自転車学校レンタルバイク開放日のレポート
長野県自転車競技連盟主催「2021美鈴湖自転車学校9月」が
コロナウイルスの感染状況を鑑み中止となりました。これにより
美鈴湖自転車学校が3か月連続での中止となりました。
しかしながら、高校生達は春のセンバツ大会への予選
中高生は秋の各大会を控えるなかで練習機会が失われてしまうことは
非常に大きな機会損失を招いてしまう上に、経験の少ない
青少年にはその機会の減少が大会での経験不足に繋がり
走行中の危険回避・落車を防ぐ意味でも
急遽の策として、自転車学校のレンタルサイクルを
中高生に無料開放し、各自が自主練習を行えるようにして
使用状況のテストを行いました。
レンタル開放日レポート
土曜日は台風の影響もあり午前中はトラックを利用
午後は雨が降り室内でローラートレーニングを行った。
今回は秋大会を控えた自転車学校の中高生・壮年選手
また、この秋の長野県高校自転車新人戦を目指す
高体連選手の練習不足を危惧して試験的に自転車学校の
レンタルバイクを無料で開放して自主練習を出来るように致しました。
この週末の土日に開催した人数は以下の通り
日時 | 中学生 | 高校生 | 壮年 | 合計 |
9月18日㈯ | 1名 | 2名 | 3名 | |
9月19日㈰ | 2名 | 3名 | 5名 |
土曜日は、台風の到来もあり午前中は外で練習が出来たが
午後は雨が降り、室内でのローラートレーニングに切り替えた。
また、日曜日は長野県代表チームなど
他の利用者と競技場をシェアしながら
各自が練習を行った。
課題と報告
《大きかった2か月のブランク》
今回思ったことは、6月以降に自転車学校ほか
まとまった練習が出来なかったことで
中高生のパフォーマンスが軒並み大きく低下していた。
特に土曜日に3名の利用者のタイム計測をして顕著だったが…
・200mで1秒~2秒タイムの低下していた。
・1㎞で5秒近くタイムが低下していた。
このように、夏場に殆ど中高生が走れなかったことで
子供達のパフォーマンスが大きく落ちていたことが顕著だった。
また、落ちていたのはパフォーマンスだけでなく
夏以降・秋にかけての大会が軒並み中止となり
子供達が目標を失ってしまい、土日を含めてメリハリをつけた
練習が出来ずに、常にダラダラした雰囲気が見られた。
(ここを今回感じた最大の問題点として危機感を持って取り組みたい)
この点では、この秋に特に中学生の為に
今後のモチベーションになるような「小さな大会」
もしくは「記録会」を行えるか?模索したい。
一方で日曜日には、松本工業高校の自転車競技部が
練習をしていたが、軒並みパフォーマンスを落とす
自転車学校の中高生に比べて、マツコウ生達は
各自が春先よりパフォーマンスを上げていたのは
夏場にある程度の練習が出来ていたことが
少なからず影響していた印象を受けた。
特に秋から新主将に就任するであろう
唯一の2年生である小松篤史は
体力が落ちて来る夏場にも関わらず
身体が一回り大きくなっており、
秋の新人戦では長野県大会全種目制覇が期待される。
《今後のレンタルバイクについて》
今年から美鈴湖自転車競技場での有償によるレンタルバイク運用開始を
計画していたが、コロナの影響もありなかなか実現が難しかった。
競技場のレンタルは、街のレンタルサイクルと違い
競技場を走るためのルールやマナーを熟知していないと、
利用者だけで無く、他者に対しても非常に危険であるのが現状。
美鈴湖自転車学校のレンタルバイクは、今のところ浅麓堂さんを始め
善意ある有志の皆さんが、長野県自転車文化の発展の為に
無償で機材を提供して下さり、それを有志で整備調整して利用しています。
ここに松本市の補助などは一切無く、消耗品も含めて今後これらを
どう運用して行くか?県連盟・県強化委員会始め、長野県競輪選手会有志の
皆さんの御意見を聞きながら、多くの人に競技場を手軽に利用してもらえるよう
今後の方向性をなるべく早く協議して、先ず来年度から
自転車学校&美鈴湖VELOクラブの受講生に対してのレンタル開始。
再来年をメドに一般のサイクリストの方にも貸し出せるような
方向性を模索したいと思います。
県内外様々な自転車店・自転車関係者から無償で機材やパーツを
ご提供頂き、現在のところ自転車学校が所有する
ピストバイクは8台・ロードバイクは4台
長野県競輪選手会で貸して頂くものも合わせると
常時15台位は貸し出せるような環境が整ってきた。
松本市を始め行政とはSDGsというモノの捉え方が違うが
「まだ使えるもので余っているもの」を皆が持ち寄り利用する!
