〔レポート〕寛仁親王記念ワールドグランプリ「JICF International Track Cup 2019 」 大会二日目。

「令和6年 能登半島地震」で被災された全ての皆様に心よりお見舞いを申し上げます。度重なる報道を見ていると本当に圧し潰されるような感情が去来します。特に一昨年お世話になった能登島コミュニティセンターが避難所になっているとのこと…。いまこの時点で出来ることは多くありませんが、当サイトも皆様の御心に寄り添い、皆様と共にありたいと思っております。どなた様も引き続き余震が続いておりますので、先ずはくれぐれも安全にお過ごしください。〔1月5日〕 

JICF International Track Cup 2019 大会二日目のレポートについて。

 

 昨日開幕した「第6回寛仁親王記念ワールドグランプリ国際自転車競技大会JICF INTER NATIONAL TRACK CUP 2019」は。松本市美鈴湖自転車競技場に三笠宮家の彬子女王殿下をお迎えして大会二日目を行いました。レースは先ほど20時過ぎに本日の日程を全て消化し、現在公式リザルトの発表を待っている状況です。本日はなにぶん深夜までレースを行っていたためリザルトの公式発表が送れておりますので、先に大会のレポートをお送り致します。

なお、明日の大学連盟主催のトラックレースシリーズ第3戦松本ラウンド大会のお手伝いを致しますので「二日目のリザルト」に関しましては、明日のレポートの際に御案内します。

 

 

大会二日目レポート

 

霧雨となった大会二日目は男子のオムニアムから開始された。

 

オムニアム予選のレース中に濃霧で殆ど視界が無くなる。

 

濃霧がますます深くなり最初のレースが終了後およそ30分程の中断となる。

 

中断後にオムニアム予選(ポイントレース)の第二組が開始され
長野県からは山浦(松本工高)と寺尾(信州大)が出場した。

 

アジアのトップレーサー達を相手に力走を見せる山浦秀明(松本工)
この日は高校生活最後の文化祭だったのにも関わらず出走して積極果敢な走りを見せた。

 

オムニアム予選となったポイントレースで見事予選突破を果たした寺尾駿(信州大)

 

午前中の女子のレースが終わり、日・韓・香港・台湾の選手が
カメラマンのリクエストに応える。

 

昨年のジャカルタアジア大会パシュートで銀メダルのHuang Ting-ying選手
持ち前の明るさとサービス精神で一躍大人気に…

 

午後は強く降ったり、霧雨になったりと雨の中でのレースとなった。

 

男子オムニアムはアジア王者の橋本英也(日本代表)と
ライバルであるチェン選手(香港)の手に汗握る攻防で観客を沸かせた。

 

今大会最後の種目となった女子マディソンはナイターでのレースとなった。

 

眩い照明の光の中で先頭交代するマカオ代表チーム

 

女子でも再び香港と日本が激しく競り合う展開となる。

 

激戦を制した日本代表チーム。アジア王者の梶原選手(右)は五輪での活躍も期待される。

 

手に汗握る激しい熱戦を見せてくれたチェン選手(中央)と橋本選手(左)が
副賞のケロリンの風呂桶を表彰台で被るパフォーマンスを見せる。

 

今大会最後の種目を終えた女子マディソンの選手達が表彰台で笑顔を見せる。

 

 

表彰式が終わりメディア陣のフォトリクエストに応える日本チーム

 

 

彬子女王殿下のご来場

 

 今年で4年目となる松本市美鈴湖自転車競技場の歴史の中で

初めて皇族の方のご来場を頂くこととなりました。

 

かつて自転車競技界に多大なお力添えをされた

寛仁親王殿下が自らの名を下賜され、今大会名となった

「寛仁親王記念ワールドグランプリ」がご縁となり

このたびの彬子女王殿下ご来場が実現しました。

 

 

松本市美鈴湖自転車競技場に御来訪された彬子女王殿下

 

彬子女王殿下に自転車の説明を行う宮崎岳人 長野県代表チーム監督

 

地元信州大学自転車競技部の兼平優希主将がナビゲートを行った。

 

 彬子女王殿下は、非常に熱心にレースを御観戦され

選手がウォーミングアップを行うインフィールド内にも

お入りになり間近で選手や審判員にもお声をかけ

交流を楽しまれました。

 

大学連盟(JICF:学連)の主催大会ということもあり

地元の信州大学自転車競技部の兼平優希主将が

インフィールド内の案内役を務めました。

 

 

寛仁親王殿下と自転車競技

 

寛仁親王殿下は「障がい者福祉」「スポーツ振興」「青少年育成」「国際親善」の四本の柱を活動の中心に据えてこられました。「ヒゲの殿下」の皇族らしからぬ庶民的で飾らぬ言動は皇室をかつて無い程に「開かれた存在」にしました。

様々なスポーツと親しむ中で、特にスキーに関しては日本職業スキー教師協会総裁をつとめ、障がい者のスキー指導においては先駆者的な存在で知られます。自転車競技に関しては「1990世界選手権自転車競技大会」で名誉総裁をつとめて以来「選手強化/底辺拡大」に関する事業で大きな指導力を発揮なさいました。中でも自らの名を下賜なされた「寛仁親王牌世界選手権記念トーナメント」(1992年から)では「世界のスポーツ、ケイリン!」をキャッチフレーズに競輪の国際化に尽力、2000年シドニーからのオリンピック競技「KEIRIN」誕生にお力添えをなさいました。

大会名である「寛仁親王記念ワールドグランプリ」は、三笠宮彬子女王殿下の御承諾を頂いた名称です。

(大会公式パンフレットより)

 

 

以上が大会二日目のレポートです。

明日は学連トラックシリーズ第三戦が

同じく美鈴湖自転車競技場で開催されます。

サイクリング長野は明日は競技役員となります!

残念ながら写真を撮影など出来ませんが

県サイクリストの皆様には

是非会場で県勢に大きなご声援のほど

お願い申し上げます。

 

関連LINK

2019 JICF International Track Cup 公式

日本学生自転車競技連盟

長野県自転車競技連盟 

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