのがベストなのか?
これだけの素材が集まると
本当に指導する側・マネージメントする側の
力量が問われると思います。
※結局、突き詰めて行けば
いま彼等の為に自分が出来ることってのは
彼らが将来、自転車界を牽引する時
今よりマシな自転車界であるように
道を作ってやることしか出来ないのだと思う…
長野県の自転車界の皆さんには
今のVELOクラブのメンバーは
本当に逸材揃いだと思っています。
是非、この子たちを
自転車界の希望だと思って
皆で大切に育てて行って欲しいと
切に願います。
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