〔告知〕長野県自転車活用推進計画の令和元年度進捗状況について。
先ずは、今週末に松本市で行われる
JOCジュニアオリンピックの為に奔走されていらっしゃる
長野県自転車界の皆様に一言「激励」を申し上げます。
こうした状況下の中で、日本自転車界の次代を担う
若い選手達の大会を開催するまでのご尽力如何ばかりかと思います。
週末の大会が事故無く無事に開催されることを
心よりお祈りいたします。
さて、9月18日に長野県は
長野県活用推進計画(令和4年まで)の
進捗状況を発表致しました。
以下、県サイクリストの皆様にご確認頂き
今後の長野県の自転車界を考える上での
糧になればと思っています…
なお、当サイトがそれに対するコメントを出すと
それが県の方向性を快く思わない方達の
旗頭になってしまう傾向が強くみられるため
県の政策に対してのコメントは差し控えます。
主な施策の進捗状況
分野 |
主な施策・指標 |
進捗状況 |
安全・安心 |
928件(H29)→780件(R4)
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【指標達成】 ・自転車事故件数は772件(R1) ・自転車損害賠償保険等加入率は28.8%(H30)→53.4%(R1) ★課題:自転車事故死者数の増加(R2.8末時点で8人〈うち6人が高齢者で全員ヘルメットなし〉)に伴う高齢者のヘルメット着用促進 |
利用環境整備 |
25km(H29)→180km(R4)
0%(H29)→100%(R4) |
【順調】 ・整備延長40km完了、サイクルステーション化52%完了(R1) ・景観等に優れたJapan Alps Cycling Roadを北アルプス地域や諏訪湖周から先行して整備中 ・市町村との連携により、事故防止のため主に都市部において「自転車専用通行帯」整備を実施中 |
健康増進・環境負荷の低減 |
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【順調】 ・市町村における健康づくりの取組事例を共有 ・県下一斉ノーマイカー通勤ウィークによるCO2排出量53.2t分の削減(R1) ・県立自然公園に設置の「地域会議」での検討開始 |
観光振興 |
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【順調】 ・官民連携「Japan Alps Cycling プロジェクト」を設立 ・Japan Alps Cycling ブランドロゴマークを定め、道路標識等での使用を開始 ・ポータルサイトの開設 |
(参考)市町村における自転車関連施策の実施状況 53市町村で実施(R1) 32市町村(H30)→77市町村(R4)
分野別実施状況 ※〔 〕内は実施市町村数
健康関連施策〔6〕、環境関連施策〔5〕、観光関連施策〔33〕、交通安全施策〔35〕
・プレスリリース資料(PDF/長野県)
・添付資料「長野県自転車活用推進計画 施策進捗状況及び分野別評価」(PDF/長野県)
ショートコラム「あなたの想いが長野県自転車界の未来を創る」
この「サイクリング長野」をやって驚いたのは 本当に、官民問わず長野県内の自転車に関する ありとあらゆる自転車情報が勝手に入ってきます。
そして、それはすべからく 自転車に携わる人達の生の声です。 おそらく、長野県庁やジャパンアルプスサイクリングの 把握している情報の比では無いと思います。 競技・非競技、ジャンルを越えて凄い情報提供があります。
正直、有益な情報もあれば、ゴシップネタ?まで ○○さんが、交通違反をした!何て情報もあるし、 典型的なケースは、先日長野県の活用推進の人が NHKの特集で、ヘルメットを被らないで自転車に乗ってた… 「あぁヤバい!」と思った夜には、アレどう思いますか?と云う メールが複数届いている… ※本当にこういう情報は、俺に言われてもどうにもならんですわ!
そうした情報を見ていて思うのは 自分の性分として「気持ちの良いものでは無い」し あまりの厳しい視点に、自分自身もまた 二度と自転車に乗れないのでは無いか?と思う時もあります。 本当にどこで誰が見ているか解らない… このサイトをやっていて、厳しい意見を日々もらう訳ですが そうした厳しい”目”は、それ以上に怖いことでもあります。
さて…
個人的に、県の自転車活用に関しては 素直に評価出来るところもあります。 とりわけ、高齢者の死亡事故増に関する対応は 非常にスピーディーだったと思います。
この夏は、長野県内外で幾つかの地域の「活用推進委員会」に 地域ボランティアの一員として出席させてもらいました。 リモート会議も経験させてもらい 面白い経験も沢山させてもらったのですが…
やはり…
殆どの地域が、国で「自転車活用推進法案」が可決されてしまい それに対してどうしていいのか?どこも解らない状況なのだと痛感しました。 とにかく、自転車のことを相談しようにも 誰に相談していいのか?解らない。とりあえず、何となく シェアサイクルやってるようなコンサルタントに頼むか?の ような自治体も多いと思います。 ナゼ猫も杓子も「シェアサイクル」なのか?解った気がします。
正直、こうした現状をみていると…
長野県で一番自転車に精通している サイクリストの皆さんが置き去りにされてしまうのも 致し方無いのかな?と思います。
それでも長野県の場合は、ここで「サイクリストの意見を聞け!」と 発信して以来、地域の自転車屋さん・地元クラブの方々が 活用推進のアドバイザーとして招かれたと云う意見を 多々聞くようになってきました。
どうか県サイクリストの皆さんには、是非率先して 地域コミュニティの自転車環境を構築する役割を 担って頂きたいと思います。
特にジャパンアルプスサイクリングプロジェクトに関しては 今日も…ですが… (今日は「官」から…) まさに官民問わず非常に手厳しい意見が集まりました。 ただ、よくよく読んでみると、どの意見も厳しい中に 非常に愛がある意見が多数あったと思います。 そうしたサイクリストの皆様の貴重な意見を お住まいの地域の為に積極的に声をあげて伝えてもらえればと思います。
正直、ジャパンアルプスサイクリングプロジェクトが典型的な 例である通り、どこも何をやっていいのか?解っていないところが殆どです。
この「進捗状況」に対して思う所は多々あるかと思いますが、 自転車界の為にサイクリストの皆さんが、地域の活用推進に参画して 頂けますようお願い申し上げます。
皆様の御意見・御協力が長野県の自転車界の 未来を創る上で、最も大切な原動力になると信じています。
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と云うことで、皆さんは
県の自転車活用推進の進捗を如何見ますか?
とにかく県の政策につきましては
長い目で見て頂ければと思います。
そして、サイクリング長野として取り組みたいのは
先般も書きましたが
8月に千曲市で起った痛ましい
高校生サイクリストの死亡事故を
再び起こさないような安全に対する啓蒙です。
この問題は、自転車活用推進を続けて行く上で
「身近な将来の一番大きな問題」として
必ず各自治体に突き付けられます。
今後、当サイトの活用推進に関わる中でも
最優先課題として、現在行っている
美鈴湖自転車学校も含めて
力を入れて行きたいと思います。
関連LINK
令和元年度「交通統計」(長野県警察)
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