長野県自転車界は我々なりのSustanabillityを意識したい。
今後これをどう運用して行くか?システム構築を急ぎたい。
《ガールズ競輪の黒河内選手が臨時コーチを務める》
土曜日午後、たまたま自身の練習にいらした
ガールズ競輪の黒河内由実選手(110期/長野清泉女学院出)が
中高生の室内練習のコーチを臨時でかって出て下さいました。
これには「やんちゃな中高生達」も素直に話を聞いていて
非常に微笑ましく思うと共に、改めて女性の指導者の重要性も
強く感じました。
中高生達は、黒河内選手のハードトレーニングに
「死ぬ!殺される…」と悪態をついていましたが
日曜日の夕方も黒河内選手が来ると
誰に言われるまでも無くローラーを用意して
自主的に黒河内選手と練習をしていたのが
非常に印象的でした。
黒河内選手には改めまして心より御礼を申し上げます。
是非、機会があれば今後も
ビシビシ指導してもらえればと思います。
土曜日の午後、雨のため室内で黒河内選手とローラートレーニングを行う
自転車学校の中高生達「10秒全力疾走・50秒休み」×10回を1セットで行った。
文句と言い訳ばかり言っていた中高生達が大人しく黒河内選手の
熱血指導を受けていたのが可愛かったが、翌日も自主的に黒河内さんに
指導を仰いでいたのが非常に印象的だった。
《写真:黒河内選手に激を飛ばされ張り切る中高生達》
次回の無料開放
今回は、青少年・壮年選手への
緊急措置として、自転車学校・VELOクラブ
高体連新人選手への限定開放となりますが
次回は…
・9月25日(土)9時頃より
・9月26日(日)9時頃より
※ 当日対応はレンタルバイクが余っている時のみ
ご利用の方は予めご連絡下さい。
次回も既に4名程予約を受けております。
以上の二日間の日程で行います。
10月の開催につきましては
今月の状況を見定めて各方面と協議したいと思います。
出来る限り、高校新人戦が終わるまでは
継続したいと思っておりますので暫くお待ちください。
さて、今回ですが
中高生・壮年選手という
この春にトラック競技を始めた方で
秋の大会に出場する方々を
主体とした救済措置を
「窮余の一策」として設けました。
今回は、本当に見切り発車をしたので
各方面からの賛否も大きく
我ながらやってみて改善点も多く
また、中高生のパフォーマンス低下
モチベーション低下は、正直
本当にショックなレベルでした。
※積み上げて来たものをリセットされたような感じ
今更ながら、仕方が無かったとは言え
オリンピック何て本当に行ってる場合じゃ無かった…
さらに問題なのが、
今度は自転車学校で
「これから自転車を始めたい!」と
言ってくれている小学生・中学生たち。
これを、今の限定された条件の中でどうするか?
これを可及的速やかに考えなければなりません。
正直、パラサイクルの普及も含めて…
※パラサイクルに関してはいま
普及に際し、国内外の関係諸機関と調整しています
暫くお待ちください。
自分だけで考えるには
流石に荷が重すぎます。
何かこうして欲しい!という
御意見や、面白いアイディアが
ございましたら、どなたでもかまいません
忌憚なくお聞かせ願えればと思います。
ちょっと最後は弱音が入ってますが
週末のレポートでした。
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